2011年4月13日(水)付


地震被災地へ願い 白馬RC義援金託す
 白馬ロータリークラブ(猪股茂会長)は11日、東日本大震災・県北部地震被災地の早期復興への願い込めた義援金22万円を白馬村に託した。
 同クラブ会員22人から1人1万円ずつを募り義援金に充てた。猪股会長は「どんなに遠くに暮らしていても、被災者の苦しみや悲しみを受け止め、支援の手を差し伸べ続けていかねば」と話している。
 同クラブからの義援金は日赤など通じて、東日本大震災被災地と県北部地震で被災した栄村にそれぞれ11万円ずつが送られる予定だ。
 猪股会長と同クラブ幹事の小島和さんが村長室を訪れ「一日も早い復興を願うだけ」と義援金を届けた。
 太田紘煕村長は「日赤など通じてしっかりと被災地に届けさせてもらう。みなさんの思いとともに、しっかりと被災地に送らせてもらう」と受け取った。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

4月の一覧
寝たきりゼロ目指す 北小谷観光交流センター
 小谷村の北小谷小学校跡地に、地域住民の健康増進を核とした温泉熱利用施設「北小谷観光交流センター」がこのほど完成し、29日オープンする。11日はしゅん工式が行われ、村関係者や地域住民が多数参加して、新たな地域活動のよりどころとなる施設のスタートを祝った。
 しゅん工式で小林三郎村長は「子どもからお年寄りまで大いに利用してもらい、多方面の連携により観光面などでも盛んな交流事業に発展することを期待している」と式辞を述べた。
木崎湖でアート交流 Yショップニシ 店内にギャラリー湖窓
大町市海ノ口のコンビニエンスストア・Yショップニシはこのほど、店内に展示スペースを設置。ギャラリー「湖窓(こまど)」として開放し、作品を通した来店者の交流の場にしようと展示を行っている。初展示となる版画・イラスト展は16日まで開いている。
同店ではこれまでも常連客の作家による写真展や、アニメの舞台を紹介する原画展などに協力するなど実績があった。さらに、昨年木崎湖で開いた「湖畔の原始感覚美術展」などで作家との交流が深まったり、同店スタッフの舘友希江さんが参加型アートイベント「音と絵の原始感覚リゾネーション」を主催したことから、来店者とアートを通じた交流を深めたいと、常設のギャラリー設置に踏み切った。
塩の道まつり通常開催 被災地支援に配慮
 大北地域を代表する春の一大イベント「第32回千国街道 塩の道まつり」が5月3日から3日間の日程で開かれる。先月発生した東日本大震災を受け、ことしの開催を危ぶむ声もあったが、大町、白馬、小谷3市村の担当職員や観光団体関係者らでつくる実行委員会での協議の結果、義援金を募るなど被災地支援に考慮した上での開催を決めた。
 塩の道まつりは、山と海をつないだ古道を歩き先人をしのぼうと、30年以上前から続くイベントで、開催3日間を通じて延べ8000人が訪れる集客を誇る。同震災の影響で宿泊施設のキャンセルが相次ぐなど大北地域への観光客入り込みが減る厳しい中で、グリーンシーズンに向けて元気を出す足がかりとし、被災地を支援しようと開催を決めた。
春の妖精カタクリ 小谷村でかれんな花咲く
 小谷村で「春の妖精」と呼ばれるカタクリの花が咲き始め、山あいに春の到来を告げている。ことしは雪解けが遅れ、残雪の中から花芽が出ているのみ、という光景が長く続いたが、ここ数日の好天に誘われるように、かれんな花が咲きそろいつつある。
 カタクリはユリ科の多年草で、春先に花をつけ、夏まで葉をつけたあとは地下で過ごす草花「スプリング・エフェメラル」の一つ。万葉集には「堅香子(かたかご)」の名で登場したりと、古来から日本人の生活と深い関わりを持つ花として親しまれてきた。
 乱獲などで現在では希少種となっている。豊かな自然に囲まれた小谷村では、地域の里山など広範囲にカタクリが自生し、同村では昔から雪国に春を告げる花として親しまれている。