2010年5月12日(水)付
安全確実な救助競う 北ア広域本部で技術大会 北アルプス広域消防本部は11日、消防救助技術大会を同署で開いた。ロープを伝い、要救助者を救出する「ロープブリッジ救出」や「引揚救助」競技など専門技術を競う3種目が行われ、選手らが安全で確実な救助技術や救出時間を競い合った。 大会には南部、大町、北部消防署から全種目あわせて4チームと2隊員が出場。県消防救助技術大会の選手選考会も兼ねて開かれた。要救助者を含む4人一組で、地上約15bに渡された20bのロープを伝って救助者を救出する「ロープブリッジ救出」競技では、チーム隊員が一丸となり互いに声掛けをしながら、きびきびとした行動で救出技術を見せた。器具を要救助者に装着したり、ロープをすばやく渡るなど真剣に競技に挑んでいた。こまくさ幼稚園の園児ら56人も見学に訪れ、「消防士がんばれ」と大きな声援を送っていた。 |
肩こり専門医が治療法 池田で健康づくり講演会 池田町と町食生活改善推進協議会は9日、健康づくり講演会「肩こりや五十肩を予防しよう」を、町総合福祉センターで開いた。町内を中心に来場者約60人が、専門医から症状に合わせた治療方法や予防法を学んだ。講演会は、住民の日常生活に密着した悩みを解消し、健康づくりに生かそうと企画。講師の信州大学付属病院リハビリテーション部・旗幸彦准教授が、肩こりの原因を解説した。会場では、来場者が肩の筋肉の硬さを測定し、肩こりや五十肩に効果的という、ストレッチ体操を実践。イスの背もたれに寄りかかって背伸びをし、手を挙げながら脇腹をゆっくり伸ばした。「反動をつけない」「自然な呼吸を続けながら行う」などポイントを学んだ。 |
プロがカラオケ指導 松川に匠歌謡教室立ち上げ 松川村でこのほど、プロからカラオケを学ぶ、「匠歌謡教室」(平林泉会長)が立ち上げられた。村内を中心に会員約30人が演歌を熱唱しながら、歌による健康づくりと本格的な歌唱力の習得を目指している。教室は村公民館の新規事業として、歌手で作曲家の岩垂昭平さんを講師に、グリーンワークまつかわを会場に発足。会員たちが身に付けた歌唱力を生かし、敬老会や福祉施設での音楽会開催も、検討しているという。会場では、岩垂さんが腹式呼吸や歌い方など、会員一人ひとりの技術に合わせて、細かく指導。こぶしを握り締めた会員が力強い歌声を響かせ、仲間たちから拍手を受けていた。 |
新緑に淡紫の彩り シラネアオイ見ごろ 池田広津 池田町広津の高照山では、山野草の女王と呼ばれるシラネアオイが見ごろを迎えている。気品漂う淡い紫色をした花が、初夏の新緑のなかに彩りを加えている。 山頂付近の遊歩道150bにわたるのり面に、1500株を超えるシラネアオイの群生地がある。連日、カメラなどを手にした多くの観光客らの姿が見られる。 同山で桜の里山づくりを進める雛澤潤一さんが5年ほど前から植栽を続けている。例年と同じく5月上旬に開花を始め、今週いっぱいは楽しめそうだ。 同山は、雛澤さんが中心となり植栽など管理を行い、サクラや紅葉スポットとして定着してきた。遅咲きサクラのヤエカンザンも見ごろを迎えている。 |
霊松寺 サクラで彩る 大町ライオンズが植樹 大町市の大町ライオンズクラブ(宮永知春会長)は11日、5月第1例会で、霊松寺にサクラを植樹した。地域に親しまれる場所を花で彩ろうと毎年重ねてきた取り組み。十数人の会員が参加し、本年度は霊園の周辺に樹齢3〜10年のオオヤマザクラ3本を植樹。会員たちははっぴを身につけスコップを手に、木々が大きく育つ願いを込めて根元に土をかぶせた。同会は、紅葉やサクラの名所となる同寺を彩り、さらに住民や観光客に親しまれる場所になるような願いを込め、5年ほど前に1000回例会を記念して植樹を始めた。これまでオオヤマザクラやカエデなどを年に数本ずつ植えてきた。 |
よもぎ団子調理体験 大町北小 生活科春さがし 大町市の大町北小学校(丸山峯男校長)2年生74人は、生活科の学習で「春さがし」を行い、春の陽気に誘われ、芽吹く植物とともに、舌で味わい春を感じようと、「よもぎ団子」の調理実習を取り入れた。11日は、3組の24人が、校舎周辺で見つけたヨモギの葉をゆでてすりつぶし、団子の粉とこね合わせた薄みどり色の団子づくりに挑戦した。粘土遊びの要領で、混ぜたりこねたり、ビー玉大にまとめたりと、楽しそうに手を動かしていた。ゆであがった団子は、冷水に取るとつるっとした食感。一粒ずつ口にほお張ると、「おいしい!つくってよかった!」と調理室に歓声がわいた。児童らは、「葉っぱが食べられるのがわかったし、自分で団子がつくれてよかった。家でもやってみたい」と笑顔を見せた。子どもたちは、調理に先駆け、家庭などで手順や材料を聞いたりする中で、手作りの料理に興味を抱き、見過ごしてしまうような草花にも意識を向けてきた。 |
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