2010年4月7日(水)付


進む準備作業開始 アルペンルート10日オープン
 大町市と富山県富山市を北アルプスを貫いて結ぶ「立山黒部アルペンルート」の10日の一部オープンに向けて、急ピッチで除雪やトロリーバス、ロープウエーの点検など準備作業が進められている。立山黒部貫光は6日、開通直前の雪に覆われた黒部ダムや室堂平の様子を報道陣に公開した。ルート内で最も高い標高2450bにある室堂平では、「雪の大谷」の除雪整備が進められていた。やや曇り空で風が強いものの、気温は比較的暖かく、8台の重機が雪をかき分けていた。作業は2月下旬から続いており、17日の全線開通直前に全ての作業が完了する予定。同日午前9時の気温は1・7度だった。今季の積雪は昨年と比べ、全体的に多く、黒部平で昨年より0・6b多い約3・5b、大観峰は1b多い約6・8bの積雪があった。両脇にそびえる「雪の大谷」は昨年より1bほど高い、16b前後の雪壁が期待できそうだという。
新生活スタート緊張 こまくさ幼稚園入園式

 大町市六九町のこまくさ幼稚園(唐木むつ子園長)で6日、第51回入園式が開かれ、園児56人の22年度がスタートした。子どもたちは、集団生活で社会性を身につけながら成長していく。新入園児24人は、真新しい制服を身に着け式に臨んだ。保護者に手を引かれ入場する姿を、在園児や先生らが温かい拍手で迎えた。
悲惨な事故撲滅を 大北で安全運動合同出発式
 春の全国交通安全運動は「子どもと高齢者の交通事故防止」を重点に6日から始まり、15日までの10日間実施される。青空が広がった初日は、県交通安全運動推進北安曇地方部(地方部長・小須田幸一北安曇地方事務所長)の「大北地区『安全・安心』合同出発式」が、大町市文化会館駐車場で行われ、事故撲滅へ決意を新たにした。交通ルールの順守と正しいマナーの実践を呼びかけ、事故防止の徹底を図るねらいで、県現地機関や管内の5市町村、交通安全協会、大北防連などから約70人が参加し、約30台のパトカーや広報車両も集結した。
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4月の一覧
そば打ち名人育成 国営公園で体験教室
国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区は6日から、「続・そば打ちボランティア体験教室」を開いている。住民参加のそば打ち講習会を通し、公園内で開く体験教室の指導者や、地元文化を守るそば名人の育成を目指す。会場では初日、中信地域の住民15人が参加し、公園の専門指導員から、生地の延ばし方や切り方などコツを学習。参加者がのし棒を手に、慣れない手つきながらも生地を延ばし、薄い円が出来上がると、喜びの声を上げた。同公園では昨年度4月から11月まで、観光客や地域住民ら来場者を対象にした、そば打ち体験を開講。地域伝統の食文化を学ぶ講座として高い人気を集め、約1800人が受講したという。
おかえり愛子スマイル 太田村長に五輪報告
 バンクーバー冬季五輪に出場し、4位と惜しくもメダルを逃した白馬村出身のモーグル女子・上村愛子選手(30)=北野建設=は6日、白馬村役場を訪れ、太田紘煕村長へ五輪の結果を報告した。大会後初めて地元で公式の場に姿を見せた。村役場で、太田村長や職員、スキークラブ関係者らから、活躍をたたえる大きな拍手で迎えられた上村選手。大型モニターでの声援や応援旗など、バンクーバーに向けられた地元からのエールに感謝した。
進路自らの決意で 大北4高校で入学式
 大北地域の県立4高校で6日、いっせいに入学式が行われた。新入生たちは義務教育を離れた新たな生活に胸を膨らませ、門出の一歩を踏み出した。98年目を迎える大町市の大町北高校(小林善一校長)では、4クラス139人の新入生が、保護者や先輩、教師たちに迎えられて入場した。担任から一人ひとりが名を呼ばれ、入学を許可された。新入生を代表し、1組の山下朗永君が「伝統ある校風を汚さぬよう、自ら学ぶ姿勢で、より良い人格の形成を目指し励んでいくことを誓います」と宣誓。生徒会は、放送部作成のビデオを上映。白樺祭やアジア・アフリカ支援、クラスマッチなどの学校活動を新入生に紹介し、校歌を歌って新入生を歓迎した。