2010年5月23日(日)付


初夏輝くキングサリ 大町市のラ・カスタで見ごろ
 日本のアロマテラピー化粧品のパイオニア「ラ・カスタ」のブランド・コンセプト「植物の生命力と癒し」をそのまま生かし「五感で感じる美と癒しのガーデン」として一般公開されている「ラ・カスタ」ナチュラルヒーリングガーデン(大町市常盤)。園内はエリアごとにテーマを決め、自社農園で育てられた四季折々の花や、いきいきとした樹木に彩られる同ガーデンで、キングサリの花のアーチが見ごろを迎えている。キングサリはヨーロッパ中南部原産のマメ科の落葉性樹木で、フジに似た形状の黄色の花の房を付けることから「キバナフジ」とも呼ばれる。同ガーデンでは園路の休憩スペース「大ガゼボ」へのアプローチに5年前からアーチ状に育て、現在は穏やかな木もれ日を作り出している。イギリスの庭園では多く見られるというキングサリのアーチは、近郊では珍しく貴重。今年は例年より1週間ほど遅れて見ごろとなり、黄色の花が、日差しを受けて黄金色に輝くアーチの中を散策できるのは、6月初めころまでの予想。
フラワー・ブラボー 池田小が知事賞
  池田町の池田小学校(塩島弘之校長)は20日、県内の児童生徒が花の育成を通じて心をはくぐむ「フラワー・ブラボー・コンクール」(県など主催)で、県知事賞を受賞した。4年生を中心に、子どもたちが丹精込めて花壇を作り上げ、5年連続上位入賞に輝いた。受賞作品は、モンゴル民話「スーホの白い馬」をモチーフに、色とりどりのパンジーやビオラで表現。「未来をかける君とぼく」と題し、野原や青空を駆け抜ける、ウマと背に乗った主人公・スーホをイメージした。同校では昨年から、全校児童が花の育成に取り組み、現4年生が花壇のデザインを担当。児童一人ひとりが図柄のアイデアを出し合い、国語の授業で学び、音楽劇を演じた民話に題材をとった。花壇は昨年12月、教諭や子どもたちが校舎から見下ろしながら、苦労して花を定植。立体的に見えるよう、花と花の高さをかえるなど、工夫を凝らしたという。
歩いて自然と文化理解 池田で北ア展望ウオーク
 池田町を歩く、第3回「いけだまち北アルプス展望ウオーク」は22、23の両日、開かれている。初日は県内外から参加した約100人が、町南部を中心に田園風景が広がる15・6`を歩き、地域の文化や自然にふれた。参加者は道の駅池田を出発し、寺社仏閣や池田にゆかりの文化人の史跡などを散策。住民ボランティアの案内で歴史や動植物への理解を深め、中之郷地区から見渡す北アルプスの風景などを楽しんだ。 コース上のクラフトパークでは、地域住民が地元農産物を使った、昼食を振る舞い。農家の女性でつくる「金の鈴まごころ会」が豚汁、住民有志がそば粉を使ったクレープを提供し、参加者が地元の味に舌鼓を打った。実行委員会はことし、参加者に町全域を楽しんでもらおうと、コースを南北2ルートに拡大。町へのリピーター確保につなげようと、さまざまな参加特典を企画した。日本スポーツ連盟認定大会として、ノルディックウオーキングの参加者受け入れも図った。
白馬連峰に夏山シーズン 深い残雪の中貞逸祭
 北アルプス白馬連峰の夏山シーズン入りを告げる「第44回白馬岳貞逸祭」が22日、白馬村の猿倉登山口で開かれた。県内外から多数の登山者や村関係者が参加して、村の山岳観光の先駆者であった松沢貞逸氏の偉大な功績をしのびながら、神事で今シーズンの安全を祈願し、白馬大雪渓の記念トレッキングを楽しんだ。 白馬大雪渓は白馬岳(2932b)へ向かう標高約1600bから約2000bの山腹にある。夏も万年雪が残る日本三大雪渓の一つで、清涼感や多数の高山植物などが登山者らの人気を集めている。記念トレッキングは、開山を待ちかねた登山者ら200人余が参加。白馬山案内人組合の専属ガイドが同行し、道中で高山植物や絶景の見どころをていねいに解説した。ことしは例年に比べひときわ残雪が多く、広大な雪景色が参加者の感動を呼んだ。
山野草かれんな花 大町公民館分室で展示会
 大町市内の山野草愛好者でつくる「大町山草会」(西田千代子会長)は23、24の両日、第24回大町山草展を大町市東町の大町公民館分室で開いている。会員12人がていねいに育てた山野草200鉢あまりが、色とりどりのやさしくかれんな色の花を咲かせている。会場には、クマガイソウやヤグルマソウなどの山野草をはじめ、黄色や紫、白などの花びらや大きな葉など、丹精込めて育てられたさまざまな草花が寄せ植えされ、風流あるたたずまいを見せている。中には黒部ダム建設時に採取された土から育ち、40年にわたるという思い出の木もあり、会員の愛情が感じられる。同会は公民館の成人学級の卒業者が中心となって30年ほど前に発足。会員同士で苗や種を分け合い、和気あいあいと活動している。
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