2011年1月7日(金)付


巻き俵で家内安全 大町市美麻の旧中村家住宅
 大町市美麻青具の国指定重要文化財・旧中村家住宅で6日、約300年前から続く正月の伝統行事「巻き俵」が行われた。市文化財センターや美麻公民館の職員、一般市民が新たなわらを巻きつけ、新年の家内安全、繁盛などを願った。
「巻き俵」は「巻きわら」とも呼ばれ、俵の周囲に毎年わらを巻いて太くすることで、家内安全や家運隆盛などを願う風習。かつては大町以北の大北地域で行われてきた。
同家の巻き俵は、家の梁(はり)と同じクリの木材を芯にして、母屋が建てられた1698(元禄11)年から続けられている。平成7年以降、旧美麻村や同センターで行事を継続している。明治時代から前年に巻いたわらをとって新たなわらを巻く方法を行ってきたが、ことしは伝統にのっとり、昨年巻いたものの上に重ねてわらを巻いた。
厳寒天然リンク結氷 西公園スケート場開放 大町市

 大町市西公園の天然スケートリンクが結氷し、滑走可能となった。同市スケートクラブ(竹村武人会長)の部員が元日から、気温が下がる夜間にリンク上に水をまくなどして整備してきた。利用開始は平年より1週間ほど早いという。
地域産業振興誓う 松川商工会の賀詞交歓会
 松川村商工会(松田義光会長)は5日、平成23年新春賀詞交歓会を村温泉宿泊施設・すずむし荘で開いた。村や村議会、同商工会、地元事業所などから出席した63人が、新年を喜び合いながら歓談し、地域産業の振興を誓いあった。
松田会長は「経済懇談会として始まった賀詞交換会も4回目を迎え、年々参加団体が多くなりうれしい。依然として厳しい経済状況にあるが、松川発展のため親ぼくを深められれば」とあいさつした。
平林明人村長は「ことしは新たな松川村交番の設置や、すずむし荘と寄って停まつかわの指定管理が行われる。村民の幸せのため、関係団体と協力しながら、行政を進めていきたい」と新年の抱負を述べた。
昔ながらもちつき 小谷村のがったクラブ
 小谷村の学童クラブ「がったクラブ」(矢口直子代表)は4日、同村小谷小学校で冬休みお楽しみ会を開き、子どもたちや保護者、地域住民らが昔ながらのもちつきをして新年を祝った。
 同行事は昔ながらのもちつきを通して、子どもたちの伝統食への関心を高めたいとの願いを込めて毎年実施している。家庭ではなかなか体験できないもちつき大会を楽しみにしている参加者も多く、ことしも多数の参加があった。
 子どもたちはきねの重さに悪戦苦闘しながら、慣れない手つきで力いっぱいふりあげ、懸命にもちをついた。つきたてのもちは子どもたちがその場であんこやきな粉をまぶしたり、雑煮などにして味わった。
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1月の一覧
池田 民謡へのいざない 9日に新春コンサート
 池田町立美術館友の会(師岡昭二会長)は9日、新春コンサート(大糸タイムス社など後援)を町創造館で開く。「民謡へのいざない」と題して、新春を全国各地の伝統音楽で飾る。
三味線と尺八奏者5人による、「小諸馬子唄」など県内の民謡のほか、「秋田船方節」といった語りを交えたステージを繰り広げる。
友の会は住民に同美術館と親しんでもらい、地域の芸術文化活動を推進しようとコンサートを開催。フルートやピアノなど、毎年違ったさまざまな音楽を通じて、来場者の交流を図っている。
JAあづみも年始の会
 JAあづみ(鈴木章文組合長)は5日、平成23年「年始の会」を安曇野市のサンモリッツで開いた。市や県、同JA、市内企業の関係者ら約200人が出席し、新年のあいさつを交わしながら、地域の発展を誓い合った。
鈴木組合長は「昨年は異常気象に見舞われ、農業にとって大変な一年だった。ことしは組合員の所得向上や、消費者への安心安全な農産物の提供を図りたい」とあいさつ。
同市の宮澤宗弘市長は「安曇野を舞台にしたテレビドラマの上映を控え、地域の農産物を全国にアピールするチャンス。行政として関係各所と協力しながら、農業振興に努めたい」と新年の抱負を述べた。