2011年5月25日(水)付


旧善光寺街道を歩く 小谷公民館の里山紀行
 小谷村公民館の成人教室「里山紀行」がこのほど開講した。歴史文化に詳しい同村の田中省三さんの案内で、現地学習を中心に、身近な里山の歴史や文化にふれる人気の企画。初回は白馬村野平を起点に、長野市鬼無里までの旧善光寺街道を歩いた。
 白馬村は越後と信州を結ぶかつての千国街道塩の道の中継地。善光寺街道はその千国街道の重要な場所である千国宿から分岐して、柄山峠、柳沢峠と呼ばれる4つの峠道を越えて、戸隠神社や善光寺へと至る信仰の道が開けていたという。
 峠の由来や歴史にまつわる解説を聞きながらゆっくりと鬼無里をめざした。
命自ら守る備えを 環境を考える会地震学習会 松川村
 松川村の住民有志でつくる松川村環境を考える会(井川のぶ子代表)は23日、学習会「大地震が来たら松川村はどうなる?」を村役場講堂で開いた。東日本大震災を受けて地震への関心が高まる中、県危機管理防災課の古越武彦さんを講師に、地震に備えて地域の防災力を高めることを学んだ。
古越さんは、糸魚川−静岡構造線上で今後30年以内にマグニチュード(M)8の地震が発生する確率が14%とされていることを紹介。地震が発生した際に被害を減らすには「自助・共助・公助」の3点が大事で、中でも自分や家族の命を自ら守る備えが大切とした。
水力発電歴史に触れる 黒部ルート見学会25日から

 関西電力は25日から、黒部ダムと欅平(けやきだいら)=富山県黒部市=を結ぶ、資機材などの輸送通路「黒部ルート」の見学会を開く。自然エネルギーの発電としてあらためて注目が集まる水力発電。黒部の水力発電の歴史に触れ、理解を深める。一般の見学会に先駆けて19日、報道関係者にルートが公開された。
大町黒豚の味給食で 100`寄贈飯嶌さんも味わう
 大町市常盤の飯嶌養豚場で、北アルプス山麓ブランド認定の「大町黒豚」を生産している飯嶌楯雄さんはこのほど、子どもたちに黒豚の味を知ってもらえればと市教育委員会を通じて市内10小中学校に100`の精肉を寄贈した。
大町西小学校(幅下守校長・児童326人)では全校児童と教職員らが給食で味わった。昨年、地域の畜産学習に黒豚を取り上げ学んだ4年2組には、生産者の飯嶌さんと荒井今朝一教育長も同席。市内常盤産の黒豚とアスパラ、県内産のリンゴソースを使った「アスパラと豚肉のバーベキューソース」に舌鼓を打った。
飯嶌さんは「えさはリンゴで飼育に手がかかるが丹精込め育てている。地元の食を子どもたちが味わってくれたら」と話した。幅下校長は「飯嶌さんの親切な対応で学習が広がった。『大町黒豚』の味を知るきっかけとなり今回の寄贈はありがたい」と感謝していた。
雪中70日間熟成酒 小谷村で栂の森掘り出し
 松本市島立の酒醸造元「大信州酒造」(田中隆一社長)は20日、小谷村栂池高原のスキー場の雪の中で約70日間熟成させた小谷杜氏の酒「氷雪熟成酒・栂の森」の掘り出し作業を行った。
 標高1600bの自然の雪室で味に磨きをかけた純米吟醸酒は甘みやまろやかさが増し、奥深い味が評判。ことしは貯蔵量を過去最高の720_g瓶で1840本仕込んだ。
球春 地域親睦深める 松川村早起き野球開幕
 松川村早起き野球連盟(大澤浩会長)は22日、第37回大会の開幕式を川西運動公園野球場で開いた。球春を迎え、スポーツを通じ地域の親睦を深める伝統の大会が始まった。
本年度は昨年と同じ5チームが参加。入場行進で、プラカードを持つ松川村少年野球愛好会の児童に続いて各チームの選手が入場。コスモス・梨田貴之主将が「松川村の晴れやかな空の下で全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓した。式典後には始球式が行われ、名誉大会長の平林明人村長が投手、名誉副大会長の新村久仁男議長が打者となって開幕を飾った。
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