2010年5月22日(土)付


大北に早くも夏景色 高気圧広がり7月下旬並み
 日本列島が高気圧に覆われ全国的に晴天が広がった21日、大北地域でも気温が20度後半に達し、夏のような日差しが降り注いだ。長野地方気象台によると同日午後1時までに、大町市で25・8度、白馬村で27・0度を観測。平年にくらべ7度ほど高く、7月下旬並みの気温という。大町市平の木崎湖キャンプ場には、大町北小学校の1年生児童76人が遠足に訪れ、日差しの暑さを忘れるように服をぬらしながら水遊びを楽しんでいた。児童たちは「湖が海みたい」「冷たくて気持ちいい」と笑顔ではしゃいでいた。大北地域では、22日も日中は天気の崩れはなく、気温は高め。夜半から雨が降り始める予報となっている。長野地方気象台では急な気温の変化に、「最近はこれほど暑い日はないので、体がついていけないこともある。体調管理に気をつけて」と呼びかけている。
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5月の一覧
奉仕の喜び地域理解 松川中ボランティア講演会
 松川村の松川中学校(久保田之義校長・319人)は20日、ボランティア講演会を初めて開いた。毎年、ボランティア活動に協力する安曇野ちひろ美術館から、竹迫祐子副館長を講師に招き、生徒たちが奉仕の喜びや地域への理解を深めた。竹迫館長は、画家・いわさきちひろと松川のかかわり、生徒たちのボランティアの意味などについて講演。村の原風景を描いた作品を紹介し、約60年前と変わることのない、豊かな自然をアピールした。 同校では毎年、1年から3年生までの生徒有志が夏休みを利用し、美術館で来館者の接客や案内などを行う、「ちひろボランティア」に取り組んでいる。平成14年の開始から年々志願者が増え、昨年は過去最高の171人、8年間で延べ1000人以上が参加した。
芽生える保護意識 白馬北小ギフチョウ学習
 白馬村の白馬北小学校3年生は21日、村天然記念物のギフチョウとヒメギフチョウの学習で、村内西山山麓(ろく)の飛来スポットを訪れた。ギフチョウの卵の発見に、子どもたちは「踏まないように気をつけて」などと声を掛け合いながら、保護の意識を強めていった。 ギフチョウとヒメギフチョウの学習は、郷土を知る総合的な学習の一環として行われた。文化財保護監視員の小山秀代さんを案内役に子どもたちは山のなかに入っていった。優雅に舞うギフチョウの姿に子どもたちは歓声をあげていた。 ギフチョウの卵がびっしりと付いた食草ミヤマアオイを見つけると、子どもたちは腰をかがめじっくりと観察し、ノートに描写していた。 同村は、ギフチョウとヒメギフチョウの両種が混生する国内でも希少な地域。昭和49年に天然記念物に指定し、捕獲を禁止している。捕獲が後を絶たない状況にあることから、ことし4月から罰則も設けられた。 同校では捕獲禁止を呼びかけるポスター作成など、ギフチョウ、ヒメギフチョウ保護に向けた長期的な学習を実施している。
池田夢農場 カモミール見ごろ 開放し摘み取り体験
 池田町陸郷の「ラベンダーガーデン夢農場」で、カモミールの小さな花が見ごろを迎えている。来場者にハーブと親しんでもらおうと、22日から一般に開放し、無料の摘み取り体験を行う。カモミールは、約4000平方bの畑に、白い花を咲かせ、一面に甘い香りを漂わせている。とこどころに顔を出す、赤いポピーが彩りを添える。4月の天候不順の影響で、例年と比べて遅めの開花だが、上々の生育状況だという。同農場は約20年前から、来場者に楽しんでもらおうと、山間部の傾斜地を活用し、カモミールを栽培。職員がハーブティーや入浴剤など、茎から摘み取った花の楽しみ方を伝授している。
シーズン健闘誓う 白馬村女子バレー開幕
 白馬村の女子バレーボール連盟(芳澤里美会長)のリーグ戦が開幕した。20日は同村北部トレーニングセンターで開会式を開き、多数の選手が参加して健闘を誓った。 芳澤会長は「家庭の主婦が多いため何かと大変と思いますが、4か月間みんなで協力して楽しくやっていきましょう」とあいさつ。来賓の太田紘煕村長も「家庭の要である皆さんが頑張ることは、家族や地域の元気につながる。勝利に向かって頑張ってほしい」と激励した。  今季は白馬と小谷から7チームが参加。チーム数が少ないため、基本的に試合日はほぼ全チームの参加となるため、毎週木曜日を試合日に定めているが、各家庭の事情を考慮して、4か月というゆとりあるタイムスケジュールを組むなど工夫を凝らしている。 「できる範囲で無理なく楽しく体力と技術の両立をめざす」をモットーに、ママさんを中心とした選手たちが、秋まで熱戦を繰り広げる。
山とスキー総合資料館 7月6日白馬にオープン
 白馬村の(財)八方振興会は7月6日に、同村八方文化会館の2階に「白馬・山とスキーの総合資料館 Hakuba Alpine Library」を開館する。山岳スポーツの歴史と文化を地域の観光振興に生かそうと、県の「地域発・元気づくり支援金」の交付を受け、これまで同所にあった民俗資料館を大幅に改装した。現在、開館に向けて準備が急ピッチで進められている。 改装にあたり、これまで雑然と一部屋にまとめられていた従来の資料館は2階フロアの全室を使い「福岡孝行記念室」「山とスキーの図書資料室」「山とスキーの企画展示室」「民俗コーナー」の4つのコーナーに分け、歴史や未来を見すえたわかりやすく充実したつくりとした。