2010年6月13日付

落語通じ男女尊重学ぶ　大町市で共同参画フォーラム
　大町市、市女性団体連絡協議会、市教育委員会は12日、第16回男女共同参画フォーラムを大町公民館講堂で開いた。市内から約１００人が訪れ、関西を中心に活動する落語家の林家花丸さんを講師に、笑いを通し、男性と女性がともに尊重しいきいき暮らす社会について考えた。講演で林家さんは「男女共同参画　前向きにまるく考える」を演題に高座に登場。小話の紹介を絡めつつ、結婚や出産、家庭をテーマにした落語を披露。細かいしぐさや声色を使い分けながら語り、来場者は男女の役割を考えさせる物語に引き込まれ、会場には笑いと拍手が響いた。

里山の巨樹巡る　小谷村公民館で教室
　小谷村公民館の成人教室の一つ「里山紀行・郷土の巨樹巡り」の第２回講座が11日、開かれた。歴史・文化に詳しい村内在住の田中省三さんの案内で、小谷温泉上部の巨樹を見て回った。　中谷大宮諏訪神社のカツラ、大海川原のドロヤナギ、天狗原山のブナなど、今回の巨樹は同村の文化財保護委員会が調査した巨樹の中でもベスト30に入る大きなものばかり。海抜１７００㍍－１８００㍍という高所では、遅い春の新緑がようやく進み始めていた。

ちひろ愛した安曇野歩く　JR「駅からハイキング」松川で
　ＪＲ東日本は12日、松川村内を歩くツアー「駅からハイキング」を実施した。ＪＲ大糸線の細野駅から信濃松川駅まで、「ちひろが愛した安曇野の原風景」をテーマにしたコースで、文化と伝統香る安曇野の原風景の魅力を五感で楽しんだ。電車などで訪れた約80人は、山をバックに田園風景が残る道のりを歩いた。道中ではまつかわ歌声友の会や有明山語りの会などが歓迎し、地域に伝わる「安曇節」や童謡などを披露。案内などのおもてなしを通して、住民と来場者が触れ合った。いわさきちひろのスケッチポイントや安曇野ちひろ公園などをめぐる約10㌔のコース。地元で用意した地図にはスケッチポイントやちひろの原画などが掲載されていた。北アルプスは霞がかかっていながらもうっすらと残雪を表し、いわさきちひろがスケッチを描いた場所や北アを一望する場所では、カメラを取り出し写真に残す人も多かった。

ラベンダー満開にぎわう　池田ハーブセンター新体制で祭り
　池田町会染の町ハーブセンターは12、13の両日、恒例の「ハーブの花祭り」を開いている。好天に恵まれた初日は来場者でにぎわい、見ごろを迎えたハーブ園のラベンダーの摘み取りやフリーマーケットなどで、花に囲まれた休日を満喫していた。　ハーブ園では、早咲きサンゴなどのイングリッシュ種のラベンダーが満開を迎え、紫の花が風にそよぎ、さわやかな香りを放っていた。来場者は摘み取ったラベンダーを束ね、ハーブスティックを作っていた。遅咲きのグロッソ種も緑の房をたたえ、ひと月ほど見ごろが続く。12日はフリーマーケットを開催。会場には古着やおもちゃ、木工品などが並んでいた。店内ではハーブ加工品や花の苗の特売などもにぎわっていた。

珍しい〝斑入り〟も　北アルプス山草会が展示会
　北アルプス山草会（田中喜代一会長）は12、13の両日、初夏の山野草展示会を大町市の大町公民館分室２階で開いている。突然変異で葉から葉緑素が抜け、白い部分が表れる珍しい「斑(ふ)入り」や寄せ植えなど会員12人が丹精込めて育てた「渋さとかれんさ」が魅力の山野草約１４０点を展示している。本来高山で育つ花々の盛りは７、８月だが下界で育った山野草は花のピークを迎えている。斑入りの山野草は、１０００本に１本あるかどうかという確率で表れ、育てるのは困難といわれる。同会場には、斑入りが出にくいというヤグルマソウ、ヤマシャクヤクにきれいな斑模様が現れたものも並ぶ。岩キキョウやナルコユリなどかわいらしい花々も見ることができる。

「家族の似顔絵」表彰式　本社主催　2112点の応募の中から24人
　大糸タイムス社主催の「第25回わが家の笑顔・家族の似顔絵コンクール」の表彰式は12日、大町市のサン・アルプス大町で開いた。幼稚園・保育園児８５４点、小学生低学年９１８点、同高学年３４０点、計２１１２点の応募の中からそれぞれの部門で選ばれた、特選３人、準特選６人、佳作15人を表彰した。水久保節本社社長が特選と準特選、各部門の審査員３人が佳作の子どもたちに賞状などを手渡し、特選の３人には協賛の黒部観光ホテル遠藤支配人から副賞の家族３人分の食事券が贈られた。水久保社長は「描いた家族の似顔絵のように皆さんの笑顔も素敵です。家庭の理解や学校の取り組みで多くの作品が寄せられ感謝しています。入賞おめでとうございます」とあいさつした。