2010年6月27日(日)付


大町市長選 舌戦終えきょう投開票 大勢判明 夜11時見込み
 任期満了(7月13日)に伴う大町市長選は27日、投票日を迎える。これから4年間の市政のかじ取り役をかけて市長に立候補した2氏は舌戦を終え、結果を見守る。開票作業は午後9時ころから大町運動公園総合体育館で行われ、午後11時には大勢が判明する見込みだ。市長選には、届出順にNPO地域づくり工房代表理事の傘木宏夫氏と、再選目指す現職の牛越徹氏の2氏が立候補を届け出て、一騎打ちの選挙戦を展開してきた。
松川児童クラブや農家と 韓国絵本作家と文化交流
 いわさきちひろ記念事業団の絵本文化支援事業の一環で、韓国の作家ら18人が25日から27日まで、松川村を訪れている。いわさきちひろら絵本作家を育てた、日本の地域や文化をより深く知ってもらおうと、平成21年に始まり今回で2度目。ちひろ美術館での研修や、地域住民との交流を通して、日本の絵本文化への理解を深めている。 26日は、村多目的交流センター「すずの音ホール」研修室で同村松川小学校の児童クラブを利用する10人と交流したり、同美術館のギャラリートークや原画収蔵庫を見学。同研修室では、互いの国の絵本読み聞かせやハングル文字の紹介などで交流。作家たちのイラストが盛り込まれた手土産のスケジュール帳に描かれた作品を説明しながら作家一人ひとりが自己紹介した。
福祉の現場触れる 大町社協 小中生ボラ塾開講
 大町市社会福祉協議会は27日、今年度の小中学生ボランティア塾の開講式を大町市総合福祉センターで開いた。年間9回のさまざまな体験を通し、子どもたちが福祉やボランティアの現場に触れる。初回は視覚障害者の体験談を聞き、点字の基礎を学んだ。目と耳が不自由な牧野和子さんが、身の上話などを交え、その生活ぶりを語った。「点字は私にとってはすごく大切なものです。生きているのは幸せなこと。きょうの体験から、人を思いやる心ややさしい心、命を大切にすることををはぐくんで」と呼びかけた。市内の点字翻訳ボランティアの「大町点訳ほたるの会」のメンバーを講師に、点字の基本を子どもたちに伝えた。
黒部ダム 迫力の観光放水 障害者招きバリアフリー展望台
 大町市を基点とする観光ルート、立山黒部アルペンルートの黒部ダムで26日から、観光放水が始まり、トップシーズンを迎えた。バリアフリーの展望ステージが完成して初めての観光放水を迎え、市内の身体障害者を招いて放水を披露した。初日はあいにくの雨模様ながら、迫力ある水の姿を一目見ようと訪れた観光客たちの姿でダムサイトはにぎわった。大町市身体障害者福祉協会(栗林幸雄会長)の協力で招待された28人は、ダムと水平の高さのまま93b先のえん堤の向かい側にある展望ステージを訪れ、ほとばしる水しぶきを楽しんだ。
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6月の一覧
村のシンボル整備 松川観光協会 有明登山道で
 松川村観光協会登山部会(松澤保雄部会長)は26日、村のシンボルの有明山の登山道整備に取り組んだ。同部会を中心に同協会、村商工会、村議会、役場職員など20人が下草や笹刈り、倒木の伐採、橋の修繕などで登山道周辺を整備した。有明山の豊かな自然に触れて、自然を守る気持ちを高めてもらおうと、20年以上前から整備に取り組んでいる。来月には、オオヤマレンゲ鑑賞登山の実施も予定されているため、下見も兼ねての作業。登りやすくするため、川など危険な場所には事前に新たな橋も設けた。参加者たちは、山の中腹となる5合目までの片道約3`を整備。観光名所の「親子糸滝」周辺では、歩きやすいよう念入りに草を刈り込んでいた。
環境保護通し交流 労済まつり栂池自然園で
 全労済大北地区地域推進委員会(続麻善朗会長)は26日、大北地区労働者福祉協議会白馬ケーブル労働組合と共催で、小谷村の栂池自然園を会場に恒例の「労済まつり」を開いた。会員とその家族、一般参加者ら過去最多の170人余が参加して、同園の外来種駆除作業で環境保護活動を展開しながら交流を深めた。 参加者は外来種が広がらないよう、種を取り去り、地中にはびこる根を根元から引き抜くなど細心の注意を払いながら、小雨の中で作業に汗を流した。大がかりな駆除作業が完了し、ゴンドラ山頂駅やロープウエー周辺、園内に至るまでの林道は美しい景観を取り戻した。