2011年6月7日付

土煙あげ人馬一体　大町に初夏　観光草競馬
　大町市の初夏の風物詩、観光草競馬大会は５日、高瀬川観音橋近くの河川敷で行われた。県内４か所で行われている草競馬の皮切りの大会に、県内外からのサラブレッドなどが力強い走りを披露した。
　馬たちは土煙を上げながら１周約５００㍍の馬場を駆け、人馬一体の迫力のある姿に歓声が上がった。かわいらしいポニーも力走し、観客が声援を送っていた。
　草競馬は、農耕馬の息災を守護する寺として知られた同市常盤の仏崎観音寺の例祭で行われていた奉納草競馬をルーツに持つ。ことしは例祭日の先月29日に予定されていたが、天候不順で１週間延期での開催となった。

夏山シーズン安全を　針の木雪渓で慎太郎祭
　山を想（おも）えば人恋し　人を想えば山恋し－。針ノ木慎太郎祭は５日、北アルプス針ノ木岳（標高２８２０㍍）登山ルートにある日本三大雪渓・針ノ木雪渓で開かれた。県内外からの一般参加者、主催者合わせ約３００人が参加し、夏山シーズン入りを祝うとともに安全を祈願した。
　ことしは４、５月の降雪で例年になく残雪が多く、参加者は約１時間半かけて扇沢から大沢小屋上部の祭典会場まで雪上を登った。安全祈願の神事後、全員で雪山賛歌を合唱し、主催者が担ぎ上げたたる酒を楽しんだ。

料理プロの技学ぶ　常盤須沼厚生部が講習会　大町市
　大町市常盤須沼厚生部会（平林由美子部長）の料理講習会がこのほど、常盤公民館で開かれた。地区の主婦ら31人が参加し、地元「お食事処(どころ)・穂波庵」の料理人からプロの技を学んだ。揚げ物のポイントや飾りつけなどおいしい料理づくりのための手ほどきを受けた。
　参加者たちは、揚げだし豆腐、だし巻き卵、ささみとチーズの春巻き、ごまプリンのメニューに挑戦。「目分量でつくらないこと」や「揚げ出し豆腐はたっぷりの油で揚げるとおいしく揚がる」「揚げ物は、新品の油で揚げるとこげ色が付きにくい」などちょっとしたプロの知恵に触れた。参加者は「身近な料理だから毎日でも実践できる」とメモをとっていた。

ひと足早い夏気分　しらかば保育園水遊び
　大町市平のしらかば保育園（長沢育子園長）の年長児18人は３日、近隣の「ゆ～ぷる木崎湖」を訪れ、大好きな水遊びを楽しみながらひと足早い夏気分を満喫した。
　７日に行う同園のプール開きを前に、水に慣れプール遊びに期待を高めるねらい。毎年、同施設の好意で行っている。
　水着に着替えた園児たちはしっかりと準備体操を行うと、子ども用のウオータープレープールに入った。何度も滑り台を楽しみ水中にもぐったりと久しぶりの水遊びにはしゃぎ、夢中になっていた。

トイレに感謝きれいに　仁科台中生徒が毎週清掃　JR南大町駅
　大町市がＪＲ南大町駅前に建設した公衆トイレを、仁科台中学校の生徒が清掃活動に取り組む。初作業を行った６日、早朝から生徒会の役員ら15人ほどが訪れ、トイレや駅周辺をきれいにした。週に１度、全校生徒から有志を募って清掃する。
　生徒会役員たちは手分けをして、男女や多目的トイレをブラシやぞうきんで磨き上げ、駐輪場や駅周辺、駅からの通学路のゴミ拾いなど、いつも利用する駅に感謝の気持ちを込め、ていねいに作業を行った。

ペットと一緒　安全に　白馬ハートプレートの小径
　白馬村で、愛犬家らがペットと一緒に安全に周遊できる「白馬ハートプレートの小径」がこのほど、年末までの期間限定でオープンした。動物用医薬品メーカー、メリアル・ジャパンと日本全薬工業が共同で実施している、ペットオーナーの意識・マナー向上を目指すとともに、飼い主のいない犬や猫を救うことを目的にした「愛情の証しキャンペーン」の一環。村では日本初の取り組みで「ペット同伴に優しいフレンドリーな村づくり」の観光振興につなげたいとしている。
　同キャンペーンは動物病院で同社の取り扱うノミ・ダニの駆除薬の処方を受けると、ペットの首輪や飼い主のバッグなどに装着できる「ハートプレート」がもらえるもの。売り上げの一部は東日本大震災でペットを連れて被災した人の支援に充てられている。