2010年6月4日(金)付
女子サッカー北信越へ 大町タフィタ市長に報告 大町市を拠点に活動している女子サッカーチーム「FC大町タフィタ(U−15)」が県大会で初優勝し、富山県で12、13日に開かれる北信越大会に出場する。市内のメンバー6人が2日、牛越徹市長のもとを訪れ、北信越大会への出場を報告した。同チームは平成16年発足。小学6年、中学生の現在市内8人、松本市から4人、駒ケ根市から1人の計13人で構成している。大町運動公園多目的広場で週1回の練習に励んでいる。県大会はこれまで2年連続準優勝している。ことしライバルのFCアビエス(茅野市)を破り、悲願の初優勝を果たした。北信越1回戦は新潟県上越教育大学U−18WISHと対戦する。 |
衛生管理徹底し放牧 紙すき牧場 口蹄疫を考慮 小谷村北小谷の「紙すき牧場」で、3日から牛の放牧が始まった。ことしは宮崎県で家畜の伝染病・口蹄疫(こうていえき)の感染が拡大している事態を重く受け止め、徹底した衛生管理で牛たちを迎えた。初日は糸魚川市と松川村などから20頭余りの牛が到着。関係者は牧場入り口に消毒効果のある消石灰をまくなどして、口蹄疫予防対策を講じた。今後も外部からの口蹄疫の侵入を防ぐため、消毒剤の噴霧器を置いて消毒を徹底し、牧場内への人や車両の出入りを制限するなど対策に力を入れる。「県内での感染は確認されていないが、牛たちの安全のため、万全の管理体制を整えていきたい」と関係者は話している。 一頭一頭の入牧検査・健康チェックが念入りに行われたあと、牛たちはさっそく広大な草地に放された。冬場を各農家の畜舎で過ごした牛たちは、始めは広い牧場にとまどいのようすだったが、しだいに慣れて気持ちよさそうに駆け回ったり、群れてのんびりと草をはむなどしていた。 |
クマガイソウ見ごろ 希少種 小谷村おらがさと 小谷村の林業体験施設「おらが里」で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)U類とされている「クマガイソウ」が開花し、見ごろを迎えている。 クマガイソウはラン科の多年草。低山の日陰を好み、花弁は細い楕円(だえん)形で緑色を帯び、ラン科植物特有の大きく膨らんだ袋状の唇弁(しんべん)が白に紫褐色の模様の花をつける。その花の形が源平時代の武者が矢を防ぐために背につけた母衣(ほろ)に似ていて、源氏の武者・熊谷直実をイメージしてクマガイソウと名付けられた。 近似種には花色がピンク色の「アツモリソウ」があり、がっしりとしたイメージの熊谷直実と、優しげなイメージの平敦盛を対比して命名されたといわれている。花色を源平の旗色に見立てたという説や、昔は白色のアツモリソウをクマガイソウと呼んでいたという説など、由来は各説ある。 同施設を管理する山本国弥さんが数年前に知人から数株の苗を譲り受けて、施設内の山野草園で栽培を始めた。毎年株はわずかに増えるものの、花は1〜2輪を咲かせるのみで、栽培の難しさを感じたという。 |
池田で子ども手当支給 県内トップ切りきょうから 子ども手当の支給が4日から、県内のトップを切って池田町などで始まる。同町は本年度、支給対象となる中学生以下の子どもたちが約1100人で、支給額1億4259万円余りを予算計上している。 子ども手当は、中学卒業までの15歳以下の子どもを対象に、1人につき月額2万6000円(初年度半額)を支給する制度。小学生以下に支給されていた児童手当を受け継ぎ、対象を拡大した。新たに対象者となった中学生をもつ世帯や、3月31日までに児童手当を受給していない世帯は、各自治体の窓口で申請手続きが必要となる。申請猶予期間は9月30日まで。期限を過ぎると満額受給できなくなる。同町では5月31日までに、191件の申請があった。6月期は口座振り込みで、632世帯に4、5月分約2805万円を支給する。今後10月、平成23年2月に、前月分までを順次支給していく。町では「『次代の社会を担う、子どもの健やかな育ちを応援する』制度。趣旨にのっとり、子どもの育成のため、有効に使ってほしい」と話している。 |
大塩イヌザクラ見ごろ 「ことしは花の量多く」 大町市美麻の県天然記念物「大塩のイヌザクラ(静の桜)」が見ごろを迎え、小さな白い花が満開となっている。近くに住む女性は「花が咲いてもあまり目立ちませんが、ここ数年では花の多さは一番だと思います」と話している。イヌザクラはバラ科・サクラ属の落葉高木。「静の桜」は幹まわり8・45b、四方に枝を伸ばした高さ約20bの雄大な樹姿で、県内では最大級といわれる。樹齢は推定で800年。開花は5月下旬から6月初旬。 市文化財センターの島田哲男所長は「ことしは、山に咲くイヌザクラは全般的に花の量が多い。静の桜も最近5年間では一番多いのでは。ほぼ満開となっていますが、今週末くらいまで見ごろが続きそうです」と話した。 |
「一日記者」で社会触れる 八坂中生が職場体験 大町市八坂の八坂中学校2・3年生29人は3・4の2日間、職場体験学習を行い、市内14の事業所などでさまざまな仕事に触れ、職業の大切さを学んでいる。大糸タイムス社では3年生の大西竣君と勝野史也君の2人が「一日記者」を体験し、取材から印刷まで新聞制作の現場を体験した。2人は記者の取材に同行し、市立大町図書館や北アルプス広域消防大町消防署で、同じく職場体験をする同級生を取材。カメラを構えて写真を撮ったり、生徒や職員らにインタビューを行った=写真。 |
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