2010年4月13日(火)付


安心安全な食理解 楽しい野菜づくり教室 大町
 大町市の「たのしい野菜づくり教室」が10日、開講した。2年目を迎えた本年度は市民約25人が参加。たかね市民農園を会場に11月までの8か月間、有機を主体とした野菜栽培を通じて、安心安全な食について理解を深める。 同教室は、食育基本法に基づく教育ファーム事業として昨年から始まった。今年度も、元JA大北農業技術員の森山尨さんらを指導者に、11月まで、ジャガイモやピーマン、ダイコン、ナスなど約20種の野菜を栽培する。野菜の病害虫や追肥の実践研修なども行う。 初日はジャガイモの植え付け作業で汗を流した。参加者たちは、種芋は50cほどのタマゴ大が適していることや、密集による病気の発生を防ぐため植え付けは30aほどの間隔をあけることなど森山さんからのアドバイスをメモに取りながら、慣れない農作業に取り組んでいた。
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4月の一覧
小谷 春の雰囲気堪能 土谷水仙街道花開く
 小谷村土谷地区の「土谷水仙街道」に植えられた水仙が開花の時期を迎え、道行く人たちの目を楽しませている。 同街道は数年前に地域住民でつくる「土谷促進同盟会」が中心となり、地域住民が県・村と協力して維持管理と沿道美化に取り組む、アダプト(道路里親)協定を締結。同地区を四季の花で彩ろうと、同村土谷の県道奉納中土(停)線に水仙の球根を移植して景観の保全活動を続けている。 水仙は地域住民が自宅で咲いた球根を持ち寄り増やし続けているもので、ニホンスイセンのほか、八重咲きの品種などが石原地区から奉納地区までの約6`の街道沿いに多数植えられている。最盛期には街道が黄色に染め上げられた風景が見られるという。
尊重しあう生活紹介 協働学舎報告会in小谷
 さまざまなハンディを持った者が共に働き、自給自足で生活するコミュニティー集団・NPO法人「共働学舎」は10日、小谷村役場多目的ホールで「共働学舎報告会in信州小谷村」を開いた。同法人が活動している小谷、東京、北海道の各施設の関係者、支援者が一堂に会し、それぞれ独自の特色を持って共同生活を送る、各地の状況を報告しあいながら交流を深めた。 報告会ではメンバー一人ひとりがスライドや動画を用い、現地での生活ぶりをわかりやすく紹介した。各施設の構成メンバーの性別年齢や経歴、活動年数、入舎のきっかけは多岐にわたるものの、メンバーが自然の中で自給自足を旨として、互いを尊重しあうという、共同体としての理念は、それぞれにしっかりと受け継がれ、「皆と支え合いながら最善を尽くして日々を過ごしたい」「初めての体験ばかりで戸惑うことも多かったが、得るものが大きい」など、前向きな意見が数多く出された。 会場ではメンバーの施設で製造しているパンやみそなどの食材や木工製品の展示即売会も行われ、人気を集めた。
災害強い街へ連携 大町市相生町で訓練
 大町市相生町の自主防災会と公民館は11日、防災訓練を同公民館で開いた。地震や火災などの災害に強い街づくりを目指し、住民らが避難訓練や放水訓練を通して連携を確認し、防災への意識を高めた。訓練には、地区の住民や消防団員、日赤奉仕団員ら、約50人が参加。公民館の勝手口から出火したとの想定で、住民が避難し、消火訓練や救急訓練を実施。参加者が消火栓を確認し、火元に向け放水を行った。北アルプス広域消防本部から職員が招かれ、住宅用火災警報器の取り付け方や、消火器の使い方を説明。消火器は、高い圧力で消火剤を噴出するため、油火災で油の飛び散りを防ぐため直接火元に向けず、消火するよう指導した。
オキナグサ再生を 里づくりの会がまつり 大町市
 大町市の「おきな草の里づくりの会」(高岡博会長)は11日、おきな草まつりを同市常盤の須沼グラウンドで開いた。県内外から、多くの家族連れや野草愛好家などが来場し、1万5000株のオキナグサを楽しんだ。会場では、産毛をまというつむいて紫色の花を咲かせたオキナグサに、来場者が携帯電話やカメラを近づけ写真撮影。絶滅危惧(きぐ)種への理解を深めてもらおうと無料配布も行われ、会員たちが自宅で栽培した1000株が、1時間余りでなくなる人気ぶりだった。「信濃大町つけものや」の漬物販売や、地元須沼つぐら部会のわら工芸展、つきたてのもちの振る舞いなども行われ、会場を盛り上げた。
再考さらさら越え 29日に20年ぶりシンポ 仁科路研究会
大町市の仁科路研究会は昭和61年以来約20年ぶり、第2回目の佐々成政のさらさら越えを考えるシンポジウム「再考 佐々成政さらさら越え」を29日午後1時から、大町市平公民館講堂で開く。極寒の北アルプスを越えた佐々成政について考える。「大町民話の里づくりもんぺの会」栗林さとしさんによる語りで、初公開となる紙芝居「さらさら越えの大姥様」を行う。富山県立山博物館の米原寛館長による基調講演を聞く。コーディネーターに荒井和比古さん(仁科路研究会会長)、パネリストを米原さん、荒井今朝一さん(仁科路研究会幹事)、小林茂喜さん(大町市文化財センター)が務め、佐々成政が北アルプスを越えた「さらさら越え」の諸説唱えられているルートについてなどを再考する。