2010年4月14日(水)付


かかわる体験 意志疎通 対人ゲームで能力向上 大町北高
 大町市の大町北高校(小林善一校長)は本年度、コミュニケーションの力を育てる「ソーシャルスキルトレーニング」を1年を通じて取り入れている。12日、2年4組の33人が本年度最初の授業を行い、対人関係ゲームを使ってコミュニケーション能力向上のきっかけを学んだ。近年、携帯電話やメールが発達する一方で、面と向かってのコミュニケーションが苦手な青少年が増えていると言われ、コミュニケーション不足からさまざまなトラブルが起きるとされる。ソーシャル・スキル・トレーニングは、体を動かしながら人とかかわる体験を通して、伝える楽しさや理解する楽しさを知り、コミュニケーションの基礎力を育て、仲間たちとの深い交流につなげる。高校で取り入れている例は、まだ少ないという。
春爛漫の北と夜歩く 塩の道祭りプレイベント 5月1、2日
 大北地区で5月3日から始まる「塩の道祭り」に合わせ、小谷村観光連盟は5月1日と2日の両日、前夜祭企画の「塩の道祭りプレイベント」を開く。祭りでは歩かない同村北部の塩の道のコースと幻想的な夜の旧千国街道を歩く。関係者は「塩の道の新たな魅力にふれながら、本番に向けて盛り上げていきたい」と、多くの参加を呼びかけている。 「春爛漫(らんまん)の北の塩の道を歩く」と「塩の道ナイトウオーク」の2つのイベントを実施。北の塩の道イベントは、同連盟公認の「塩の道ガイド」の案内で、新潟県境から北小谷大網までの峠越えと、大網集落から姫川を渡る葛葉峠を越え、湯原地区の天神道に至る塩の道の2コースを歩き、街道沿いの石仏や史跡巡りを楽しむ。
自転車ツーロック 大町署と防協連啓発 松川駅で
春の地域安全運動に合わせ、大町署と大北防犯協会連合会は12日、自転車盗難防止を目指す啓発活動を、松川村のJR信濃松川駅で行った。雨が降るなか関係者7人が朝から、通勤通学客に施錠の徹底などを呼び掛ける、チラシを配布した。大町署管内では昨年、自転車盗難の被害が98件発生。ことしは12日現在で、9件が発生している。大町駅に次いで、常盤駅や松川駅での被害が目立つという。啓発活動は、同署員や防犯協事務局員、村職員、村防犯指導員、松川交番所長らが参加。盗難防止のため、前輪と後輪2か所に施錠する「ツーロック」や防犯登録をすすめた。同署は「放置された自転車を乗り回すのは、盗難や占有離脱物横領などの犯罪。自転車を駐輪するときは施錠し、明るい場所におくなど、注意してほしい」と話した。
暖かな湯気で進む 姫川温泉で桜咲く 小谷村
 小谷村姫川温泉で毎年一番に花を咲かせる桜が早くも開花し始め話題となっている。暖かな温泉の湯気が開花を早めているともいわれているが、村内他地区のソメイヨシノがまだつぼみのままのなか、甘い春の香りを漂わせている。 新潟県との県境に位置する同地区の桜は、昭和32年(1957)に姫川上流の源泉を引湯して開湯した際、当時の温泉組合有志が植樹したのが始まり。開湯と同じ歴史を持つ木は数年で枯れたりして、現在ではわずか1本が花を咲かせるのみとなってしまったが、数年後に植えた桜が根付き、半世紀にわたる同温泉の歴史を見守ってきた。開花時期になると多くの湯治客らを喜ばせている。
ジェイソンさん彫る 5月3日から チェーンソーカービングイベント 木崎湖
 大町市平の木崎湖キャンプ場は5月3日から4日にかけて、チェーンソーカービングイベント「ジェイソンさん木崎湖で彫る!」を開く。安曇野市在住で、インターネットで有名なチェーンソー彫刻家・「ジェイソンさん」を招き、アニメの聖地として知られる木崎湖ならではのキャラクターを彫る制作過程を公開し、グリーンシーズンのはじめに湖を訪れた来場者を歓迎する。チェーンソーカービングは、自然そのままの丸太を、チェーンソーのみで彫っていく彫刻で、荒々しい機械をそのまま使って繊細に彫り上げる制作の過程もパフォーマンスとして公開する、新感覚のアートとしても注目されている。ジェイソンさんはホラー映画のごとくホッケーマスクに身を包んだ謎のマスクマンとしてインターネットで人気を博している。荒々しくチェーンソーを振り回し、アニメの美少女キャラクター彫るギャップに、動画サイトでは驚きのコメントとともに10万以上の再生数を誇る。
地域に感謝ごみ拾い シルバー人材会員が奉仕
 北アルプス広域シルバー人材センター(舘岡和文理事長)の大町第3地区と常盤地区の会員は13日、同市社地籍の高瀬川左岸堤防道路沿いでごみ拾いの合同奉仕活動を実施した。「仕事の受注など、日ごろお世話になっている行政や地域に恩返しを」と、2年前から同左岸道路を中心に清掃ボランティアを行っている。第3地区の社、五日町、旭町、神栄町などと常盤地区から会員約50人が参加。汗ばむような陽気の下で、道路沿いの草むらから河川敷まで下りて、空き缶や空き瓶、ビニール、発泡スチロールなど分別収集した。ポイ捨てのほか、古タイヤや家庭ごみなどが大量に不法投棄されており、車が進入できる場所は特に目立った。本格的な春の行楽シーズンを控えた時期で、会員たちは「気持ち良く観光してもらえるように」と話しながらも、ごみの多さにうんざりした表情を見せていた。舘岡理事長は「支援いただいている市に感謝しながら、安全で安心なまちづくりに少しでもお役に立てれば」と話した。
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