2010年5月14日(金)付


公園緑地の役割再確認 大町で全国大会 関係者集う
 第52回日本公園緑地全国大会(主催・日本公園緑地協会)は13日、大町市文化会館などで始まった。国営アルプスあづみの公園大町・松川地区が開園した同市で、都市計画の中で多様な役割を持つ公園緑地の整備と推進について話し合った。公園をはじめとする都市の緑やオープンスペースを自然環境を守り、安心・安全の町や、豊かな地域づくりへ効果的な施設と位置づけ、全国から公園緑地政策の関係者が一堂に会し、課題への意見や研究成果を交わす大会。特別講演では、大町市出身でNHKエンタープライズの下田大樹・制作本部情報文化番組担当部長が「テレビの緑力(みどりぢから)」と題して講演。報道の最前線の体験を紹介し、映像の力を通しどのように環境の大切さを訴えるかを述べた。公園緑地・都市緑化事業の功労者6人や、国際交流に功績があった佐藤国際交流賞の1個人と1自治体を表彰した。14日は、国営公園などを視察する。
来月5日オープン 小谷フットサルコート
 小谷村白馬乗鞍に新設したフットサル専用の屋外人工芝コートが6月5日、開場となる。村内有志の熱意により完成したコートで、合宿誘致やスポーツを通じた交流の場創出など、フットサルによる地域おこしの本格化に期待が高まる。当日はオープニングイベントの開催を予定している。 同コートは、村内フットサル関係者を中心とした有志により、県や村からの支援金を受け昨年末に完成した。使用しなくなったテニスコートを有効利用し、正規の大きさではないが縦27b、横16bの人工芝ピッチを2面確保した。フットサル専用コートは県内でもあまりないという。
地震体験車で対応学ぶ 池田保育園で防災講習会
  池田町の2保育園は13日、県の地震体験車を使った防災講習会を開いた。南保育園(矢口澄子園長・園児48人)では、未満児から年長までの園児が、震度6以下の揺れを体験し、地震への対応や恐ろしさを学んだ。園児たちは、北アルプス広域南部消防署の指導で、割れたガラスや落下物から身を守る方法を学習。屋内を模した車両内で揺れが始まると、机の下にもぐりこみ、脚にしがみついていた。大きな揺れに驚きつつも、普段できない経験を楽しんでいる子どもたちが多かった。体験車は、阪神大震災やスマトラ島沖地震など過去の大規模地震のほか、糸魚川−静岡構造線断層帯地震といった、将来想定される災害の体験も可能。最大震度7までの揺れを体験できる。6月10日まで北ア広域消防に貸し出され、大北管内の学校や福祉施設、自治会などの体験会で活用される。
観光ガイド内容一新 白馬村 歴史で魅力創出
 白馬村のグリーンシーズンの情報を集めた公式ガイド「2010夏秋HAKUBA」がこのほど、内容を一新して発行された。海外の観光ガイドがトップページにその土地の歴史を大きく扱っていることを参考に、外国人をはじめ観光客が多く訪れる同村の歴史に大きくスポットを当て、知られざる白馬の側面を全面的に押し出すことで観光地としての新たな魅力創出に努めた。 全80ページという大幅な増ページにより、白馬のさまざまな情報を発信。関係者は「白馬のすべてがわかる1冊。利便性が高まったと思う。公式ガイドを読みながら村のさまざまな魅力を楽しんでほしい」と話している。
失聴・難聴者へ手助け 白馬村で人権学習会
 白馬村教育委員会は12日、同村役場で「人権学習会」を開いた。「文字で伝える、文字で伝わる・誰にでもできるちょっとした手助け」をテーマに、耳の聞こえにくい人へ向けた情報保障手段の要約筆記に関する講演と体験講座で、身近な人権問題について理解を深めた。 県中途失聴・難聴者協会の浜富美子さんが講演。結婚・出産後に耳が聞こえなくなり、社会から孤立するという不安や恐怖にかられ、人工内耳という機器で聴覚を取り戻した体験談を披露した。 中途失聴者・難聴者は年を取ってから手話を覚えるのは大変で、聞こえないという精神的苦痛が大きいことを強調。要約筆記という文字情報によりサポートしてもらうことで、聞こえていた時と同じように社会に参加できると、その必要性を訴えた。 さらに「医学や機器の進化で聞こえなくても生きやすい時代にはなったが、本当はいつでも人に頼るのでなく自分で聞きたいという願いを持っているもの。要約筆記のみならず、どんなサポートをすればその人と情報の共有ができるかということも考えて」と呼びかけた。
早起き野球中部大会へ 大町のレボリューションズ
 大町市の早起き野球チーム「レボリューションズ」が15、16日に新潟市で行われる「早起き野球中部日本大会」(30チーム出場)に出場を決め12日、牛越徹市長を表敬訪問した。チーム代表の宮沢良一さん、監督の石川力さん、主将の菅澤豊さんが大会に臨む決意を表明した。初戦は静岡県とメーン会場のハードオフエコスタジアムで対戦する。同チームは平成17年に設立し現在同市、松川村の19歳から41歳まで19人が登録している。昨年10月に同市で行われた県大会でベスト8に入賞し、初めて中部大会の出場権を得た。選手らは、 牛越市長にこれまでの練習法やチームの様子などを紹介。牛越市長は「市民の皆さんが応援して、期待してくれている。存分に力を発揮して、全国出場できるようがんばってきていただきたい」と選手を激励し、固い握手を交わした。
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