2010年8月18日(水)付


大北で桃出荷ピーク 天候に恵まれ甘みも強く
 大北地域で桃の出荷が最盛期を迎え、大町市平のJA大北リンゴ選果場では、職員が地域内の各農家から集まった桃の選果作業に追われている。ことしは天候に恵まれ、玉の大きさは例年より若干小さめなものの、香り高く例年に比べて甘みの強い桃が家庭で味わえる。天候の影響を受けやすい桃は、ことし梅雨明けからの高い気温、十分な日照などにより、糖度が高まった。出荷量は例年に比べ、1割ほど少なめだというが単価はほぼ例年並みという。17日は同選果場に松川村内5軒の農家から、最も一般的な中生種の桃「あかつき」を中心に約60コンテナ分の桃が集められた。光センサーなどを使い、糖度や熟度、着色、玉の大きさなどの等級別に選果された。同選果場で選別された桃は、市内の大型スーパーや中部地域に出荷される。出荷は今月末まで続く。担当者は「ことしは糖度が高く、例年になくおいしい桃が育った。ぜひ食べてみて」とPRしている。
日焼け顔学びや活気 県内トップ白馬中始業式

 白馬村の白馬中学校(丸山強校長・生徒280人)は17日、県内トップを切って、始業式を開いた。夏休み中に日焼けした、子どもたちの元気な顔が集まり、学びやが約1か月ぶりの活気に包まれた。同校では例年、スキーなどウインタースポーツの選手が全国へ数多く出場し、大会のため冬季に計画休業を設けている。他校と比べ夏休みを2日ほど短くして対応し、早めの始業式を迎えているという。
県中サッカー交歓会 白馬村で50チーム競う
 県クラブユースサッカー連盟主催の、中学2、3年生によるサッカー交歓会「白馬カップ」と「北アルプスカップ」が14日から16日まで、白馬村を会場に開かれた。両大会に県内から同連盟に加盟している約50チームが参加。予選リーグとトーナメントによる決勝戦で県内トップの座をめざして競い合った。 初日は白馬カップ予選大会が行われた。ワールドカップの日本選手の活躍に刺激されたのか、選手たちの表情は例年以上に試合への並々ならぬ気合を感じさせた。 初日は雨が降るあいにくの天候となったが、選手たちは水しぶきの舞うグラウンドのなかで、不規則にはねるボールを懸命に追いかけ、優勝めざして健闘していた。
澄んだ音色全国へ 松川の村おこし こぶし会
 松川村と村民有志でつくる「村おこしこぶし会」は17日、スズムシを全国ヘ発送した。南は沖縄から北は北海道まで、全国から注文があった53ケースを梱包(こんぽう)し、村のシンボルの澄んだ音色を届けている。 発送は「すずむしの里づくり」の一環で、スズムシに親しんでもらおうと、毎年行われている恒例行事。昭和62年から始まり、例年200〜300ケースが発送されている。村役場のピロティーで、村職員らがクワの木と一緒に、プラスチック製のケースに、オスとメスをそれぞれ3匹以上詰め合わせ発送した。
地域住民の力で鳥居 池田町掘之内三嶋神社に完成
 池田町堀之内の三嶋神社で15日、老朽化に伴い改築した鳥居のしゅん工式が開かれた。地域の文化遺産を守ろうと、工事費の一部を寄付した地域住民が集い、完成を祝った。鳥居は本体を4本の柱が支える両部鳥居。昭和32年以来、54年ぶりの改築となる。木曽ヒノキを使い、総工費に300万円ほどをかけた。古い鳥居の土台を残そうと、縁石として活用した。しゅん工式では、魂を込める神事が執り行われ、集まった住民らがさっそく鳥居をくぐっていた。同社の氏子総代会が住民の福を願って、もち投げも行った。同神社では6月に、多くの住民ボランティアが、拝殿屋根のペンキ塗りや境内の草取りなど、環境整備に汗を流した。5日には完成したばかりの鳥居を前に、伝統の奉納子ども相撲が開かれ、大人たちが地域の子どもたちの健やかな成長を願った。
送り盆に灯籠流す 大町市借馬子ども育成会
大町市平の借馬子ども会育成会(小日向利和会長)は16日、親子たちによる灯籠(とうろう)流しを地区内を流れる越荒沢堰(せぎ)で開いた。小学生を中心に親子約50人が参加。送り盆の日に、平和や祖先への思いをこめた色とりどりの灯籠を流した。子どもたちは、手作りの灯籠を手に集合。ろうそくに送り火をつけ、川に流した。走って流れる灯籠を追いかけ、500bほど下流で回収した。灯籠は道祖神まつりに合わせて地域の高齢者らとの三世代交流で作り、切り紙や絵、願い事などを描いた。麦の生産が盛んだった同地区では昭和30年代ころまで、七夕にあわせ川に麦の船や紙人形に火をつけて流す「眠り(ねぶり)流し」と言われる農村地域の伝統行事が行われていたが、麦作が減るにつれて廃れてしまった。同育成会では、送り盆に先祖を送る灯籠流しと組み合わせて、8年ほど前に子どもの行事として復活させ
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