2010年8月14日(土)付


大北各地で墓参り 寺院、霊園 多数の家族訪れる
 お盆入りした13日、大北各地の寺院や霊園などに多くの人が墓参りに訪れ、先祖や亡くなった家族らをしのんだ。 大町市霊園では、盆休みに帰省した家族らが、墓前に生花や果物を供え、線香や白樺の皮を燃やして先祖を迎えた。墓地を草取りや掃除できれいにし、子どもたちも墓石にそっと水をかけ、家族と一緒に静かに手を合わせていた。同日午前中は日差しが弱く過ごしやすく、セミの鳴く霊園には次々と家族連れが訪れ、朝から駐車場が埋まっていた。  お盆は先祖や亡くなった人たちの霊を家に迎え、精霊棚に位牌と野菜で作った馬や盆花などを供えて供養する日本の伝統行事。地方によっては7月、県内では旧暦に近い月遅れの8月に行われる。街中には、家までの道を照らすように盆ちょうちんを玄関に飾り、祖先を迎える家もあった。16日には送り盆の行事がある。
スタミナランチ人気 サンテインおたり 夏メニュー
 小谷村中小谷の温泉入浴・宿泊施設「下里瀬温泉 サンテインおたり」は、昼営業の食事どころで、中華料理出身の細田豊文料理長による「夏のスタミナランチ」を提供し、好評を博している。一番人気の「夏野菜のチリソース」はズッキーニ、ゴーヤ、パプリカなどの近在でとれた夏野菜を、料理長自信のチリソースで仕上げたピリ辛メニュー。小鉢、わんそば付きの定食900円、単品700円。定食には「豚バラ豆腐」850円(単品650円)、「豚肉とにんにくの芽炒(いた)め」900円(単品700円)もあり、一品料理として「大根サラダ」400円も用意されている。期間は8月末ごろまでの予定。食事どころは午前11時から午後3時30分までの営業。食事のみで利用でき、村内からのリピーターも多いという。
叙情的音楽世界を共有 白馬和田野の森コンサート
 白馬村の白馬和田野の森教会で12日から14日まで、「白馬・和田野の森コンサート」(同実行委員会主催)が開かれている。NHK交響楽団(N響)の首席チェロ奏者・藤森亮一さんを中心に一線で活躍する弦楽奏者が出演。静かな森の聖堂で、演奏者と聴衆が叙情的な音楽世界を共有している。 初日はあいにくの悪天候だったが、音楽ファンが会場を埋め尽くし、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。 出演者ははクラシックの名曲を披露。国内トップレベルの奏者が組み上げる荘厳な音色が聴衆を魅了した。 同コンサートは藤森さんが若い音楽家とともに腕を磨こうと、夏に白馬で音楽合宿を行っていたのが縁で、合宿の成果を発表する場として毎年開かれている。
ちひろ「色」の魅力 松川村の美術館で紹介
 松川村西原の安曇野ちひろ美術館は9月28日まで、「ちひろ・色の世界」を館内展示室1・2で開いている。「色」をとおして見えてくるいわさきちひろの魅力を60点の作品で紹介している。自身の心に映ったままに描き、豊かな色彩で生き生きとした子どもの姿を表現したちひろ。目に見えない空気や水、子どもの心情をも描き出し、「赤いと思えば赤く塗るし、紫だと思えば紫をつけた。空を黄色くすることもあれば、水を桃色に描いたりもする」と、1969年に語っている。会場にはちひろの言葉どおり、固有の色にとらわれることのない心で感じた色で描いた光や風、子どもたちの心情が表現された作品が並ぶ。
お盆の風物詩=@安筑野球開幕 伝統大会制覇へ熱戦
 池田町でお盆の風物詩となっている「第85回安筑青年野球大会」(同町野球連盟主催、大糸タイムス社など後援)が13日、2日間の日程で同町や松川村を会場に開幕した。中信各地の22チームが、大正時代から続く伝統大会制覇に向け熱戦を繰り広げている。 開会式は同町高瀬中学校グラウンドで開かれた。有明山を背に全チームの選手が整列。前年優勝の池田クラブの片瀬友康さんは「野球ができる機会に恵まれたことに感謝し、野球人らしく闘志あふれるはつらつとしたプレーを心がけ、スポーツマンシップ、フェアプレーの精神を持って大会に臨む」と力強く宣誓した。 伊藤次夫大会長は「甲子園より熱く、すばらしい技量と経験を生かし、ケガのないよう頑張ってもらいたい」。勝山隆之町長は「多くの先輩に支えられるなか85回目を迎えた伝統ある大会。力量を発揮し優勝目指してください」とエールを送った。
稲刈り 県内トップ 豊科の専業農家・宮沢さん
 安曇野市豊科の専業農家・宮沢幸さんは13日、県内のトップを切って稲刈りを行った。同地区にある水田約20eで、見事に育った極早稲種「きらりん」を収穫。安曇野に一足はやくコンバインの音が響いた。 宮沢さんは、安曇野の新米を早く消費者に届けたいと、20年ほど前から県内で最も早い稲刈りを実施している。 ことしは、梅雨明けの好天に恵まれたことから順調に生育し、昨年より10日ほど早い収穫となった。今回収穫したきらりんは9月上旬にも県内に出荷される。 宮沢さんは請負いを含め、毎年約40fで「きらりん」や「こしひかり」、「あきたこまち」などの品種を育てている。9月末まで稲刈りが続く予定という。 JAあづみ管内の米は、高温続きで胴割れなどの心配はあるものの、穂も順調に出そろい、豊作になりそうだというだという。管内では9月中旬にも稲刈りが本格化する。
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