雪模様のなか多彩 白馬五竜スノーフェス 白馬村の白馬五竜スキー場の「白馬五竜スノーフェスティバル」の夜の部は、エスカルプラザを会場に開かれた。昼の雨が雪に変わり、祭りにふさわしい雰囲気のなか、県内外から訪れた多数のスキー愛好家が見どころ満載のイベントを楽しんだ。 ナイターの終了とともに、ゲレンデ上部からたいまつ滑走がスタート。明かりに照らされながら、五竜にちなみ「大龍の練り歩き」が行われた。和紙で作られた10bの赤い龍を数人が担いでゲレンデに登場。舞い飛ぶ龍の美しさに会場は幻想的な雰囲気に包まれた。 ふもとでは本物の火を豪快に操る「ファイヤーダンス」、恋人の聖地のシンボル・幸せの鐘を超えるジャンプ、「エアバトル」を実施。高難度の技が次々に繰り出される大ジャンプが観衆の目をくぎ付けにした。 フィナーレはスキー場が全国から募集した大切な人へ感謝を込めたメッセージつきの「ありがとう花火」を含む打ち上げ花火大会が行われた。 白銀のゲレンデを色とりどりに染める花火が打ち上げられるたび、観衆は歓声をあげて楽しんでいた。 |
2010年3月16日(火)付
大町南小 120周年記念碑除幕 タイムカプセル開封は30年後 大町市常盤の大町南小学校(今水茂校長)の開校120周年記念事業実行委員会(実行委員長=老野育男PTA会長)は15日、節目を記念した記念碑の除幕式を同校で開いた。子どもたちの夢を込めたタイムカプセルが埋められ、次の150周年へ向けて同校や子どもたちの発展への願いをつなげた。式典には実行委や5、6年生児童125人、教員や保護者らが参加。6年生の前児童会正副会長が白布を除幕して石碑を披露し、参加者が拍手で祝った。現児童正副会長が、タイムカプセルを碑の横に埋めた。石碑には120周年の文字と、同校の今年度の児童目標だった「よくまなぶ子 なかよしの子 あかるくげんきな子」と書かれ、金色の校章が施されている。タイムカプセルには児童たちの集合写真や将来に向けた夢や希望が書かれた紙、節目を記念したパンフレットなどが詰められ、150周年となる30年後の平成51年度に開かれる。 |
池田でギネスに挑戦 年代超え独自の9種目 池田町冬のレクリエーション大会「第2回池田流ギネスに挑戦」が13日、町総合体育館で開かれた。園児から60代まで昨年を上回る約30人が参加。交流を深めながらも、町認定ギネス記録の更新目指し、スリッパ飛ばしや玉入れなど年代問わず楽しめるスポーツを楽しんだ。 コーヒー缶積みやペットボトルボウリング、自身で折った紙飛行機の飛距離を競うなど9種目が行われた。スリッパ飛ばしでは、「よいしょ」の掛け声とともに勢い良くスリッパが放たれていた。最高記録に迫るたび、参加者からは歓声があがり盛り上がりを見せた。 同大会は、冬場の運動不足解消や親ぼくを目的に開催した。主催の町教育委員会は「幅広い世代がともに笑い合える良い大会となった。冬の恒例大会として定着していけば」と話している。 |
見えない自然表現 賢治のものがたりの世界へ 宮沢賢治の童話に親しむ「賢治の童話を楽しむ会」(渡辺純子代表)は「賢治のものがたりの世界へ」を14日、松川村すずの音ホールで開いた。宮沢賢治の作品の朗読や、登場人物、風など自然の目に見えないものを声や体で表現し、迫力ある舞台を演じた。同会は平成20年に再発足。読書会から少しずつ形を変え、大人向けに賢治の物語に親しむ会を開いている。劇は各作品を半年ほどかけて完成させてきた。会員らが朗読と体の動きで表現した「狼(おおかみ)森と笊(ざる)森、盗森」は、岩手県小岩井に入植した村人と、狼森、笊森、黒坂森、盗森の関係を描いた作品。山の噴火の様子や草木が生える様子など体の動きと言葉だけで物語を表現した。訪れた親子らは迫力ある表現に見入っていた。人形劇「シーアンモスドロップ」や「とっこべとら子」なども演じられた。 |
作始め神事「豊作」 古式ゆかしく仁科神明宮で 大町市社宮本の国宝仁科神明宮(松井秀吾宮司)で15日、春祭り祈年祭、県指定無形民俗文化財の「古式作始めの神事」が行われた。一年の豊凶を占い、作物の豊作と健康を祈った。ことしの稲の作柄はわせが7分、中生種が9分、晩生種が8分で豊作のご託宣だった。神楽殿内につくられた農地に見立てた区画で神事が行われた。白衣やはかま姿の神楽員が鍬(くわ)初めや苗代づくり、牛による万鍬かき、種まき、鳥追いなど稲作の一連の所作を演じた。終盤の歌上げで宮司が歌を歌い上げて「とうど衆」を呼び、胴上げをし、見守っていた参拝客などにカヤや笹竹、ヒノキでつくられた春鍬が配られ、儀式が締められた。作始めは、その年の農事豊凶を占い、豊作を願う祭りで、稲作りの一連の動作を模した、古式ゆかしい神事。平安末期に伊勢神宮の庄園だった同神社で、農民が稲の作柄を占い、約400年の歴史があると言われる。 |
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