2010年9月2日(木)付


万一に備え避難訓練 「防災の日」小中学校で
 「防災の日」の1日、大町市内の各小中学校で災害に備えて避難訓練が行われた。子どもたちが地震の発生を想定し、避難経路の確認や防災訓練の大切さを学んだ。大町東小学校(岡田誠校長・278人)では、震度4〜5強の地震が発生した設定で、避難訓練を実施した。校内放送で地震発生が伝えられると、児童たちは教諭の指示で、ガラスや蛍光灯など頭上に落ちてくるものを防ぐために机の下に避難。地震がおさまると、児童たちは教諭の指示に従って「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」を心がけて、速やかに校庭へ避難した。
学習成果を披露 大町北小で祖父母参観日
 大町市の大町北小学校(丸山峯男校長)は31日、来校の機会の少ない祖父母に子どもたちの学習や取り組みを知ってもらう場にと、恒例の祖父母参観を行った。学年やクラスごとの工作や裁縫などに一緒に参加したり、代表学年のステージ発表や校長講話で、孫の通う学校生活に理解を深めた。お年寄りらは、子どもたちの活動を楽しみにそれぞれの教室を訪れた。校舎内に展示された夏休みの工作や自由研究に関心を寄せ、成長した孫の姿に目を細めていた。裁縫の学習が始まった5年生の教室では縫い物の基本、糸の「玉結び」と「玉止め」の練習に、祖母らが手をかした。手縫いの習慣が薄れがちな環境の子どもたちに、「何度もやることで上達するよ」と声をかけていた。
県大会で2連覇達成 女子サッカーの大町タフィタ
 大町市の女子サッカーチーム「FC大町タフィタ(U−18)」(松倉康治監督・13人)はこのほど、松本市の松本平広域公園内サッカー場で開いた、第14回全日本女子ユース(U−18)サッカー選手権長野県大会で見事2連覇を達成し、北信越大会出場を決めた。松倉監督は「チーム全員が当初から連続優勝を目指して大会に臨みました。緊張感はありましたが、実力を信じていたので結果を見れば順当に勝てたかな、と思っています」と喜びを話した。大会には県内各地から7チームが参加。大町タフィタは1回戦で諏訪二葉高校に6−0、準決勝ではFCシュロス松本ヴィーヴォに3−0で快勝。同大会で何度も優勝している茅野市の強豪チームFCアビエスU−18との対戦となった決勝でも、4−0と圧勝し、3試合すべて完封勝ちで優勝を飾った。
南米素朴な音色 慶・東大生がコンサート 松川村
 東京都の慶応大学と東京大学の音楽サークル有志による、ラテンアメリカ(南米)音楽・フォルクローレのコンサートが、安曇野市周辺などの福祉施設で開かれた。松川村のゆうあい館では31日、利用者ら約30人が民族楽器の素朴な音色に触れた。 学生たちは民族衣装に身を包んで、縦笛のケーナやサンポーニャ、弦楽器のチャランゴやギター、打楽器のボンボなどを演奏。「コンドルが飛んでいく」「花祭り」などの南米音楽を披露した。訪問先の長野県にあわせ、「信濃の国」や「ふるさと」なども演奏した。慶応大学のラテンアメリカ音楽研究会と、東大の民族音楽愛好会が毎年夏休みを使って、全国各地の福祉施設に呼びかけて、訪問してボランティア演奏している。ことしは長野県を舞台に、有志7人が訪れ、5日間で岡谷市や安曇野市周辺の福祉施設10か所で演奏した。同日は池田町でも演奏した。
指先使い認知症予防 白馬老ク連手芸教室
 白馬村老人クラブ連合会(佐藤昭典会長)は1日、同村ふれあいセンター学習室で手芸教室を開いた。 指先を使った細かい作業をすることで、脳を活性化して認知症予防につなげようと毎年行われている、同会の交流活動の一環。今回は手芸用フェルト生地を使った小物入れ作りを体験した。 男性を多数含む会員が参加。副会長の太田恭子さんと、丸山悦子さんを講師に、色とりどりのフェルトで型紙を切り、フクロウの形をしたハサミ入れを作った。本体の上に胴体や顔のパーツを張り合わせていく作業は、単純だが表情など細部の仕上がりに苦労する場面もあった。わからないか所は互いに教えあいながら、楽しそうに取り組んでいた。
美しい夢と感動 オフィスやまいも出前公演
白馬村の子育て支援ルームで31日、東京の人形劇団「オフィスやまいも」による、人形劇の出前公演が行われた。多数の親子連れが観賞に訪れ、団員が幼い子どもたちの胸に美しい夢と感動を与えた。 この日は小さな子ども向きの創作劇「なかよし」「すてきなカレーラーメン」「きつねとくまのはんぶんこ」の3作品を披露。動物の子どもを主人公に、子どもたちの身の回りで起こったできごとを、言葉遊びや音楽に乗せて楽しく表現した。ほのぼのとした中に、友情の大切さや、人に対する優しさと感謝、思いやりの心を持てるような内容で、子どもたちは劇を通じて日常生活の小さな約束ごとや決まりを再認識していたようすだった。
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