2010年4月24日付

企業と連携し育成　池工デュアルシステム発足
池田町の池田工業高校（春原武彦校長）は22日、地元企業と連携して人材育成を図る、平成22年度「池工版デュアルシステム」の発足式を開いた。３年生の希望者18人が、受け入れ先となる企業、団体で職業訓練を行い、技術の習得や職業意識の高揚を図る。制度は同校が県内で初めて取り入れ、本年度で５年目を迎える。受け入れ先として大北地域を中心に過去最高となる、８事業所が協力。長期継続型の研修で、生徒たちが１月までの週１回、社会の現場に飛び込み、各専門家から指導を受ける。

春の山火事予防啓発　大北全域回るパレード
　山菜採りやハイキングなど入山が多くなる時期を迎え23日、「大北地域春の山火事予防パレード」が行われた。大町市の大町合同庁舎を出発した県や各市町村などの広報車が大北全域を回り、森林の保全や空気の乾燥による山火事、火の取り扱いの注意などを呼びかけた。山火事予防運動の一環で、地域住民の防災意識を高め、山火事予防啓発を図り森林の保全などを訴えるねらい。昨年度大北管内では、小谷村で０・47㌶、大町市で０・42㌶の山林を焼く火災があった。ゴールデンウイークなど休日には人が山に出入りすることが多くなるため、火の取り扱いへの注意を呼びかけている。パレードには県北安曇地方事務所、中信森林管理署、北アルプス広域消防本部、大町市、池田町、松川村の関係者約30人が参加し、広報車５台が出動した。出発式で小須田幸一所長は「地域が一体となって国有林、民有林を守らなくてはいけない。空気が乾燥し、火災が起きやすい時期、一層予防運動の強化をしていきたい。山火事の原因に多いたき火やタバコのポイ捨ての防止も呼びかけたい」と述べた。火災の発生や乾燥した天候などに応じて随時、広報車での啓発活動を行う。北部の白馬村、小谷村では５月７日に啓発のパレードをする。

１周年記念ししおり　本に親しむきっかけに　松川村図書館
　松川村図書館（棟田聖子館長）は５月23日、開館から１周年を迎える。すずの音応援団図書館部門の村民ボランティアや職員たち14人が22日、節目を記念して利用者に配布するしおりを、同館内で制作した。しおりは節目をきっかけに、利用者に図書館や本にさらに親しんでもらおうと企画。参加者が、色とりどりの押し花や動物をかたどった切り絵を丁寧に並べ、思い思いのデザインで制作。開館記念日までに約３００枚を作り、当日図書館を訪れた利用者に配布するという。

地元票固めきれず　小谷村議選あす投開票
　任期満了に伴う小谷村議会議員選挙は25日、投票が行われ、即日開票される。選挙戦は混戦模様のまま終盤を迎え、各候補は最後の訴えに奔走している。準備不足や構図の変化も影響し、地区推薦型をとる陣営でも、地元票を固めきれない傾向にある。予断を許さないまま投票日を迎えることになりそうだ。　今回選挙は現職６人、新人４人、元職１人の計11人による少数激戦の構図。無投票も視野に入れた探り合いもあり、告示間際での正式出馬が相次ぎ、顔ぶれが出そろったのが告示３日前。　準備不足に加え、２人の女性立候補や共産党２人擁立など村議選始まって以来の選挙構図の変化が、集票の動きを複雑化し、票読みをさらに困難にした。　当落線上ラインも陣営で異なるなど手探りの選挙戦がうかがえる。　地区推薦型選挙を展開する陣営では、「大きな差は出ないのでは」と票読みの難しさを口にし、さらなる上乗せ票に向け他地域への支持拡大の動きを強めている。　４年間で２００人ほど減った人口や、様変わりした構図がどのように投票行動に影響するのか。女性票の動向なども注目される。　19日現在の有権者は２８２４人（男１３８７人・女１４３７人）。

学校の決まり紹介　白馬南小で１年生迎える会

　白馬村の白馬南小学校（望月千惠子校長、児童１１８人）は23日、１年生を迎える会を開いた。入学して２週間余、ようやく学校生活に慣れてきた新１年生14人に、上級生が学校生活を楽しく送るための決まりごとを紹介。それぞれの発表で楽しく交流しながら、在校生を含めて全校がよりよい学校での過ごしかたについて理解を深めた。

館埋めるてるてる坊主　池田観光協　第４回募集控え前回作品
池田町の浅原六朗文学記念館・てるてる坊主の館で23日から、第３回てるてる坊主アート展の募集作品が展示されている。町観光協会が第４回の募集を前に、来場者に町のシンボルに親しんでもらおうと準備した。　館内では初日､同協会や町の職員約20人が入賞作品38点を含む､全国から寄せられた４７５点を､階段や２階展示室に設置。ペットボトルのふたを使った｢エコ｣な作品､風に乗って回る風車のような作品など、個性的なてるてる坊主が並んでいる。　町外から訪れた来館者は、浅原の生い立ちや作品などに理解を深めながら、会場を埋め尽くす色とりどりのてるてる坊主を観賞。「すごい」「かわいらしい」と歓声を上げていた。第４回アート展は８月20～22、29、30の５日間、あづみ野池田クラフトパークで開催。５月20日から作品の募集を開始する。