2010年5月9日(日)付


鳴き龍披露に興味津々 霊松寺で春の内部拝観
 大町市の霊松寺(伊東泰顕住職)で8日から、春の内部拝観が始まった。本堂内の天井絵「鳴き龍」や、廃仏棄釈に抵抗するために庫裡内につくられた隠し部屋など、普段目にすることができない文化遺産の披露に多くの観光客らでにぎわっている。 拝観者たちは、同寺観光ボランティアの案内で本堂や庫裡をめぐり、県内最古の曹洞宗寺院の歴史に触れた。 本殿に上がり天井を見上げると一面に龍の絵が広がる。龍の下で手をたたくと、龍が鳴くという言い伝えがあることから、拝観者たちはしきりに手をたたき耳を澄ませていた。
奉仕の心と連携学ぶ 松川小学生ボラ教室
 松川村社会福祉協議会の平成22年度小学生ボランティア教室が8日、開講した。本年度は昨年度を上回る12人の児童が参加。手話を中心に、年間を通じたボランティア体験に取り組み、奉仕の心や人とのつながりを学ぶ。 開講式は村福祉施設ゆうあい館で開かれた。村社協事務局次長の楜澤正明さんは「(ボラ教室での)さまざまな体験を通じて、ボランティアに積極的に取り組める人になれるよう頑張ろう」と子どもたちに声をかけた。 開講式後は早速、手話講座が行われた。子どもたちは、講師を務める熊井章子さんの聴覚障害者の立場に立った話に真剣な表情で耳を傾けていた。人気ソングを手話で表現することを目標に掲げた。
シーズンの健闘誓う 池田ナイターソフト開幕
第38回池田町ソフトボール大会(池田町など主催・大糸タイムス社など後援)が7日、開幕した。初日から、農村広場グラウンドを舞台に熱戦を繰り広げ、快音を響かせた。大会は、上位リーグのAリーグに8チーム、Bリーグ8チーム、Cリーグ6チーム、総勢400人以上が出場する。今シーズンからリーグ昇格枠を、3チームから2チームに縮小。各リーグ総当たり1回戦で試合を展開し、各チームが上位リーグ進出をかけて、しのぎを削る。
春の安曇野に巣立ち 児童クラブ キアゲハふ化 松川村
 松川村児童クラブでは、大型のチョウ、キアゲハが次々とふ化し、黄色に黒いすじやまだらのあるステンドグラスのような模様の羽を広げている。世話や成長を見守った子どもたちの手のひらから、春の安曇野に向かい飛び立っている。4月初旬から、次々と姿を変えているチョウは、昨年11月に、村民から届けられた5−6aの幼虫がさなぎとなり、春の訪れとともに成虫に。子どもたちはもちろん、同クラブ職員らもその美しい変身ぶりに歓声をあげている。子どもたちは、キアゲハのえさとなるセリ科の植物を持ち寄ったり、温度や湿度の管理などの世話をとおし、生命の尊さを学ぶ機会となっている。
伊勢神宮社殿ふき替え 小谷の職人松沢さん 20年に一度の遷宮で
 三重県伊勢市の伊勢神宮で平成25年秋、社殿や神宝を一新する20年に一度の神事「神宮式年遷宮」大祭が行われる。この社殿の造営にたずさわる「萱葺(かやぶき)工」として、小谷村中土の屋根職人・松沢敬夫さんが神宮からの依頼を受け、作業にあたっている。かやぶき屋根の伝承技術を持つ松沢さんの職人の技が見込まれたもので、萱葺工職人としての参加は県内では松沢さんただ一人。「自分にとって生涯の夢だった。責任は重いが伝統技術の継承のため、持てる技術をすべて注いで最高の仕事をしたい」と話している。
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5月の一覧
春の北ア浮かぶ雪形 ウオッチングでPR 大町市
大町市の「第9回北アルプス雪形まつり」の一環で、「雪形ウオッチング」が8日から、始まった。北アルプスの残雪と岩肌が作り出す自然の造形や地域の伝統文化を、ツアーや写真展、版画展などでアピールしている。同市仁科町の「ギャラリーい〜ずら」では、「大町民話の里づくりもんぺの会」が、南は爺ケ岳から北は乗鞍岳まで、緻密(ちみつ)に再現した北アルプスの模型を展示。来場者が写真と見比べながら、爺ケ岳の「種まき爺さん」や白馬岳の「代かき馬」など、農作業の目安として使われたという地元ならではの風習に、理解を深めていた。