2010年5月18日(火)付


こいのぼりの下交流 常盤でれんげ草まつり
 大町市常盤有機農産物生産組合(遠藤隆王組合長)と安曇野市を中心に活動する安曇野地域住民ネットワーク(佐伯治海代表)は15日、「れんげ草まつり」を大町市常盤須沼の共栄農園れんげ田で開いた。ことしは寒さなどの影響でレンゲの花はごく一部花を開いただけだったが、北アを背にこいのぼりが泳ぐ下で、有機米をぬかくどで炊いたおにぎりが振る舞われ、生産者と消費者が交流した。遠藤組合長によると、2月から3月にかけて冷え込み、寒さに弱い中国産のレンゲの種が痛んでしまったことが原因という。「何年もやっているがこんなことは初めて。これでは来年はれんげ米が作れないが、交流は続けていきたい」と話した。イベントは絶好の晴天に恵まれ、消費者や親子たちが訪れ生産者と触れ合った。レンゲ田で採れた米を使い「ぬかくど」で炊いたおにぎりや、ついたばかりのもちや豚汁などが振る舞われた。
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5月の一覧
振り込め詐欺撲滅 全日警長野パト出発式
 警備業務に従事する、全日警長野支社松本営業所による振り込め詐欺防止パトロールが17日、安曇野署管内で始まった。同署駐車場で行われた出発式では、パトロールにあたる同営業所職員が被害撲滅に向け決意を語った。 同パトロールは、振り込め詐欺の被害防止対策強化など目的とした県警初事業。業務委託先である全日警が10月下旬まで県内全域でパトロールにあたる。 同署管内をはじめとする中信地域では、車両2台を使った4人体制で活動を展開。振り込め詐欺の大半がATMを使い送金していることから、金融機関やATM周辺での警戒や利用者への注意喚起を主体に行う。大町署管内でのパトロールは来週にも始まるという。同署出発式で松本営業所の米倉清治所長は「振り込め詐欺パトロールに当たることを誇りに感じ、全社員張り切っている。警察の指導のもと、市民に安心、安全を届けることができるよう活動したい」と抱負を語った。
自然に触れ農業体験 池田で森林の里親契約企業
 池田町と「森林(もり)の里親契約」を結んでいる東海ゴム工業=本社・愛知県小牧市=が15、16の両日、同町広津を訪れ植林や農業体験を行った。社員やその家族ら約40人が植林や田植え作業を通して同町の自然に触れた。15日は大峰高原でヒノキ約500本を植林。広津ふれあい広場では、県や地元自治会、森林整備をすすめる「あづみ野北森の会」が指導を受けながら、キノコのコマ打ちを体験した。ホダ木にドリルで穴を開け、ナメコとフクロダケのコマを木づちで打ち込む本格的な作業に真剣に取り組んでいた。16日には同地区の棚田で田植えを体験した。同社は3年前に同町と契約を結び、社員らが年に3回ほど、大峰高原周辺を中心に、植林活動などの森林整備や田植えなどを行っている。自然、文化の交流も図っている。
北ア背に黄色じゅうたん 白馬夢農場菜の花見ごろ
 白馬村嶺方の白馬夢農場では、菜の花が見ごろを迎えている。雄大な北アルプスの大パノラマを背景に、黄色い花のじゅたんが一面に広がる。カメラ愛好者をはじめ多くの観光客でにぎわい、山岳と菜の花の競演を通じ、春真っ盛りの白馬の大自然を満喫している。 園内にある菜の花畑は約20eに及ぶ。現在7分咲きで、20日にも満開になるという。 好天に恵まれた17日、菜の花畑周辺は、カメラを手にした観光客らで埋め尽くされていた。
一騎打ちの見通し 大町市長選告示まで1か月
 任期満了(7月13日)に伴う大町市長選は6月20日の告示(27日投開票)まで1か月あまりと迫ってきた。これまでに現職の牛越徹氏が出馬を正式に表明したほか、新人の傘木宏夫氏を擁立する動きも活発となっており、一騎打ちの選挙戦となる見通しが強まってきた。傘木氏を支持する「おおまち地域おこしの会」(合津文雄代表)は23日午後7時から、大町公民館分室で「地域おこし講演会」を開催。「共に生き、支えあう」地域づくりや、傘木氏を講師に「市政の流れを変えよう〜選択と集中〜」と題して話し合う。傘木氏は平成14年6月の市長選に「公平、透明、対話」を掲げて初出馬した。任意団体・NPO地域づくり工房の代表理事として、小水力発電や菜種油による循環型地域づくりなどの市民活動に取り組んできた。
 本紙の取材に対し、傘木氏は「態度を表明できる状況にない」と態度を保留。一方、市の現状を踏まえ「自分自身が今の状況の中で、やるべきことと、やりたいことがある」と述べた。牛越氏は平成18年の市長選で無投票初当選し、「きらり輝く大町」を掲げて協働のまちづくりに取り組み、2月の定例記者会見で再選出馬を表明した。5月の記者会見では、地域経済の停滞と少子高齢化を課題に挙げ、「市民が積極的に地域づくりに参加し、豊かな市をつくっていく努力が必要。まだ構図が確定していないが、公約を積極的に市民に提示し、意見交換を通じて市の今後のあり方を考える機会としたい」と話し、現市政の継続に意欲を示した。
料理で手話実践 松川の奉仕員講座修了生
 松川村の手話奉仕員養成講座の修了者を対象にしたフォローアップ講座が16日、同村多目的交流センターすずの音ホールで開かれた。手順指導に手話を取り入れて、バラの模様をあしらったものやアボガドなどを入れたカリフォルニア巻きなどの「変わり巻きずし」をつくった。同講座は3年前に2年制で開かれた「手話奉仕員養成講座」を修了した人の実力向上にと昨年から行っている。昨年「日常的な手話を覚えたい」という要望があったことから、本年度は実践的な講座内容を設けて手話をより身近なものにしていく。松本市の山岡幸美さんが指導し、「細長く切って」「うちわで冷ます」などの手話を織り交ぜながら、手際よく調理を進めた。参加者らは本格的な巻きずし作りに「難しそう」「おいしそうにできてる」などと話しながら和気あいあいと手を進めていた。