塩の道ファンで盛況 千国の庄史料館営業再開
 冬季閉館していた小谷村の「千国の庄史料館」が今季の営業を始めた。再開を待ち望んでいた塩の道ファンが多数訪れ、にぎわっている。
 同施設は塩の道街道の宿場町としてにぎわった歴史や生活文化を復元・展示している。塩の道街道の代表的なコースとして観光客らに人気が高く、毎年数千人の観光客が訪れる。
 春一番に大勢の来場者が訪れるのは5月3日に開かれる塩の道祭りのイベント。この日は無料開放される。スタッフは観光客の受け入れ準備を進めている。ことしは豪雪で今も多量の残雪が施設周辺をおおっている。このため、スタッフは除雪作業を最小限にとどめ、施設のまわりの雪をできるだけ残して、訪れる人に冬と春が同居する小谷ならではの景色を楽しんでもらおうと考えている。
山に春 コブシ咲く 白馬村深空の四十九院

 白馬村の深空地区内にある四十九院のコブシが開花を始めた。コブシはモクレン科マグノリア属の樹木。彩りの少ない早春の山に桜よりいち早く白い花をつけ、春の訪れを告げる。「田打ちザクラ」「種まきザクラ」の別名があり、日本各地でコブシの開花を農事の指標としたり、花のつきかたや咲き方からその年の農作物の出来栄えを占うなど、古来から人々の生活の中で広く親しまれている。
大北に田植えシーズン 松川村の茅野さん緑の苗

 松川村鼠穴の農業・茅野靖昌さは28日、大北地域のトップを切って田植えを行った。北アルプス山ろくの水田に緑の苗が整然と並び、本格的な田植えシーズンがスタートした。
 茅野さんは、収穫作業を分散しようと、4月下旬と5月中旬の2回に分け、約7fの水田に田植え。初日は妻のサチ子さんと娘婿の純和さんの家族3人で、約2fにコシヒカリと美山錦を植えた。
春の安曇野自然体験 松川小姉妹学級で遠足

 松川村の松川小学校(大久保俊介校長・児童608人)は28日、村内の名所などを目的地とした遠足を実施した。春の安曇野を散策しながら自然体験をとおし地域を知る恒例の行事。
 姉妹学級の1年生91人と6年生101人はペアを組み出発。手をつなぎ楽しそうに1年生の目的地、「安曇野ちひろ公園」を目指した。
ACVが放送終了地域情報の発信20年余
 大町市や白馬村をサービスエリアとするケーブルテレビ会社、アルプスケーブルビジョン(ACV・相模一男代表取締役社長)は28日正午、放送を終了した。地域に根差した放送局として、20年以上にわたって地域の情報を発信してきた役割を終えた。
 同社は昭和62年に設立。平成元年8月の開局以来、大町市・白馬村をエリアに、難視聴地域解消のための地上波・キー局・衛星放送の再送信と、住民のコミュニケーションを深める自主放送番組作りを行い、地域の行事やニュースなどをきめ細かく取材してきた。平成13年には常盤地区にエリアを拡大し、ピークの平成15年には3500世帯を対象に放送していた。

2011年4月29日(金)付


群生地カタクリ開花 白馬五竜 5月3日にイベント
 白馬村の白馬五竜かたくり苑のカタクリが開花を始めた。同所は村花に指定されている希少なカタクリが、2fに20万株群生する場所として知られる。褐ワ竜と白馬五竜観光協会は、花の見ごろに合わせて大型連休の5月3日に「第16回白馬五竜かたくり祭りとヒメギフチョウ」イベントを開く。
 ことしは残雪が多く、群生地のほとんどはまだ雪におおわれたまま。日当たりの良い斜面で一部雪どけを始めたところからは、カタクリの葉が力強く伸びているのが確認できる。
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