2011年2月8日(火)付


滑った軌跡一本に カービングバトル 白馬岩岳
 白馬村の岩岳スキー場で5、6の両日、スノーボードのイベント「白馬岩岳カービングバトル」が開かれた。カービングは自転車やバイクレースでブレーキをかけずに体を倒しながら、軌跡が線一本になるようにするのと同じ、スノーボード滑走の技術の一つ。シンプルながら高度な技術が求められる。
 「スノーボーダーとしての誇りを持ち、楽しく競い合おう」を合言葉に、プロレーサーからアマチュアの中級から上級者まで、約100人がエントリー。所属団体やジャンルを超えて盛り上がった。
 オープンクラスとビギナークラスにレベル分けし、カービングターンのベースとなる、ロングターン、ミドルターン、ショートターンと、ハイスピードのフリーライディング、タイムレースなどの種目で競い合った。効率よく、メリハリのきいたスピード感と、スピードにあったフォームの美しさの調和が、観衆を魅了した。
一本ぞりの技再現 中土雪祭り 里山文化思い
 小谷村の中土観光交流センター・やまつばきを会場に5日、恒例の「中土雪祭り」(同実行委主催、山本幸忠代表)が開かれた。ことしは昭和30年代ごろまで同地区の主要な産業だった林業の、豪雪地の木材の運搬手段として大きな役割を担っていた「一本ぞり」が40年ぶりにお目見えし、昔ながらの操作技術を再現。多数の来場者が失われつつある里山文化に思いをはせた。
 2b余の積雪に覆われた、県道からやまつばきのグラウンドまでの斜面を踏み固めてコースを作り、みのとかさの作業着に身を包み、足にはかんじきをつけた地域住民が、4台の一本ぞりを操作して実演を行った。それぞれのそりに積まれたのは長さ2bの杉の丸太で、総重量は約100`。昔を知る住民らは「体が覚えていた」と、重さをものともしないようすで、バランスを保ちながら横滑りやジグザグ操作で見事な運搬技術を披露し、会場を沸かせた。
「女性ならでは」好評 信州なでしこマーケット
 安曇野市の安曇野スイス村サンモリッツで5日、「第7回信州なでしこマーケット」が行われた。中信地域を主に、県内で企業経営に携わる女性たちでつくる「アルプス女性企業家会議」(海老澤豊子会長)が主催する年に1度の総合イベント。
ことしは県内外から29件の協力店が出店、ステージイベントも行われ、午前9時30分の開場から、多くの来場者でにぎわった。
冬夜空に花火と太鼓 温泉郷でオープニング



 大町市のおおまち雪祭りの大町温泉郷会場で行われる「夢花火と音の祭典」のオープニングイベントは5日、温泉郷入り口広場で開いた。ことしは好天に恵まれ、雪に囲まれながらも過ごしやすい気候の中で多くの観光客らが訪れ、炎と音楽の祭りの幕開けを楽しんだ。



地元大町市の大町流鏑馬(やぶさめ)太鼓が登場。子ども会のメンバーたちや大人チームが、勇壮な演奏を見せた。クライマックスには河川敷から夜空に花火があがり、太鼓の音と花火の共演が夜の雪国を彩った。
関係者による鏡割りで幕を開けたイベントで、訪れた観光客らは、地酒の振る舞いに舌鼓を打った。三九郎祭りでは、高さ5b近く組まれたおんべの炎が夜空を焦がした。

名スキーヤー指導 小谷流こだわりレッスン
 小谷村体育協会スキー部主催の「小谷流こだわりレッスン」が5、6の両日、同村栂池高原スキー場で開かれた。全国屈指の名スキーヤーが、自分たちの技術を生かした講習会で得た収益を、地元のジュニアの活動資金に充ててもらい、自分たちを育ててくれた小谷村に恩返しをしようという企画で、ことしで6回目。県内外から70人余が参加して、各講師の個性あふれるレッスンで実力を高めた。
 ナショナルデモンストレーターや栂池スキースクール主任教師など、8人の豪華なメンバーが講師を務めた。参加者も指導員や準指導員の資格を持つ人がほとんどで、毎年レベルの高いレッスンが繰り広げられている。ことしもゆっくり基本から積み上げたい人、検定合格を目指す人、競技志向のレーサーまで、はっきりとした目的をもってレッスンに臨んでいた。
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