2010年3月11日(木)付


大町以南で春の大雪 事故多発 松川で35a
 発達した低気圧と上空に流れ込んだ寒気の影響で、大北・安曇野地域では9日から10日にかけ平地でも20−30aのまとまった降雪があった。大町市大町で22a、青木で31a、美麻大塩で37a、同新行で35aを記録した。この降雪のためスリップ事故が多発し、大町署管内で人身事故5件を含む26件、安曇野署管内では13件の物損事故が発生した。南部の池田町でも31a、松川村で35a(いずれも午前9時現在、各役場調べ)、安曇野市穂高で25a(10時現在、松本広域穂高消防署調べ)の降雪量があり、この時期になって今冬一番の大雪となった。大町市常盤の観音橋近くの高瀬川河川敷にある雪捨て場には、山のように雪を積んだトラックが何度も往復して排雪する光景が見られた。池田町内の小学校では、久しぶりに一面が雪野原となった校庭で、児童たちが歓声をあげながら雪合戦や雪遊びを楽しむ姿があった。
和気あいあい 打ち上げ 松川の男女共同「倶楽部」
松川村の男女共同参画セミナー「団塊倶楽部」は10日、平成21年度最後の講座を、村多目的交流センター・すずの音ホールで開いた。50代から70代までの受講生12人が、講座で調理した料理や持ち寄った一品で、「打ちあげパーティー」を開き、1年間の活動を振り返りかえった。参加者は、大北調理師会の中牧美郎さんを講師に、野菜をふんだんに使った、イタリアン中心の料理作りを学習。テーブルに並んだパスタやスープなどを前にワインで乾杯し、談笑しながらグラスを傾けていた。同セミナーは、村内で活躍する人材の育成、住民の生きがいづくりなどを目指し、平成18年に発足。「団塊世代」を中心に参加した、受講生自らが講座内容を決め、文化・福祉活動を行ってきた。ことしは、約30人が登録し、福祉施設の見学や子ども育成事業への参加、そば名人の会員を講師にそば打ち体験など、多彩な講座を開講した。
卒業生に歌とダンス 感謝込め松川小おくる会
松川村の松川小学校(飯田茂校長・児童615人)で10日、「6年生をおくる会」が開かれた。1年から5年生までの在校生が1年間の感謝を込め、卒業生113人に歌やダンスを披露した。 おくる会は、児童会を引き継いだ5年生を中心に在校生が、企画、運営。会場の体育館に、桜をモチーフにしたアーチや装飾などを、手作業で施した。会場では児童が学年ごと、別れを惜しむ歌の合唱や学校生活に関するクイズなどを行った。1年生が「一緒に食べた焼き芋がおいしかった」などメッセージを送り、手作りの金メダルを卒業生の首にかけた。6年生は「活動できたのは、全校が私たちの呼び掛けに応えてくれたおかげ。みなさんの笑顔が勇気をくれました」と感謝の言葉を述べた。
山野草で郷土美化 白馬の友の会総会
 白馬村のNPO法人「白馬郷土山野草友の会」(松田芳治理事長)は8日、同村白馬町の割烹さわどで通常総会を開いた。 同会が昨年法人化してから初の総会。外来植物を除去して白馬に自生する山野草を植栽し村の公共的な場所を美化する活動を柱とする、平成22年度の事業計画を決めた。 新しい取り組みとして、ホームページの構築と、山野草など植物の生態系に詳しい専門家や環境関係の専門家を招いての学習会「山野草シンポジウム」を企画した。 ホームページは、これまで会員らに配布していた同会の会報に変え、同会の活動を広く啓発し、自然保護を呼びかける媒体としてさまざまな情報を公開していく。特に、郷土山野草と外来種の違いが一目でわかる写真図鑑の解説ページを設け、除去や保護を呼びかける。 主活動の植栽活動は、セブンイレブンみどりの基金助成事業、県の元気づくり支援金の助成を受け、村内の植栽場所を増やすほか、勉強会や植栽地を巡る観察会を企画し、会員相互の親ぼく・交流をはかっていく。 
「罰則条例」で乱獲防止 ギフチョウとヒメギフチョウ 白馬
 白馬村は、村天然記念物のギフチョウとヒメギフチョウの捕獲防止を主目的に、罰則規定を盛り込んだ村文化財保護条例改正案を、会期中の村議会3月定例会に上程している。後を絶たないギフチョウとヒメギフチョウ捕獲の歯止めや、混生する珍しい地域の環境保全につなげていく考え。 条例改正案は、指定文化財を損壊、き損、隠匿した者には10万円以下の罰金や科料を科すとの内容を新たに加える。4月からの施行を目指している。 村教育委員会によると、同村には県外者を中心とした収集家らが足を運び、毎年、2、30件の捕獲目撃情報が寄せられる。なかには、注意を受けても、場所を移して捕獲を続けるといった悪質な例もあるという。 村教育委員会は、捕獲者一掃に向け、ギフチョウとヒメギフチョウを守る保護監視員と連携をとるとしている。12日まで保護監視員を募集している。
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