2010年6月28日(月)付
大町市長に牛越氏 圧勝再選 協働で財政健全化 「草の根」傘木氏及ばず 任期満了(7月13日)に伴う大町市長選は27日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の牛越徹氏が1万2121票を獲得し、一騎打ちの戦いを制して再選した。新人のNPO地域づくり工房代表理事の傘木宏夫氏は4486票を獲得したものの及ばなかった。投票率は67・51%で前々回を9・42ポイント下回った。 牛越氏は協働のまちづくりや財政健全化など1期目の成果を訴え、大町総合病院の再生、松本糸魚川連絡道路の早期着工など基盤整備、雇用確保と産業振興を掲げ、現市政を継続しさらなる行財政改革に取り組み「きらり輝く大町」を目指すと支持を訴えた。現職2期目の知名度を生かし、市内全域を網羅する後援会組織を固め、終盤まで気を抜かずに引き締めた堅実な選挙運動で末端まで浸透させ、再選を手にした。傘木氏は既存の行政手法からの脱却を訴え、東洋紡跡地の農業公園化や市営CATV事業の見直し、大町総合病院再生に向けた市長給与の削減などを掲げ、政策論争を挑んだ。組織を持たずに草の根の選挙運動で若者や女性票を中心に支持を広げたが、立候補表明の出遅れや組織不足が最後まで尾を引き、及ばなかった。政権交代や回復しない地方景気など、政治や経済の見通しがつかない中で、安定を求めた市民は、財政を含めた行政経験が豊かな牛越氏の1期目の実績を評価し、「継続」を支持したとみられる。 |
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合併5年 競技で連携 安曇野市民スポーツ祭 安曇野市、安曇野市教育委員会、安曇野市体育協会は27日、第1回安曇野市民スポーツ祭の総合開会式を堀金総合体育館メーンアリーナで開いた。合併後5周年を記念し、より数多くの市民が参加できる行事を通して旧町村間の連帯を深めようと初開催した。開会式では選手を代表し、三郷剣道クラブの川口永一郎君と三郷地域体協なぎなたクラブの戸田久恵さんが、「スポーツを楽しみながら親睦を深め、安曇野市民としての一体感を高めるために精一杯競技・演技をすることを誓います」と宣誓した。大会長の宮沢宗弘市長は「より多くが参加することで市民の連帯感が深まるように計画した。スポーツを通じて交流の輪を広げ、素晴らしい安曇野の礎を築き上げていただきたい」とあいさつした。 |
湖畔に響くアコーディオン 大町市平でミニライブ 大町市平海ノ口のコンビニエンスストア・Yショップニシでこのほど、関東などで「スパン子」さん名義で活動するアコーディオン奏者の熊坂奈都美さんによるミニライブが開かれた。初めて訪れた木崎湖の環境に感動した熊坂さんが奏でる歌と音楽が、湖畔の店頭に響いた。店頭では、スパン子さんとコントラバス奏者の熊坂義人さんが出演。アコーディオンの伴奏とスパン子さんの歌声、バスの低音が絡み合い、無国籍ながら懐かしいアコースティックな音となり、湖畔にそよぐ風とともに来場者の耳に届いた。 |
乱舞と屋台にぎわう 池田町 花見でホタル祭り 池田町会染花見地区の第12回花見ホタル祭り(同実行委員会主催)が26日から、ホタル水路周辺で始まった。夕方から雨も上がり、水路周辺を舞うゲンジボタルの鑑賞や自治会などが出店する屋台に訪れる人でにぎわった。祭りは7月3日まで、毎晩行われる。ゲンジボタルは午後7時45分ころから数匹があたりを飛びはじめた。同地区住民でホタル水路の整備などに取り組んでいる「花見ホタルの里づくりの会」(丸山隆盛会長)らが整備した黒い遮光幕のおかげで、あたりはホタルの光が際立った。訪れた人はホタルの淡い光がみせる幻想的な雰囲気に浸っていた。 |
公共施設補修ボラ 大北建設労組住宅デー 大北地区建設労働組合(太田隆巳組合長)は27日、第33回住宅デーを管内各地で開催した。大北各地の職人たちが、ブースで店頭などを訪れる住民と触れ合い、地域の職人として、身近な補修などの相談に乗った。ボランティアで公共施設の補修工事などにも取り組んだ。大町市内や池田町、松川村の大型店舗や公民館、市役所支所などにブースを設置。住宅補修のアドバイスや耐震診断などの相談、研磨サービスなどを行った。大町D地区では、旭町の国道147号沿いにブースを展開。向かいのスーパーに訪れた買い物客らが包丁やかま、枝切りバサミなどを持ち込み、組合員はプロの手さばきで研磨し、元の切れ味を取り戻していた。 |
「私の力が及ばず」 傘木氏敗戦の弁 傘木氏は、仁科町の選挙事務所で開票結果を待った。ニュース速報で牛越氏の当選が伝えられると支持者からは落胆の声がもれた。 速報を受け、傘木氏は「私の力が及ばず、結果に結びつけられなかったこと、心からおわび申し上げます。この選挙で市民の学習の場として政策を語り、違いを示すなかで市民の皆さんに十分考えていただくことができた。恥ずかしくない選挙になったと思う。大町において今後大きな影響を与えていくことを確信している。皆さんに本当に感謝申し上げます」と述べた。 |