震災復旧復興に祈り 小谷村大綱西明庵で涅槃会

 小谷村大網地区の阿弥陀堂「西明庵」で15日、1か月遅れのお釈迦さまの命日の涅槃会(ねはんえ)にちなんだ「念仏講」が開かれた。お釈迦さまの遺徳をしのぶとともに、東北地方太平洋沖地震の犠牲者を追悼し、一日も早い復旧復興を願い祈りをささげた。
イベント中止義援金 白馬五竜観光協 被災地に
 多くの犠牲者を出しいまだ被害が拡大している東北地方太平洋沖地震などを受け、大北各地でも被災地支援の活動が本格している。白馬村の白馬五竜観光協会は、地震発生に伴い中止した白馬五竜スノーフェスティバルの事業費を義援金として被災地に送ることを決めた。
 白馬五竜スノーフェスティバルは12日に開催される予定だったが、東北地方太平洋沖地震や県北部の地震災害の発生を受け中止とし、開催費用を義援金として役立てることを決めた。同フェスは、白馬五竜観光協会が主催し、地元企業などからの協賛金で開催してきている。
 義援金は事業費の一部を予定し、日赤を通じて被災地に送る。同協会の下川信敏会長は「私たちにできることは義援金を送ることぐらいしかできない。とにかく被災者には頑張ってもらいたい」とエールを送る。
大北地域の各公共施設などにも義援金受け付け箱が設置されるなど被災地支援を呼びかけている。
新たな舞台に巣立ち 震災被災者悼み黙とう 卒業シーズン
 卒業シーズンのピークを迎え、大北管内各地の小中学校で卒業式が開かれている。大町市の美麻小中学校(山浦和彦校長)では17日、小中学校合同の卒業式を開き、山村留学生を含む小学生14人、中学生12人の26人が卒業証書を受け取り、慣れ親しんだ学びやでの節目を迎え、新たな舞台に向かって巣立った。
式典に先立ち、東北地方太平洋沖地震の犠牲となった被災者を悼み、黙とうをささげた。来賓からは、被災地を見舞うあいさつが相次いだ。牛越徹市長は、「被災された方と亡くなった方に、心からお見舞いと哀悼の意を表したい。厳しい中だがくじけず、一日も早い復興をみなさまも一緒に願いましょう」と呼びかけた。
被災者や救助隊応援 19、20日にパンジー販売
 東日本大震災を受け、松川村の緑化活動を進める「花が咲いている村づくりの会」は19、20の両日、パンジーのチャリティー販売会を、道の駅松川「寄って停まつかわ」で開く。被災者や救助隊を応援しようと、村内産の3万株を販売し、収益を義援金に充てる。
 予定されていた恒例のイベント「花のじゅうたん祭り」は、中止となった。
会場では、会に所属する農家などが育てた、青や黄色など色とりどりの花を並べ、被災地への応援メッセージを制作する。長野県栄村や東北地方など被災地に向けた義援金を募る、募金箱も設置される。
同会事務局は「被災地のためにできることは少ないが、私たちの気持ちを形にできれば。多くの方に協力してもらいたい」と話した。
大町北高 伝統アジアフ運動生かし 震災支援呼びかけ

 東北地方の大震災発生を受けて、大町市の大町北高校生徒有志やボランティア部が、地域住民に支援物資の募集や義援金を呼びかけている。アジア・アフリカ難民支援運動などボランティア、支援活動を積極的にすすめる同校の生徒たちが自主的に「『仲間』を助けるために被災地の支援を」と意志を一つにして活動を始めた。すでに物資や義援金が寄せられてきている。
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3月の一覧

2011年3月18日(金)付