2010年10月14日付

東側公園に　SL「引っ越し」提案
　白馬村の白馬町活性化推進委員会（新沢恵委員長）は、白馬大橋近くのキャンプ場内（倉下地区）に展示される旧国鉄Ｃ56型蒸気機関車（ＳＬ）の、白馬駅東側公園への「引っ越し」を提案している。同委員会やＪＲ東日本長野支社が手がけた駅東側公園のさらなる魅力付けにＳＬ設置を切望する。ＳＬ管理者である村に対してこのほど、要望書を提出した。村は「移動には多額な費用が必要。検討が必要」との認識を示している。
　ＳＬ設置を計画した公園内には、同委員会が建立した「木流かさ地蔵」、ＪＲ東日本長野支社が整備したウッドチップロードや１７０㍍にも及ぶ大花壇などが整備され、新名所として注目を集めている場所だ。新沢委員長は「ＳＬは駅近くにあるのが自然。ふさわしい場所」とし、ＳＬ設置の実現を強く願う。

障害超えた演奏感動　バイオリンコンサート池田町
　池田町は12日、バイオリニスト・川畠成道さん（38）のコンサートを、高瀬中学校で開いた。町内の小学５年生から中学生まで約５００人が来場し、視覚に障害がありながらも国内外で活躍する、一流音楽家の演奏に触れた。
川畠さんは８歳で障害を負い、バイオリンの指導者だった父親の影響で、音楽の世界に足を踏み入れた。演奏を聴きながら曲を学び練習を続けてきたという。桐朋学園大学卒業後、イギリス王立音楽院に留学し、首席で卒業。世界各国の公演に参加するかたわら、チャリティーコンサートも積極的に開催している。

初同窓会50歳の懐古　母校半世紀　節目に合わせ　一中卒業生
　大町市の大町第一中学校昭和49年度卒業生同窓会（西澤範昭実行委員長）は10日、同市平温泉郷黒部観光ホテルで開いた。約60人の同窓生や恩師が集い、卒業以来初の同窓会で青春時代を振り返った。「一中校歌」斉唱で始まった会はなごやかな雰囲気に包まれた。出席者の中には大町を離れ県内外で生活する人もあり、なつかしい友の姿に笑顔があふれた。手をとりあい互いの近況を話す姿は中学生時代の少女少年のようだった。
昨年、地元の仲間同士が実行委員会を立ち上げ、当時の５クラスの代表らと準備を進めた。同校がことし、創立50周年を迎え、自分たちも50歳になっている事と合わせ、母校の節目の年に開いた。参加した同窓生たちは、母校の創立記念に、生徒らが憩いの場としている中庭にベンチ２脚を寄贈。11月10日の創立記念式典で披露される。

新聞製作を学ぶ　仁中北澤さん職場体験
　大町市立仁科台中学校（諏訪順一校長）２学年生徒１６８人は13、14の両日、市内や池田町の52事業所で職場体験をしている。大糸タイムス社には13日、北澤友規さんが訪れ、新聞製作の仕事を体験した。
同校の職場体験は、実際に職場で働くことで学んだことから、生活を見直したり生き方に目を向けてほしいと、キャリア教育の一環として行われている。

よーいと信濃大町　着地型観光パンフ発行　DCに合わせ
　信州デスティネーションキャンペーン（ＤＣ）に合わせ、大町市デスティネーションキャンペーン実行委員会（会長＝牛越徹市長・市観光協会長）の企画開発部会は10月、着地型観光メニューを集約した初のパンフレット「よーいと、信濃大町」を発行した。食や体験など現地発着で地域の魅力に触れられるメニューをそろえ、旅に訪れた観光客の満足度の向上をめざす。パンフレットはＡ４判８㌻で、エコツアーやまちなか探索、野沢菜漬け、そば打ち、音楽祭や観光ガイドつきのタクシーなど、ＤＣ期間中の10～12月に大町市内で楽しめる体験型観光やイベントなどを紹介している。
「よーいと」は「ゆっくりと」の意味。目的を持って訪れた観光客に「もう１か所」を巡ってもらい、より長く滞在し楽しめる材料とするため、「あなたらしい旅　見つけてください」と呼びかけている。

ふるさとの文化理解　小谷小　塩の道遠足
　小谷村の小谷小学校（三ツ井仁校長）で８日から、恒例の「塩の道遠足」が行われている。古来より日本海文化と山村文化の交易の道として親しまれた、往時の面影を色濃く残す名所・旧跡が数多く残されている塩の道を中心に、児童にふるさとの自然に親しみながら、歴史・文化について理解を深めてもらおうと、連学年で実施されている。８日は１、２年生が「眺望の里」、３、４年生が塩の道の中土・土谷地区をつなぐ峠道を歩く「大峯越え」の里山歩きが行われた。
　眺望の里は村の東側からの見晴らしがみごとな名所。１、２年生は急坂の続く３・３㌔の山道を歩いた。
　一行を待っていたのは、北アルプスの山々や小谷の集落が一望できる絶景。歩いてきた道や自分の住まいを確認しながら楽しいひとときを過ごした。