2010年5月5日(水)付
雪形をジオラマに もんぺの会まつりで展示 大町市の春の文化芸術祭「第9回北アルプス雪形まつり」に向けた、さまざまな関連イベントの準備が進む中、市内を中心に活動する「民話の里づくりもんぺの会」の松本武子さんらが、北アルプス連峰のジオラマの制作に取り組んでいる。爺ケ岳から北に向かい、白馬乗鞍岳までの山脈に、数種の「雪形」を施し、5月中旬の山岳風景をイメージ。紙粘土で山肌などを現し、ふもとには園芸用のコケを敷き詰め、山頂からわき流れる水流を彩色するなど安曇野の大自然を表現している。1日には、約1か月取り組んできた作業の仕上げとして、細部の手直しなどを行った。地域や時期によって見え方が異なる雪形の位置を再確認しながら、模型の完成を迎えた。 |
美しい村づくりへ 白馬八方地区で花植え 白馬村八方地区で60代以上の有志を中心に構成する「細野クラブ」(旧八方老人クラブ)はこのほど、同地区のオリンピック道路から白馬ジャンプ競技場に至る交差点沿いに、マリーゴールドや菊の苗を移植する作業を行った。 同所は長野冬季五輪で感動を呼んだ村の観光名所の一つ・ジャンプ競技場への通り道として、多くの人が訪れる。美しい花で観光客を迎え、地域の美化環境の向上をはかろうと、毎年花植え作業を行っている。 ことしは沿道脇の100bにわたり、黄色のマリーゴールド300本と菊の苗100本を植えた。いずれも初夏から秋まで長期間咲き続ける品種といい、会員の協力により色鮮やかな花が沿道を飾った。 |
伝統復活へ7年目 池田陸郷 おかぼの種まき 池田町陸郷の登波離橋愛護会(藤松守会長)は3日、水田以外で育つ稲「陸稲(おかぼ)」の種まきを同地区豊盛公民館近くの畑で行った。会のメンバーらが畑に丁寧に種をまき、米の収穫に向けて作業を始めた。 愛護会のメンバーら10人が、耕した土壌10eの畑にもち米「陸稲農林一号」の種をまいた。近くを訪れた観光客も、メンバーが種をまく姿をみて「懐かしいね」と珍しそうに見ていた。米は10月初旬に収穫予定で、12月の収穫祭で味わう。 |
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村の良さPR 松川道の駅で観光案内 松川村観光協会(松田義光会長)は2、3の両日、ゴールデンウイークの入り込みに合わせて、同村道の駅寄って停まつかわで観光案内を行った。県内外から訪れた観光客に、村内を中心に近隣の観光地案内や村のPRをした。村内各地の名所や観光施設を掲載したパンフレットや、近隣市町村の地図など約15種類を用意。職員らは、道の駅を訪れた観光客に、美術館や施設までの道案内や観光スポットの紹介など松川村の良さをPR。「お気をつけて楽しんでください」などと見送っていた。3日には、施設前で同村伝統の踊り「安曇節」が観光客に披露された。 |
塩の道祭り 白馬で歴史と文化しのぶ 花嫁行列の再現も かつて日本海から内陸に塩を運んだとされる千国街道を歩く「第31回塩の道祭り」の中日となる4日は、白馬村で開かれた。絶好の行楽日和に恵まれ、県内外から2000人余が参加。落倉自然園から同村グリーンスポーツの森まで約9`のコースを歩き、白馬三山の眺望や見ごろのサクラ、山野草を楽しみながら昔の歴史と文化をしのんだ。 村民が各地区ごとに昔の農民や武士、旅人などにふんして歩き、昔の雰囲気を演出。参加者は自然・文化が残る、いにしえの旅路を存分に楽しんだ。岩岳の霧降宮(きりふりのみや)切久保諏訪神社では、地元岩岳の新田旅館業組合が昔ながらの花嫁行列を再現。待ち構えていたアマチュアカメラマンや観光客らが列を作り、盛んにシャッターを切っていた。 |
住民が守り継ぐ 池田で毘沙門天立像法要 池田町広津栂ノ尾の県指定文化財・木造毘沙門天立像の法要は2日、同地区県道宇留賀池田線沿いの同仏殿で開き、住民たちが地域の宝をまつった。仏殿の周囲には住民たちが整備したサクラや菜の花が咲き、読経の声が山に響いた。法要は毎年八十八夜を目安に開いている。地域住民ら約20人が集って準備し、焼香して手を合わせた。お堂のそばで行われた直会で、参加者は杯を交し合っい、毘沙門天や地域への思いを込めた俳句・短歌を披露しあって、和やかに過ごした。 |