2010年3月12日(金)付


江戸の裏路地歩こう 大町水物語の会が地図
 大町市で水資源や文化を生かしたまちづくりに取り組む大町水物語の会(堀堅一代表)は3月、まちなかの江戸時代の地名や小みち、古くからの水路や水場を落とし込んだ観光マップ「江戸・大町村散策の図」を発行した。中心市街地を徒歩で歩く視点での魅力を詰め込み、「裏路地を古人の息吹を感じながら歩いてほしい」との願いを込める。同地図はA5サイズ14n分の大きさで、JR信濃大町駅から若一王子神社までの市街地を中心に、江戸時代の水路や当時の地名や旧街道、橋などの様子を盛り込んだ。市文化財センターが江戸時代の古地図の情報をもとに現在の地図に起こした水路図をもとに制作した。中央通りの両端にそれぞれ東西からの水路が流れている様子や、三王稲荷(いなり)から北に抜ける道や大黒町東側のせぎ沿いに通る細道など徒歩でのみ通れる道、車だと見逃してしまう小さな地蔵など、時速1`の徒歩の視点ならではの街中の魅力を紹介している。
第一線の滑り期待 八方尾根で全日本スキー
 白馬村の八方尾根スキー場を会場に8日から13日までの日程で「第47回全日本スキー技術選手権大会」(全日本スキー連盟主催)が開かれている。決勝日当日は、バンクーバー冬季五輪に出場したアルペンスキーヤーの皆川賢太郎さんが特別ゲストとして参加することが決まり、超一流選手による高い技術を駆使した迫力ある滑りが期待できそうだ。 同大会は、長野五輪から数々のドラマを生んだ「白馬ジャンプ競技場」のラージヒル、最大斜度37・5度の急斜面のランディングバーンが決勝のステージとなる。関係者は「ほかでは見ることのできない特別な場所でトップ選手の華麗な滑りを間近に見ることができる貴重な機会。多くの人に応援してもらいたい」と観戦を呼びかけている。 大会は各都道府県で活躍するスキー指導員ら400人余の選手が出場し、日本一のスキーの名手の栄冠をめざし、競技に挑んでいる。11日からは予選を勝ち抜いた選手とシード選手を加えた300人による本選が始まった。総合滑走(総合斜面)、小回り(急斜面)の2コースで、スキー技術の高さと進化を競い合った。選手たちは白馬ならではの自然地形を生かしたコースに果敢に挑み、日ごろの成果を存分に発揮していた。
小谷 農と暮らし伝承 20周年ひまわり会が記録集
 地域で農産物や特産品づくりに取り組む小谷村ひまわり会(栗田信子会長・23人)は発足20周年を迎え、農業の技術や暮らしの知恵など伝承するための記録集「語りつぐ小谷の農とくらし〜雪(みち)ふみ」を発刊。10日、大町市の県大町合同庁舎で開いた「北アルプス農村女性ネットワーク北アルプス」の総会で活動事例を発表した。A4判、67nで、120点余のカラーとモノクロ写真を使用。小谷村の紹介、昭和30年代を中心とした農業と暮らし、四季の食べ物や山の幸、年間行事、全会員の思い出の記、会のあゆみなど、掲載した。野菜の種まきや収穫時期、食べ方などの作付けごよみ、農業に関することわざ、食と農にちなんだ方言、山の幸の一目で分かる味の特徴や加工法など後世に伝えたいと、残したいことをまとめた。
四季のイベント網羅 池田町ウオーキングガイド
池田町の北アルプス展望ウオーク実行委員会は10日、平成22年の町内ウオーキングイベントガイドを完成させた。1部で、四季のイベントとコース情報を網羅したチラシに仕上げ、経費削減とリピーターの確保につなげる考え。チラシは2万部を印刷し、表に4月の陸郷山桜トレッキングと5月の北ア展望ウオーク、裏に10月の広津紅葉散策と11月のぐるっと池田街中散策の情報を掲載。町内全戸と大町市や松川村など周辺地域に配布、参加者を募る国内でのPR活動に利用される。実行委員会が池田町ガイドマスターと協力して制作し、コース上の風景写真で季節ごとの自然をアピール。「四季の山里 いけだまちを歩こう」をテーマに、信州デスティネーションキャンペーンを意識したデザインとなっている。
季節行事で交流 常盤のともだち広場閉講
 大町市常盤公民館(高橋敬治館長)の未就園児の親子を対象にした親子教室「ともだち広場」は10日、21年度閉講式を同公民館講堂で開いた。修了証授与式や演奏会、交流のあった、市立あすなろ保育園の給食試食会など、盛りだくさんの内容で半日を過ごし、4月から保育園、幼稚園に通い始める子どもたちは最後の参加となった。館内の学習室で開かれた演奏会は、塩尻市を中心に活動している子育てを終えた先輩ママ3人組の「トライアングル」が、音楽に合わせたパネルシアターや手遊びなどで親子を楽しませた。優しい歌声やピアノの音色が癒やしを提供し、親子がリズムをとりながら和やかな時を過ごした。
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