2011年4月8日(金)付


張十段に井山名人挑戦 大町でヤマ場の第3局
 囲碁の張栩(ちょうう)十段(31)に井山裕太名人(21)が挑戦するタイトル戦「第49期十段戦五番勝負」の第3局が7日、大町市のくろよんロイヤルホテルで行われた。北アルプスの囲碁のまちづくりに取り組む大町市で、トップ棋士がしのぎを削った。
一昨年に同タイトルを獲得し、昨年初防衛した張十段に、井山名人が初挑戦。これまでの2番を1勝1敗としている。牛越徹市長や馬場滋九段らが立会人として見守る張りつめた空気の中、一手目が打たれた。
歓迎おひさまの舞台 大町駅前にのぼり旗 観光協会
 NHKの連続テレビ小説「おひさま」の放映が始まり、大北・安曇野地域でも舞台となった地を訪れる観光客を歓迎しようと準備が進んでいる。大町市観光協会は6日、JR信濃大町駅前にのぼり旗を設置した。
駅前では観光協会の職員らが20本ののぼりを立ち上げていた。今後は本通りや市内の観光地などに70本を設置。10日のアルペンルート開通や夏の観光シーズンを前に、歓迎ムードを盛り上げる。
スキーが縁 届ける思い 太田白馬村長ら被災地へ
 白馬村の太田紘煕村長は7日、東日本大地震で被災した宮城県や福島県に向け出発した。スキーを通じて白馬と交流ある福島県などの早期復興を願う行動。実際に現場を目にし、被災者と会話を交わすなか、本当に求めているものを把握し、さらなる支援につなげる考えだ。
 太田村長、下川正剛議長、職員ら9人は、
支援物資を大量に積んだ2dトラックとマイクロバスで村役場を出発した。
2dトラックには、村備蓄品や住民から寄せられた物資のなかから、1000食分のアルファ米や水、作業着など積んだ。
 一行は8日、宮城と福島の両県庁、市町村会をお見舞い訪問。避難所では、白馬産おやき振る舞いなど炊き出しを行う。同日午後10時ころの白馬帰着を予定している。
 太田村長は「スキーなど通じて交流ある被災地に、しっかりと村民の思いを届けてきたい」と話した。
ごみ減量資源再利用 小谷村婦人会が古紙回収
 小谷村婦人会(太田由美子会長)はこのほど、古紙回収を同村千国崎の村有倉庫で行った。婦人会が中心となって古紙などの資源を集め回収業者に引き取ってもらい、リサイクルを進めていく。ごみの減量および資源の再利用、廃棄物に対する村民の意識を高めることを目的に毎年3回実施している。
 会員が各戸を巡回して回収を呼びかけた結果、冬から同倉庫に持ち込まれた古紙は7dを超えた。会員は、持ち込まれた古紙の間に挟まれた不要な紙をていねいに取り除くなど細かな分別を行ったあと、トラックに積み込んでいった。
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4月の一覧
事故想定訓練と除雪 アルペンルート再開準備 ロープウエーワイヤ交換
 長野県と富山県立山町を結ぶ大町市最大の観光ルート「立山黒部アルペンルート」の営業再開準備取材会が6日、行われた。同日は雲ひとつない快晴。例年より多い雪で覆われた北アルプスの白い山々が青空と美しいコントラストを見せ輝いていた。
扇沢駅から黒部平までの関電トンネルを結ぶ、関西電力トロリーバスの「事故想定訓練」は、トンネル内で車両後方部分から火災が発生した想定で行われた。従業員や関係会社従業員約50人が緊急事態に備えて、負傷者の搬送やロープを使った避難誘導、放水器での消火を訓練。いざというときに、客の安全を守るため迅速な対応を確認していた。立山ロープウエーはことし1月、平成14年以来となる1800b、4本のワイヤロープを交換。作業員が慎重にゴンドラ上部の滑車部分などの点検をした。
室堂ターミナルから富山県側へとつながる大谷ロードのイベント「第18回・立山・雪の大谷ウオーク」が行われる大谷の除雪も行われている。
おひさま応援オブジェ 安曇野スタイルネット
 地元を舞台にしたNHKの連続テレビ小説「おひさま」放映開始日の4日、安曇野市近隣の工芸作家でつくる「安曇野スタイルネットワーク」(岡本由紀子代表)のおひさま応援部(成瀬唯部長)は、同市穂高の交流学習センター「みらい」で応援オブジェを披露した。住民らに「希望」をテーマに制作に参加してもらいながら、番組を応援する。
オブジェは直径1b余の白い球体で、参加者が小さな丸い色紙に「希望の存在」を書いて貼っていくことで、みんなで大きな「おひさま」を作ろうという企画。主人公・陽子がその明るさで人々の希望の存在となったことをイメージした。