2010年12月25日(土)付


滞在型観光の移動充実 シャトルバスこなゆき号運行
 小谷村スキー場地区再生協議会(荻沢洋平会長)は今シーズンから、同村の栂池高原・白馬乗鞍温泉・白馬コルチナの3スキー場を巡回する無料シャトルバス「こなゆき号」の運行を始めた。夜間には「小谷ナイトバス」を運行する。3スキー場に加え、白馬村の八方・岩岳の両スキー場も巡回する時間帯もあり、白馬村のスキー場間を運行しているシャトルバス「元気号」と組み合わせると、白馬・小谷両村内9スキー場も回ることができる。
 9スキー場共通リフト券の発行によりスキー場利用が幅広くなっている現状を踏まえ、外国人など泊食分離型の多い長期滞在観光客に、移動手段の充実を図った。関係者は「サービスの向上で、スキーのみならず、温泉・食といった、小谷の魅力を大いに楽しんでほしい」と話している。
穂高神社 年の瀬アルバイト研修会 巫女姿奉仕の心学ぶ
 安曇野市の穂高神社は23日、二年参りや初詣で参拝者を迎える巫女(みこ)アルバイトの研修会を同神社参集殿で開いた。中信各地から訪れた高校生らが巫女装束に身を包み、一日がかりで奉仕の心得や神社のいわれ、参拝者への対応方法などを学び、年末年始に県内外から訪れる参拝者を迎える準備を整えた。
巫女は、高校生19人・大学生4人・社会人2人の計25人。市内や池田町、松川村を中心に大町市から木曽まで幅広く応募があった。白衣や赤ばかまに身を包んで、同神社に祭られる海の神様「穂高大神」にお参りし、礼と柏手で職に就くことを報告した。
大町北高 団体2部門と4人入賞 県新人放送コンテスト
 大町市の大町北高校放送部は、このほど長野市で開いた第29回SBC杯長野県高校新人放送コンテストで、団体2部門と個人2部門計4人が入賞した。来年2月に新潟県で行われる北信越高校選抜放送大会に3部門で、来年度の全国高等学校総合文化祭に1人が出場する。近年の同校でも個人賞は最多という。
静止画とナレーションの5分作品を競うオーディオピクチャー部門では池田町の陶芸家を取材した「相道寺焼のおじさん」で最も印象深いとされる1校のみのSBC賞に輝いた。同校はこの大会で毎年活躍しているが、オーディオピクチャー部門での入賞は初めてという。
動画作品5分で競うビデオメッセージ部門では安曇野市穂高のアルミ彫刻家・中嶋大道氏を追った「みて さわって たのしんで」で上位6校となる優秀賞に入賞し、北信越への切符をつかんだ。
色鮮やかアスパラ菜 小谷村の松沢さん寄贈
 JA大北おたり支所(松沢恵一支所長)の窓口で、JAの元理事で栂池在住の小谷村農業委員会長・松澤治雄さんが寄贈した色鮮やかな菜の花が来場者の目を楽しませている。
 菜の花はアスパラ菜、別名オータムポエムと呼ばれる品種で、ビタミン豊富な食用の緑黄色野菜として親しまれている。松澤さんは一昨年末、秋に栽培していたアスパラ菜の畑に残っていた数株から、かわいらしいつぼみが出ているのを発見し、プランターに移植して自宅で育てたところ、かれんな花を咲かせた。
 これから本格的な冬を迎える小谷にあって、鮮やかな黄色の花の競演は、ひと足早い晴れやかな賀正の華やぎを感じさせている。
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12月の一覧
小谷の松沢さん門松寄贈
 小谷村来馬の松沢衛さんはこのほど、小谷村の福祉センターせせらぎに手作り門松一対を寄贈した。華やいだ雰囲気でひと足早い正月気分を演出し、利用者を喜ばせている。
 昔ながらの伝統の技を知ってもらい、近づく新年が良い年であるようにと毎年同施設に寄贈している。自宅の近くから切り出した太い3本の竹を組み、下部にワラを巻き付けて土台を作った高さ1・5b余の大きくて立派な門松。松やナンテン、杉の葉など周りを飾る材料も、すべて近くの山林から調達し、しめ縄や古くから伝わるわら細工の「やすの御器」を配して豪華な飾りを作った。
 寄贈を受けた施設職員は「毎年のご厚意に心から感謝しています。目にした人が明るい気分になっているようで、良い新年になりそうです」と話していた。
里に雪ホワイトXマス 25日も強い冬型の気圧配置
 クリスマス・イブの24日、冬型の気圧配置が強まり前日から降り続いた雪で、山や街が白く覆われ、銀世界となった。商店街や駅前などでは、色とりどりのイルミネーションやクリスマスツリーに雪が積もり、ロマンチックな「ホワイトクリスマス」となった。25日も強い冬型の気圧配置で降雪が続く見込み。
「NPO法人北アルプスの風」(神谷典成理事長)が運営する大町市九日町の「共同作業所がんばりやさん九日町」の入り口に飾られたモミの木のクリスマスツリーにはうっすら雪が積もり、「ホワイトクリスマス」ムードを盛り上げた。拾ってきた松ぼっくりに色を塗ったものや近隣住民が寄付したオーナメントで飾り付けられたツリーが雪をかぶったことでさらにクリスマスらしくなった。