新たな巣立ち祝福 大北の高校卒業式ピーク 卒業シーズンを迎えた4日、大町高校、大町北高校、白馬高校で卒業式が開かれた。大町市の県立大町高校(下坂一俊校長)では、3年生4クラス156人が保護者や在校生の祝福を受け、質実剛健、文武両道、「魂知和(こんちわ)」の精神で取り組んだ高校生活から新たな巣立ちの時を迎えた。 卒業生は在校生や保護者らに拍手で迎えられ、入場した。卒業生は、担任の呼びかけに答えて起立。クラスの代表者が下坂校長から卒業証書を受け取った。卒業記念品としてスポットライト2機を贈呈。「蛍の光」を歌い在校生や保護者が見送る拍手の中退場した。 |
災害教訓に安全な地域 小谷稗田山崩落100年実行委 明治44年に小谷村で発生して大きな被害を出し、日本3大崩れのひとつに数えられる稗田山(ひえだやま)の大崩落から、ことしで100年となる。国土交通省北陸地方整備局松本砂防事務所や地元市村は3日、「稗田山崩れ100年事業実行委員会」を設立し、節目の年に災害を振り返り、教訓として安全な地域づくりを後世に伝える事業実施を決めた。 崩落は明治44年8月8日、直前に降った台風による豪雨で旧北小谷村の姫川支流・浦川上流で稗田山が崩れ、土砂が石坂などの集落を流下し、姫川をせき止めて天然ダムを形成。約3`上部の下里瀬までを水浸しにし、死者23人、流失家屋26戸、浸水家屋47戸と甚大な被害を発生させた。翌年には天然ダムが決壊し、来馬の集落をのみこみ、洪水が糸魚川まで及ぶ大災害となった。 |
“最古大会”に全国から 八方尾根 福岡氏たたえシュプール 八方尾根スキー場「第65回リーゼンスラローム大会」(白馬村・八方尾根開発主催)が3日から2日間の日程で開かれた。国内最古と言われるローカル大会に全国各地から約700人が参加。同スキー場を代表するリーゼンスラロームコースを開くなど、スキーを中心に大北地域の発展に貢献したスキー研究家・福岡孝行氏(1913〜81)の功績をたたえながら、白銀のコースに見事なシュプールを描いた。 同大会は、リーゼンスラロームコース名付け親でもある福岡氏の提唱により、昭和22年に第1回が開催され、今回で65回の節目を迎えた。 かつては国内屈指のスキーヤーも参戦していた。参加希望者が例年多いことから、数年前から2日間にわたる開催となった。 |
子どもの成長ぶり笑顔 すくすく広場最終回 大町公民館 大町市大町公民館(勝野礼二館長)の未就園児親子教室「すくすく広場」は3日、22年度活動の最終回を迎え、「お楽しみ会」と「お別れパーティー」を行った。盛りだくさんの内容に親子の笑顔があふれた。 同広場の指導をする保育士の西澤真冬さんと新井理栄さんは、パネルシアターや大型絵本の読み聞かせ、エプロンや新聞紙を使ったパフォーマンスなどで25組の親子に楽しい時間を提供した。 子どもたちは静かにお話を聞く、母親とスキンシップをとりながらの手遊びを楽しむ、折ったりちぎったりする紙がどう変化していくか想像するなど、さまざまな体験に夢中になった。 |
女子ドッジ全国出場 ハッスルALPSガールズ 大町市と松本市の女子児童でつくるドッジボールチーム「ハッスルALPSガールズ」がこのほど開かれた北信越大会で3位入賞した。26日に大阪市の舞洲アリーナで開かれる全国大会へ出場する。 同チームの大町市内の女子児童は大町スポーツクラブの男女混合ドッジボールチーム「ALPSファイヤーズ」(北澤数三監督)で練習。松本市の島立小学校児童でつくるドッジボールチーム「ハッスル島立☆6年1組」の女子児童とタッグを組み、15人で対戦した。 同チームは、県大会を1位で通過。「試合数が多くなり、レベルも高くなった」(北澤監督)という第1回春の全国女子小学生ドッジボール選手権北信越大会(石川県)に出場。準決勝で上田市、長野市の混合チームに惜しくも敗れたものの、3位決定戦で新潟県のチームと対戦し2対1で勝利した。 |
囲碁指導者を育成 小中教諭、保育士の研修会 大町 囲碁指導者の育成をはかるための大町市内小中学校教諭、保育士を対象にした研修会が3日、大町市役所で開かれた。日本棋院棋士の指導で、約20人の教諭らが囲碁の基礎やわかりやすい指導法を学んだ。今後の授業などに生かす。 昨年に引き続き、日本棋院の棋士・佐藤文俊五段が指導した。「囲った内側が自分の土地になる」「『読み』の作業をすることでイメージ力をつけさせることができる」などと簡単な問題を挙げながらレクチャー。教諭らは、子どもたちへの指導法を真剣に学んでいた。 |
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2011年3月5日(土)付