2010年4月26日(月)付


経済自立求め新村議10人 村初の女性2議席誕生
 任期満了に伴う小谷村議会議員選挙(定数10)は25日、投票が行われた。即日開票の結果、現職5人、新人4人、元職1人が当選。「自立」の村づくりをチェックする新議会体制が決まった。現職の北村利幸氏(60)=下里瀬=がトップ当選を果たした。現職の横澤かつ子氏(66)=栂池=と新人の曽根原恵子氏(60)=千国=がともに当選し、同村議会では初めて女性議員が2人となった。共産党2議席はならなかった。投票率は84・64%で、前回選挙を0・57ポイント下回った。
 今回選挙は、初の女性2人の立候補など女性票の動向がつかみにくく、各陣営とも票読みに苦慮する手探りの選挙戦となった。定数10に対し1人がオーバーする少数激戦や、前評判の高い候補者もなく上位7氏が60票差のなかにひしめく混戦となった。当選者は共産党1人のほかは無所属。女性2人。
 トップの北村氏は地区票を固めつつ、広範囲に支持を拡大し277票を獲得した。新人の高橋正宏氏(58)=伊折=は北村氏に1票差の2位と健闘した。
初めて2議席獲得を目指した共産党は、組織票の少なさが影響し、現職の見田勇治氏(69)=三ケ村=が涙をのんだ。
 北村派は午後8時半から、同村下里瀬の選挙事務所に約70人の支持者が集まり、選対幹部とともに開票結果を待った。当選の見込みが強まった午後9時35分ころに北村氏が会場に到着。開票所の支持者からメールでトップ当選の速報が伝えられると、会場は大きな拍手で沸いた。有線放送の最終発表を待って、万歳三唱やだるま開眼で当選を祝った。
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4月の一覧
北ア浮かぶなか初戦 池田町早起野球が開幕
 第41回池田町早起野球大会(池田町野球連盟主催)が25日、開幕した。高瀬中学校庭などで今シーズンの初戦が行われ、北アルプスがくっきりと浮かぶ雲ひとつない快晴のなか、快音を響かせた。 開幕式は同校庭で行われた。出場9チームが高瀬中吹奏楽部の音楽にのせ力強く行進。ウイングスの中島大選手は「野球が出来る喜びを胸に、支えてくれている仲間や家族に感謝し、ケガのないよう楽しく全力でプレーすることを誓います」と宣誓した。 大会長の伊藤次夫町体育協会長は「町の将来のリーダーになるみなさん。恥じない行動をし、存分に技量を発揮してもらいたい」、勝山隆之町長は「みなさんの野球スプリットが青少年のお手本となるよう、すばらしい成績を残してもらいたい」とエールを送った。
4市町歌う会初交流 「てるてる坊主」の池田町で
東御、上田、小諸市と池田町の4市町の童謡・唱歌を歌う会が23日、初めての交流会を同町公民館で開いた。8団体の会員たちが、地域の魅力や春の喜びを歌う唱歌などを披露しあい、歌を通して親ぼくを深めた。交流会は東御市の「くるみの会」が、童謡「てるてる坊主」のふるさと池田町と、生みの親である作詞家・浅原六朗に親しもうと、3市の各団体に呼び掛けて実現。浅原六朗文学記念館の中山俊夫・前館長の仲介で、「池田町童謡唱歌を歌う会」が参加した。会場では歌詞を手にした各団体が、「早春賦」や「てるてる坊主」など、10曲以上を熱唱。集まった約90人による合唱では、初めてにもかかわらず息の合った歌声を響かせた。訪問団45人は、会員が交流会に合わせて作詞・作曲した、「池田町讃歌 夕映えの町」を披露。北アルプスやハーブなど、池田の情景と豊かな自然を歌いあげ、会場を盛り上げた。
桜に囲まれ親ぼく 大町地区の市民運動会
 大町市の大町公民館(勝野礼二館長)は25日、第64回大町地区市民運動会を、大町西小学校グラウンドで開いた。地区内14分館から住民約800人が参加し、誰もが楽しめる競技を通じて、親ぼくを深めた。 会場では応援の太鼓が鳴り響くなか、子どもからお年寄りまでがバトンをつなぐリレーや定番の綱引きなど、17競技を開催。出場者が、バケツから1升瓶まで小さな茶碗で水を運ぶ競技で、あわてながらも速さを競う様子に、大きな歓声がわいた。
ゆうあい館で演奏 大町北高吹奏楽部が元気 松川
 大町北高校吹奏楽部(西山南部長・団員16人)は24日、松川村の老人福祉施設ゆうあい館を訪問し、お年寄りたちに息の合った演奏をプレゼントした。 施設内の特設ステージ上で、「信濃の国」や演歌メドレーなどなじみのある曲を中心に演奏し、デイサービス利用者ら約40人を喜ばせた。 お年寄りたちは、部員手作りの歌詞カードを手に、懐かしのメロディーに口ずさみながら、拍手を送っていた。 今月誕生日を迎える利用者2人を祝った生演奏の披露もあり、あたたかな雰囲気に包まれた。 同校吹奏楽部は、大北地域を中心とした福祉施設などでボランティアによる訪問演奏を継続している。西山部長は「私たちの音楽でお年寄りたちに元気を与えたい」と話している。