2010年4月8日(木)付


角膜提供者へ感謝状 大町LC元メンバー森さんに
 大町市の大町ライオンズクラブ(LC)は6日、例会を大町商工会館で開き、アイバンクに登録し角膜移植のために眼球を提供する「献眼」をした元LCメンバーの故・森實さんに贈られた感謝状を、長男の森久さんに伝達した。献眼は、角膜移植でしか視力が回復できない患者のために、死後に眼球を提供するドナーとなることに同意すること。實さんは遺言で死後の角膜を生かしてもらいたいと切望し、3月24日に逝去した際、眼球はすみやかに松本市内の病院へ運ばれ、角膜移植を求めていた2人に光を与えた。LCでは献眼登録推進運動を行い、實さんは会員当時に熱心に活動に取り組んでいた。同クラブ関係では昭和55年からこれまで26人が移植を行ってきたが、最近はなかった。實さんの移植は14年ぶりで、27人目となった。感謝状は、全国アイバンク協会、村井仁県知事、長野県アイバンク・臓器移植推進協会からそれぞれ贈られた。同LCの伊藤彰一献眼委員長と宮永知春会長から、久さんに手渡された。
「高校生活楽しんで」 穂商対面式で新入生歓迎
安曇野市の穂高商業高校(小出邦宜校長)生徒会は7日、新入生対面式を開いた。新1年生が入学後、2、3年生と初めて顔を合わせ、上級生から学校イベントや学習活動など、同校の魅力を学んだ。会場では、2、3年生が拍手で迎えるなか、新入生の4クラス158人が緊張した面持ちで入場。スクリーンに合唱コンクールや文化祭など、学校生活を楽しむ上級生たちの姿が映し出された。学校紹介では、簿記検定やワープロ検定など、進学や就職に有利となる資格検定や、上級生の学習の様子を紹介。情報マネジメント科の生徒が、パソコンのキーボードを高速で入力する様子に、1年生から驚きの声が上がった。
キャッチフレーズ募集 池田町商工会 住民参加で商店街振興
池田町商工会は、商店街ののぼりやイベントに利用する、キャッチフレーズを募集している。厳しい経営環境にある商店街の振興を、住民参加で図るねらい。キャッチフレーズは、商店街利用者や住民に親しまれる作品2点を、優秀作として採用。各店舗の店頭に立てるのぼりや、イベントのチラシなどに載せ、商店街をアピールする。採用作品には、賞品を贈る。初めて募集した昨年は、町内外から116点の作品が寄せられ、「育てよう・つなげよう 人・店・町を」と「地元で買い物うるおう財政」の2点が選ばれた。同商工会の伊藤敏男事務局長は「商店街振興には、地元のファンをつくることが課題。町や商店の元気につながるような作品が集まれば」と話した。
安全運転呼びかけ 白馬村の国道で指導所
 春の交通安全運動にあわせ、県交通安全運動推進北安曇地方部と大町地区交通安全協会白馬支部(平林久会長)は6日、交通指導所を国道148号の通(かよう)待避所に開設した。関係者20人余が参加して、ドライバーに交通事故防止を呼びかけた。 ことしの運動の重点は子どもと高齢者の交通事故防止。関係者は「通学児童や高齢者などに注意して安全運転を心がけてください」と交通事故防止を懸命にアピールしながら、通行車両に交通事故防止のチラシと啓発用のティッシュ300部を手渡していった。
ソチ五輪見据え決意 白馬の谷口、夏目選手
 バンクーバーパラリンピックに出場した白馬村在住の谷口彰選手と、夏目堅司選手は7日、村長室を五輪報告で訪れた。ともに入賞に届かなかった結果に悔しさをにじませながら、4年後のソチ五輪を見据え決意を語った。 2回目の出場となった谷口さんは、急きょの競技日程変更や発熱などもあり「苦しい大会だった。自分の思うようなレース展開ができなかった」と振り返った。今後については、来年1月にイタリアで行われる世界選手権で1番になることを当面の目標に掲げた。バンクーバーでは、大回転11位、回転18位、スーパーG18位だった。 初出場の夏目さんは、「緊張することはなかったが、特別な大会」と振り返った。スーパーG21位という結果に「満足していないが、たくさんの課題を見つけることができた」と分析。「単年で考えるのでなく、4年後に照準を合わせた準備をしていきたい」とソチに向け抱負を語った。 ともに目標を掲げたが、五輪を除くすべての大会や遠征は自己負担しているのが現状と、資金繰りの大変さも語った。
橋の長寿命化計画 大町建設事務所 パネル展
 大町建設事務所は9日まで、「高齢化・損傷の現状と新しい維持・保全〜ふるさとの橋を守る技術展」を大町市の県大町合同庁舎で開いている。国道148号に架かる白馬村の平川橋、小谷村の立山橋と湯原橋の、補修前の状況と補修状況を写真で紹介するとともに、高齢化する県の橋の状況と橋の長寿命化計画を写真やグラフのパネルを展示した。平川橋は昭和55年のしゅん工で、ひび割れ損傷や表面はく離が発生したが、床版補強とはく離防止のための炭素繊維シート接着補強を実施した様子を写真で紹介している。
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