2011年1月5日(水)付


生い茂る「卯」の年 大北安曇野各地で仕事始め式
 平成23年の正月休みが明けた4日、全国の官公庁や企業の多くが仕事始めを迎えた。大北・安曇野各地の市役所や町村役場は仕事始めの式を開き、新年の業務開始に向けて気持ちを新たにした。
大町市の式は市役所で開き、初出勤した本庁や支所、各関係機関の職員らが勢ぞろいし、「あけましておめでとうございます」のあいさつで1年の仕事を始めた。
牛越徹市長は年頭のあいさつで、「『卯(う)』という字には『生い茂る』という意味がある。皆様方の仕事が充実した実りのある年となり、仕事の結果として市民が心豊かに暮らせる行政ができる年にしたい」と述べた。
癒やしの足湯に屋根 栂池高原スキー場で改修
 小谷村の栂池高原スキー場ゴンドラリフト「イブ」乗り場前の「からまつ広場」の施設や周辺改修にともない、このほど同所にあった足湯がリニューアルオープンした。これまではグリーンシーズンのみの開設だったが、屋根を設けたことにより、天候に関係なく四季を通じた利用が可能となった。整備した白馬観光開発栂池営業所のスタッフは「冬はスキーやスノーボード、夏は自然園散策を楽しんだあとの疲れをゆっくり癒やして」と来場を呼びかけている。
初売りにぎわう 横川商店 もちつきや振る舞い酒
大町市九日町の酒販店・横川商店は1日、新年の初売りを行った。利用者への感謝を込めて、つきたてのもちや温かいかす汁などの振る舞いを初めて企画し、家族連れなどでにぎわった。
同店では市内の酒蔵を巡るイベント「三蔵呑(の)み歩き」を通じ、市内外の酒愛好家たちが、横のつながりを育んできた。初売りに合わせて多くの仲間たちがボランティアで協力し、スタッフとして来店者をもてなした。
 店舗では、昔ながらのきねとうすを使ったもちつきが行われ、おいしそうにもちをほおばる子どもたちを、カメラを手にした保護者が写真に収めていた。市内酒蔵の酒かすを使ったかす汁や日本酒も提供され、来場者が地元の味に舌鼓を打っていた。
雪上宝探し大会も スキー場で元旦イベント
 大北地域の各スキー場では、年越しと新年を祝うイベントが開かれ、新しい年をスキー場で迎えようと訪れた国内外の多数のスキー客らでにぎわった。このうち白馬村の白馬47スキー場では1日に「元旦スペシャルイベント」が行われ、来場者が楽しい催しと初滑りを楽しんだ。
 お神酒の振る舞い、昔ながらのうすときねを使ってのもちつき大会、つきたてのもちで雑煮の振る舞いといった、正月ならではの多彩なイベントを実施した。
 毎月第3日曜日に行われている、小学生以下の子どもたちを対象とした「宝探し大会」も元旦イベントとして特別に実施。雪の中に埋められたカプセルを走って探すゲーム。大勢の子どもが参加して、「よーい、どん」の合図とともにいっせいに駆けだし、カプセルを拾い集めた。
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1月の一覧
花火で年越しイベント 木崎湖キャンプ場で
 大町市平の木崎湖キャンプ場は31日から1日にかけて、年越しカウントダウン花火イベントを開いた。地元住民やアウトドア愛好者、「聖地」目指して訪れるアニメファンら常連たち約50人が交流し、雪の湖畔で新年を迎えた。
年の変わり目が近付くと、全員によるカウントダウンに合わせ、イルミネーションが飾られた桟橋の先から花火が次々に上がり、湖面や雪模様の湖畔を光で照らした。
花火を終えると、参加者は海ノ口の上諏訪神社へ初詣に。地元の氏子たちとともにおはらいを受け、宮司が毎年訪れるファンらのために用意した「巡礼御守」を求めていた。
初春甘酒振る舞い 大町市の商店街
 初売りが行われた仁科町のいーずら大町特産館は2日、新年の干支「卯(う)」をあしらった新酒や置物などが並び、新年の雰囲気を盛り上げた。地酒の麹(こうじ)を使った甘酒の振る舞いサービスも行われ、商店街を訪れた人たちでにぎわった。
同店ではことし、市野屋商店の「金蘭黒部」の米麹と伊谷里水系の「女清水」を使った本格的な甘酒が振舞われた。訪れた人々は「おいしいわ」と本格的な味わいの甘酒に舌鼓を打っていた。