2010年4月27日付

全国屈指の銘菓節目　雷鳥の里40周年祝う
　大町市大町の㈲田中屋（田中勝社長）は24日、同社の代表銘菓「雷鳥の里」発売40周年記念祝賀会を同市平日向山のくろよんロイヤルホテルで開いた。菓子製造や取引の関係者約２００人が出席し、長野県の代表的な土産品で、全国屈指の長寿を誇る銘菓の大きな節目を祝った。　田中社長はあいさつで、黒部ダムの景観に感動し、「高級な土産を作りたい」との思いを強くし、小宮山製菓㈱（安曇野市穂高、小宮山幸夫社長）製造の欧風せんべいと出合い、｢味は抜群に良い。売り方で必ず売れる」と試食販売を考え出したなどと、「雷鳥の里」誕生や発売当初の苦労話を織り交ぜながら話すとともに、長きにわたり愛され続けていることに感謝した。

新たな仲間加え開幕　池田町少年野球が〝球春〟
　池田町内の小学生球児が所属する「池田町少年野球連盟」（三澤孝文会長）の平成22年度開幕式が25日、池田小学校グラウンドで開かれた。小学３年生を中心に新たな仲間11人を加え今シーズンの活動が始まった。グラウンドには早速、子どもたちの威勢の良い掛け声が響いていた。　開幕式で主将の田中綱志郎君は「新しい仲間も増え、きょうから厳しい練習が始まる。指導者、陰で支える保護者に対する感謝の気持ちを忘れず、全力で練習に取り組みます。チーム一丸となって大会で結果を残せるよう悔いの無いシーズンを送りたい」と意気込みを語った。　三澤会長は「雑草のように強い気持ちを持った球児に。勉強も頑張ってもらいたい」と文武両道の精神を呼びかけた。　勝山隆之町長は「好きな野球をやることに幸せを感じて一生懸命頑張ってもらいたい」とエールを送った。

往年のベンツずらり　白馬で愛好家親ぼく
　白馬村八方和田野の森のリゾートホテルラ・ネージュ東館で24、25の両日、「スプリングミーティング長野県」イベントが開かれ、往年のメルセデスベンツのクラシックカーが一堂に会した。　今から40年ほど前に製造された同車両を所有するオーナーらで結成する「メルセデスベンツベテランクラブジャパン（ＭＶＣＪ）」の主催。同会は貴重な車両の維持・保存につとめ、愛好家の親ぼくを深めようと結成。日本各地にツーリングをしたり、国内外のクラシックカーイベントに参加するなど、多岐にわたる活動を続けている。昨年で結成30周年を迎えた。　白馬でのイベントは２回目。会場には全国各地から集まったオーナーの自慢の名車がずらりと並んだ。重厚でしゃれたクラシックカーが、数十年を経て今も現役で走る姿は壮観。エンジン音を響かせながら次々と登場すると、近隣住民や観光客らの視線をくぎ付けにしていた。　タイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気が漂うなか、参加者は情報交換や愛車の紹介で交流を深めた。

ひこばえの里カワニナ放流　ホタル水路環境再生　松川村
　松川村板取の住民有志でつくる「ひこばえの里」（平林昇代表）は25日、ホタルの餌となる巻貝・カワニナを、地区内の農業用水路に放流した。かつて地域で見られた豊かな自然を再生しようと、地区内の子どもが参加した、ホタル育成の環境整備を行った。住民や小学生以下の子どもたち約40人が参加し、地域を流れる前川から分配した水路、延べ約80㍍にカワニナ６㌔を放流。幼児から小学生まで約20人が、手のひらいっぱいに握った貝をまき、川底をのぞき込んでいた。併せて会員たちが、川べりにアジサイなどを植栽した。

シンボルの桜描く　大町西小で続く伝統行事
　大町市の大町西小学校（幅下守校長・３２３人）で、グラウンドや校舎を囲む同校のシンボルとなっている桜を描く授業が行われている。元美術教諭の田中光顯さんの指導を受けながら、１～６年生が桜を描いている。26日は２、３、５、６年生が快晴の空のもと、グラウンドや並木道で桜の特徴をつかみながら、５部咲きのところどころつぼみのある桜並木と、北西に広がる北アルプスを眺めながら、季節をキャンバスに閉じ込めた。

環境保護呼びかけ　アースデイ大町でも50団体
世界各地で地球環境を考える祭典、「アースデイ」が25日、大町市の大町文化公園で開かれた。３年目を迎えたことし、過去最大となる県内外の50団体がブースを構え、それぞれの活動を通じた環境保護などを呼び掛けた。会場では、バイオディーゼル燃料による発電でライブが開かれ、県内や沖縄県のバンドが、民族音楽や独自のテーマソングを披露。太鼓の音色やギターの音色で会場を盛り上げた。ことしは、公園北側の林に「明日への散歩道」を設け、地球にやさしい生活を提案するパネルや、環境汚染の現状を問うクイズを掲示。水力・風力などクリーンエネルギーの普及や、間伐材の利用促進を訴えた。