2010年8月27日(金)付

夏山の安全見守る 安曇野署で常駐隊解隊式 県遭対協
 県山岳遭難防止対策協会(会長=村井仁知事)は25日、平成22年度山岳遭難防止常駐隊解隊式を、安曇野署で開いた。7月12日の結隊以来、夏山シーズンの登山者を見守り続けた、北アルプス北部・南部地区の各隊が県旗を返還、期間中の遭難発生状況を報告した。期間中の遭難事故は、槍ケ岳と穂高連峰の南部で発生33件、死者1人、負傷者27人、無事救出6人。後立山の北部で、発生20件、死者3人、行方不明者1人、負傷者11人、無事救出5人となった。北部地区隊長の田中要さんは、遭難者の約80lが中高年で、原因の半数が転倒や滑落、転落などと報告。「事故原因ではないが、期間中にサンダルなどの軽装で、登山する人が見られた。山の危険性を理解し、注意してほしい」と話した。

不審者さすまた撃退 大町市八坂小で防犯訓練
 大町市八坂小学校(飯田吉隆校長・児童58人)は26日、不審者侵入を想定した防犯訓練を校内で行った。児童は安全で冷静な行動を身につけ、教職員は効果的なさすまたを使った不審者撃退法を学び、安全な学校生活への意識を高めた。大町署員演じる不審者がバットを片手にサングラスと帽子姿で、校舎1階の3年生教室南側の出入口から侵入し、授業中の子どもたちを威嚇。担任教諭は瞬時に席を立つ子どもたちを安全な方向に導きながらイスを持ち応戦し、大声で助けを求めた。職員室に避難した3年生の説明で危機的状況を把握した男性教諭4人が駆けつけ、さすまたで侵入者を制止。校内に緊迫感漂う中、ほかの学年の児童らも安全なルートで鍵のかかる職員室へ無事避難すると、静かに次の指示を待った。一連の訓練を終えた全校児童は3年生の教室に移動し、不審者侵入から避難までをそれぞれの立場で振り返った。身の安全確保を優先し、ほかの児童に状況を伝えるための訓練の様子を再現し、自分たちの命を守るための心構えや反射的行動を改めて確認した。
ボール投げ全国出場 池田小宮田さん町長に報告
陸上全国大会の女子ソフトボール投げに挑む、池田町の池田小学校6年生・宮田くぬぎさんは25日、町役場を訪れ勝山隆之町長に出場を報告した。「体調は上々。自己ベストを目指し、入賞できるように頑張りたい」と意気込みを話した。宮田さんは松本市で開いた、第27回長野県小学生陸上競技大会で、2位に10b以上の差をつける大会新の55・63bを記録し優勝。8月27、28の両日、東京都の国立競技場で開く、第26回全国小学生陸上競技交流大会への切符を手にした。町のソフトボールクラブチーム「あづみ野アイリス」でキャッチャーを務め、培った強肩を陸上競技でも発揮した。大会に向け、毎日の朝と夕に遠投の練習をしているという。
上野投球 岡崎も激励 白馬で大学女子ソフト
 白馬村の村営北部グラウンドと、のだいらパノラマコートを会場に25日から「HAKUBA CUP大学女子ソフトボール大会」(同実行委主催、大糸タイムスなど後援)が開かれている。ことしは関東を中心とした強豪9チームが参加。残暑厳しい白馬の地で熱戦を繰り広げている。 初日の25日は大会の名誉顧問の宇津木妙子さんがシニアアドバイザーを務め、女子日本一を誇る群馬県の社会人チーム「ルネサスエレクトロニクス高崎」が特別参加して、大阪大谷大、山梨学院大、大阪国際大との交流試合が行われた。 同チームは北京五輪で金メダルの立役者となった上野由岐子投手ら多くの五輪代表選手を輩出している。交流試合には上野投手も出場してファーストの守備をしたり、ホームランを放つ活躍を見せた。大阪国際大との試合では最終回に登板。絶妙なピッチングセンスで会場を沸かせた。 26日からの本選で、始球式を行う特別ゲストとして招かれたスピードスケートの岡崎朋美さんもこの日白馬入りし、大学生とルネサスの選手を激励に訪れた。岡崎さんは「皆さん頑張って下さい」と選手らに気軽に声をかけ、和やかに交流。現在妊娠6か月の岡崎さんに上野投手が「お腹にさわっていいですか」と呼びかけ、手袋を脱いで恐る恐るふれる場面もあり、会場の笑顔を誘っていた。
ゆっくり亀づくり 安協女性部が研修会
 大町市の大町地区交通安全協会女性部研修会が26日、大町署で開かれた。大町市内、白馬村、小谷村から女性部会員約40人が出席。同地区の交通安全のマスコットキャラクター「ゆっくり亀さん」のマスコットづくりや署員による講話で交通安全への認識を改めて高めた。「ゆっくり亀さん」は、車のスピードを出さずゆっくり運転してほしいとの願いを込めて、5年ほど前から同地区で制作されるようになった。会員たちは経験者からの指導を受けながら、色とりどりの布を半円の発泡スチロールに張りつけ甲羅を形作った。足や目をつけ、かわいらしいカメのキーホルダーに仕上げていった。制作したマスコットは交通安全運動期間中の高齢者宅訪問や街頭指導などで配られる。
平和観音に不戦誓う 大北仏教会が追悼供養
 大北地域の仏教寺院でつくる大北仏教会は23日、大町市平簗場に建立された平和観音像で、戦争犠牲者の追悼供養式を行った。同会の僧侶ら約15人が集い、はるか旧満州を見つめる像の前で不戦の誓いを新たにした。観音像は、長崎の平和記念像などを制作したことで知られる北村西望氏の作で、昭和12年に作られた。昭和63年、近くに住んでいた満州引き揚げ者の森下圭二氏が犠牲者への鎮魂の思いから建立した。仏教会で永代供養を任され、毎年8月に法要を行っている。
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