2010年11月16日付

杜氏のお薦めセットで　大町三蔵呑み比べ「此之一滴」
　長野県酒販松本支店と大町市内の３酒造は19日、大町三蔵呑（の）み比べセット「杜氏此之一滴（このいってき）」を数量限定で発売する。市内の３蔵で腕を振るう若き小谷杜氏が自信をもって薦める清酒が、１つのセットにそろう。16日には、松本市内の同支店でセット組みの作業が行われる。
北安醸造「北安大国」の山崎義幸氏、薄井商店「白馬錦」の松浦宏行氏、市野屋商店「金蘭黒部」の村山大蔵氏の３人の杜氏が、杜氏が薦める清酒を詰め合わせた商品。通常市販されていない清酒が詰められ、この商品だけでしか味わえない「完全限定品」となる。

狩猟解禁で安全啓発　夜明けから管内パトロール
　狩猟解禁日の15日、北安曇地方事務所、大町警察署、大北地区猟友会による鳥獣保護員は、管内の狩猟安全パトロールを行い、事故や違反のない安全な狩猟を呼びかけた。
大北地域のパトロール隊は大町市、池田町・松川村、白馬村・小谷村の３班に分かれ、夜明けから出動。狩猟者に人や人家に向けないよう矢先の確認を徹底することや、地元住民に解禁日を伝え事故やトラブル防止のために気をつける点など、安全への細心の注意を呼びかけた。

七五三着付け直し　きもの学院講師がボラ
　全日本きものコンサルタント協会認定校の装道礼法きもの学院で講師を務める白馬村の
山岸和代さんと、安曇野市の古川律子さんは、七五三参拝者でにぎわう大町市の若一王子神社で13日、恒例の着付け直しボランティアを行った。子どもたちの和装を丁寧に直し、晴れ姿での記念の一枚のお手伝いをした。
　若一王子神社での同学院による着付け直しボラは30年ほど前から続いている。着物を通じて日本の伝統文化に関心を持つ機会になることを願った取り組みだ。
　会場には、華やかな着物に身をつつんだ子どもたちの姿。山岸さんと古川さんは、子どもたちが活発に動き回った後に乱れた襟や袖に手を加え、記念撮影に送り出していった。

地域ぐるみ門出祝う　池田町　八幡神社5年ぶり結婚式
池田町の八幡神社で13日、５年ぶりに結婚式が行われた。近隣住民らも境内を訪れ、地域がぐるみで二人の新たな門出を祝った。
同町東町出身の新郎・徳嵩紀行さんと、松川村出身の新婦・後藤まゆみさんの二人は高校の同級生。人生の節目を飾る式典会場に、徳嵩さんの地元ゆかりの場所で、小さいころから祭りに親しんできた同神社を選んだ。
本殿内で挙式が厳かに行われるなか、例大祭で町内を練り歩く東町の山車が、二人を祝い特別にお目見え。お囃子(はやし)を演奏する子どもたちを乗せ、二人の友人たちが掛け声をあげながら境内を引いて回った。
同神社氏子総代会によると、同神社では約30年前まで結婚式が盛んに行われていたが、生活様式の変化に伴い年々減少。20年ほど前に開かれて以降、今回を合わせて、２回だけだという。

地域「食」の魅力発信　北ア山麓ブランドの日　白馬村
　北アルプス山麓（ろく）農畜産物ブランド運営委員会は14日、白馬村多目的ホールで「実りの秋北アルプス山麓ブランドの日」イベントを開いた。ブランド品に認定された、大北地方の優れた農畜産物57品目が一堂に紹介され、地域の食の魅力を発信した。
　ことしはブランド品の中からお歳暮ギフトとして、米や日本酒、ワイン、チーズ、お茶などを詰め合わせた「お歳暮セット商品」が初登場した。12種類の詰め合わせがあり、日本酒やワイン、薫製などは組み合わせが自由で「オリジナル詰め合わせ」も可能となっている。「個性的で価格も手ごろ」と来場者の関心を集めた。

五輪の斉藤選手指導　白馬村スポ少バレー教室
　白馬村スポーツ少年団は14日、北京五輪出場経験を持つ男子バレーボールの斉藤信治さんを講師に、バレーボール教室を開いた。講演と実技指導が行われ、村内の多数の小中学生が参加。世界の舞台で活躍したトップアスリートから、技術や競技に対する心がまえを学び、将来への夢や希望を胸に刻んだ。
　斉藤さんは、２㍍の高身長を武器にＶリーグで活躍。全日本代表に何度も選ばれ、３度目の挑戦で出場した北京五輪をもって現役を引退した。
　講演では北京五輪の選考の時期にスタメンから外され、引退を考えていたが「今日で終わりという日まで練習をしっかりやろう」と思い、トレーニングしたことが結果的に自分の基礎力向上につながったエピソードを紹介。夢に向かってまい進する「あきらめない心」の大切さを説いた。