2010年5月27日(木)付


大北地区植樹祭 中山高原で 植樹で森林後世に
 北安曇地方事務所、大町市、大北森林組合、大北地域緑化推進協議会は26日、平成22年度の大北地区植樹祭を大町市の中山高原の市有林で開いた。国土緑化標語の「小さな芽 届け未来へ 緑の力」を開催テーマに、子どもたちと地域住民が協働で植樹し、郷土の森を後世に託す思いをひとつにした。管内の8小学校のみどりの少年団130人や関係者ら約400人が参加。県の森林税や市の事業で間伐が進む森の0・5fに、オオヤマザクラやヤマモミジ、シラカバやナナカマド、アジサイの苗木計500本を植えた。森には間伐材のチップロードが敷かれ、森林整備の成果が表れた明るい姿を見せていた。子どもたちは緑のスカーフや制服をまとった姿で、力を合わせて土を掘り木を植えていった。
プロ育てた野菜苗配布 JA大北白馬支所
 JA大北白馬支所(山岸速人支所長)は26日、職員が育てた野菜苗を、窓口を訪れる利用者に無料で配布するサービスを行った。 同支所が毎月実施している「窓口感謝デー」の一環。一昨年からこの時期は、支所職員の倉科健一さんが種からていねいに育てた、愛情のこもった苗をプレゼントしている。ことしは比較的育てやすいとされるブロッコリー60本、キュウリ50本、カリフラワー40本、ズッキーニ10本を用意し、山岸支所長が希望者に配布した。 苗作りのプロが育てた苗は葉も茎もしっかりして健やかな苗ばかり。毎年楽しみにしているという常連も多く「おかげさまで昨年は豊作で」と会話も弾み、苗の配布を通じて食と農への関心が高まっているようすがうかがえた。  窓口を訪れた顔ぶれは多彩で、農業未経験の人も多かった。苗の育て方のコツの説明も行われ、プレゼントされた人々は熱心に聞き入っていた。
人形作りで世代交流 松川村 ペットボトル使い
 松川村で毎年開催されている、体験型講座「安曇野まつかわサマースクール」のプレイベントとして、ワークショップが23日、鈴の音ホールで開かれた。子どもからお年寄りまで約60人が参加し、ペットボトルを使った人形作りを通して、3世代交流を図った。参加者は「子どものときの遊ぶ自分」をテーマに、大人が過去を思い起こしながら、子どもたちと一緒に自分を人形で表現。ボトル内の水に染料を溶かして着色、布やひもなど身近な材料を駆使して、顔や服装を作り上げていった。同ホール内パッサージュでは、乳川から運び込んだ流木や岩を並べ、自然を再現した展示場を設置。笠とみのを身につけスキーを楽しむ少年や、色鮮やかな服装の少女など、異なる世代の子どもたちの遊ぶ姿が一堂に並んだ。
新緑の小谷で 快音 アルプスマレット春季大会
 中信地区の愛好家でつくるアルプスマレットゴルフ協会(栗田誠会長)の春季大会が26日、小谷村の栂池千国マレットゴルフ場で開かれた。中信各地の選抜メンバーら約120人が参加し、親ぼくを深めながら新緑のなか快音を響かせた。 27ホール、パー108で争われた。同マレトゴルフ場は、起伏が激しく、石や根による凹凸もある難コース。前日から当日朝まで降り続いた雨の影響もあり、難易度をさらに高くさせた。 狙った場所に転がらないコースに苦戦しながらも、高スコアをたたき出す参加者もあり、盛り上がりを見せていた。 同大会は、健康増進や親ぼくを目的に、中信各地を会場に毎年開催している恒例イベント。ことしで17回目を迎えた。
原点「アート」で交流 メンドシーノクラフト展
 大町市美麻の姉妹都市の米国カリフォルニア州・メンドシーノで、両国のクラフト作家が作品を一堂に持ち寄って展示する芸術交流展「大町MIASAメンドシーノ・アート&クラフトショー」が開かれている。出展した大町市近隣やゆかりの作家たち9人はこのほど、米国を訪れ、現地の作家たちと交流した。現地では、メンドシーノアートセンターを会場に、日本から絵画、陶芸、木工、木彫、ガラス、竹細工、石、鉄などの13人の作品約120点が飾られた。昨年日本を訪れた現地の作家9人の作品とともに展示された。訪問団は歓迎会で、現地の作家ら30人ほどに迎えられた。一般を対象にしたレセプションには数百人が訪れ、日本舞踊や着物、日本酒などの日本の文化が紹介された。訪問した日本の作家たちは、ホームステイで現地の作家らと暮らし、生活の中に芸術が溶け込む様子に感銘を受けていた。
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