2010年9月29日(水)付


棚田再生 4年目の収穫 都市と八坂住民交流
 大町市八坂の育てる会山村留学生と山留OBの保護者、地域住民たちは25日、同地区切久保に広がる棚田で稲刈りを実施した。山留をきっかけに都市と農村の住民たちが交流し、荒れていた棚田を復活させ4年目の収穫を迎えた。
作業には、地域住民8家族と都市から訪れた山留OB7家族の約20人が参加。9枚15eの棚田で、あきたこまちを手刈りや稲刈り機で刈り取った。収穫した米は都市住民が持ち帰る。現役の山留生たちは最上部の田で、かまで刈りはざかけ作業をした。
木崎湖に癒やしの響き ピースフルガーデン 5周年
 野外音楽イベント「peaceful garden(ピースフルガーデン)2010」は25、26の両日、大町市の木崎湖キャンプ場で開いた。5周年の節目を迎え、県内外で活動するミュージシャンが訪れて演奏し、自然の中で音楽とアウトドアライフを楽しむ野外イベントで湖畔がにぎわった。
湖畔には特設ステージが設けられ、ジャマイカ音楽やウクレレ、アフリカンなどのミュージシャンが演奏。飲食やフリーマーケットなどのブースが並び、イベントを盛り上げた。
会場は約500人の観客やキャンパーたちでにぎわい、音楽に合わせて踊る姿や、湖畔にのんびりたたずむ人など、それぞれのペースで湖畔の森に響く音楽のうたげを楽しんでいた。
水と命の大切さ理解 池田町の小学生フナ放流
池田町の池田小学校と会染小学校の4年生80人は27日、フナを高瀬川に放流した。大北地区農業推進協議会が町内の水田で育てた300匹を放し、自然の中を魚が泳ぐ環境、命の大切さに理解を深めた。
同協議会はことし、きれいな水で育てた安心安全な地元産米をアピールしようと、水田を使ったフナの養殖に初めて取り組んだ。7月から会長の宮澤敏文県議所有の3eの水田に1400匹を放し、県水産試験場の指導で、コメとともに丹精込めて育ててきたという。地元小学生に、かつての自然環境を学んでもらおうと、フナを提供した。子どもたちは10aほどに育ったフナをバケツに入れ、川岸に並び傾けたバケツからフナが水面に飛び込み泳いでいくと、指をさしながら歓声をあげていた=写真。
迫力のぶつかり合い 穂高神社でお船祭り
 安曇野市の穂高神社で26、27の両日、秋の例大祭が開かれた。県無形民俗文化財に指定される、2日目のお船祭りでは、船を模した全長約12b、高さ6b、重さ5dの山車が激しくぶつかり合い、訪れた参拝客らを沸かせた。
本殿前では穂高地区内から、子ども船3艘(そう)と大人船2艘の計5艘が、お囃子(はやし)の音色とともに住民に引かれた。甲冑(かっちゅう)姿の武士をかたどった穂高人形が、船上に立つ華やかな姿が披露された。
祭りは子孫繁栄や無病息災を願い「男腹船」と「女腹船」2艘の大人船をぶつけ合うのが特徴。船を押す住民の怒号が飛び交い、衝突音が響く迫力ある光景に、多くの来場者がカメラを向けていた。
舞台と客席豊作祝う 当世小谷田楽秋編の野外劇
 小谷村中土瑞穂地区の竪穴式住居を舞台に25日、東京世田谷のメンロ・パーク・スタジオによる同村の伝統芸能の獅子舞・奴(やっこ)踊りを現代風にアレンジした「当世小谷田楽・秋編」の野外劇が上演された。小谷村のNPO法人小谷山村留学育成会と中谷郷が元気になる会主催で、棚田オーナー制を取り入れている同村で春の田植えに合わせて行われた企画の第2弾。
 地域食材をふんだんに使った洋風創作料理が劇中で観衆に振る舞われる演出を盛り込み、舞台と客席の垣根を越え一体化した舞台空間で、棚田オーナーや地域住民らが劇を楽しみながら豊作を祝った。
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9月の一覧
小学生に「交通安全」 大町署YDC呼びかけ
 秋の全国交通安全運動(21日〜30日)に合わせて、大町署ヤングドライバークラブ(坂田将樹会長)は27日、池田町の池田小学校などで交通安全を呼びかけた。池田町役場のヤングドライバークラブも活動に参加し、約20人が小学生を中心に、横断歩道を渡る時や自転車乗車時に気をつけるように指導した。会員らは、下校する小学生たちに、自転車事故を減らすための「信号に従う」「ヘルメットをかぶる」などのルールが書かれたチラシや、秋の全国交通安全運動のチラシなどを配布。「車に気をつけて帰ってね」と交通事故に遭わないように呼びかけた。小学校前にある横断歩道の渡り方の指導もした。