2011年6月15日(水)付


郵便街道の修復作業 白馬村の野平と青鬼地区
 白馬村の野平と青鬼(あおに)地区の有志は12日、両地区をつなぐ昔ながらの生活道「郵便街道」の修復作業を行った。郵便街道は車社会の発展によって地域に車道が整備された昭和30年代ごろまで、多くの人が歩いて行き交う生活道として利用していた約4`の山道。郵便物が運ばれていたことにちなみ命名された。
 郵便職員は森上地区の郵便局から中込、入の平の旧集落を経て野平に至り、この道を使って青鬼、通、立の間を経由して局に戻るというルートが決められていたという。有志は古道がかつてのように人が通え、村の観光資源として学習や観光振興に生かせるようにと、整備を始めた。
 雑草や樹木が生い茂る細い山道を刈り払って歩きやすい道を作った。両地区の共働作業により、古道はすっきりと明るくなり、徐々に昔ながらの景観を取り戻していった。
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6月の一覧
木崎マス稚魚放流 漁協が外来魚駆除や清掃
 大町市平の木崎湖漁業協同組合(西澤武一組合長)は13日、木崎湖固有のマス「木崎マス」の稚魚3万匹を木崎湖に放流した。併せて外来魚の駆除作業や清掃活動など、組合役員10人が木崎マスの繁殖活動に汗を流した。
木崎マスは、昔は木崎湖の特産品として親しまれていた。しかし、近年数が激減。現在は同漁協が養殖し、湖に放流している。同漁協では、春にはワカサギ、9月にはウナギやウグイ、フナなどほかの在来魚の放流、繁殖を予定している。
放流した木崎マスの稚魚は昨年秋に採卵したもので6、7_ほどに成長。ブラックバスなどの外来魚に狙われないように、舟で湖の中心まで向かい、約3万匹を放流した。稚魚は3年から4年で成魚になる。産卵のため中綱湖方面の中部農具川へ遡上(そじょう)する成魚を捕獲し、採取した卵をふ化させて繁殖させている。
「原生林」ガイド養成 黒部ダム遊歩道を散策 ぐるった
 大町市のNPOぐるったネットワークおおまちは13日、市観光協会が7月3日に開催する「黒部ダムトレッキング」のイベントに向けて、ダム湖畔遊歩道のガイド養成講座を行った。現地を歩き、貴重な原生林の魅力を伝える当日の案内ルートの内容について打ち合わせた。
湖畔遊歩道トレッキングコースは、ダムから黒部川の東岸を上流に向かう、ブナの巨木が静かにたたずむ秘境黒部の原生林を歩く片道約30分のコース。歩きやすく整備された高低差の少ないコースとなっている。
当日のガイド希望者ら約10人が参加。同コースを案内している千年の森自然学校の朝重孝治さんが案内を務めて周囲を散策し、遊覧船ガルベにも乗った。
白馬村壮年ソフト熱戦
 白馬村の壮年ソフトボール連盟(田中栄一会長)は12日、森上の北部村営グランドで平成23年度の春季大会を開いた。同連盟に所属する、村内の40歳以上の会員13チーム200人余が参加して熱戦を繰り広げた。
 好天に恵まれ、選手たちは日ごろの練習成果を発揮してプレーを楽しんだ。同連盟に所属のメンバーは40代から70代まで幅広く、家庭や地域で中心的役割を担う男性たちが中心。日ごろから練習に取り組んでいるだけあって、年齢を感じさせないはつらつとしたプレーを見せ、攻守にわたり白熱した試合を展開した。
親子手形で記念品 白馬村 お父さんと遊ぼう
 白馬村の子育て支援ルームで毎月1回、育児講座の一環として「お父さんと遊ぼう」が開かれ、人気を呼んでいる。12日は今月の父の日にちなみ、親子の手形で記念品作りを体験した。
 手のひらに水性のカラーインクをつけ、親子で用紙にペッタン、ペッタンと手形をとった。手のひらがさまざまな色に変わり、子どもたちは大喜び。大きな手形と小さな手形が仲良く並び、色紙やリボンで飾りつけて楽しい作品が完成。親子は「ひと足早い父の日のすてきなプレゼント。良い成長の記念になります」とうれしそうに話していた。
栄村への義援金託す 大北P連母親委員会
 大北地域の小・中学校の母親代表者で構成する大北PTA連合会母親委員会(長田るり子委員長)はこのほど、県北部地震で被災した栄村への義援金として現金6543円を白馬村に託した。
 大町市のサンアルプス大町を会場に開かれた同委員会の前期研修会で、信州大学名誉教授の小坂共栄氏による防災を考える講演が行われ、防災意識を高める呼びかけをしながら募金活動を行った。
 自然の成り立ちを知り、自然災害を理解するなかで、これからの防災を考える機会になったといい、講演を聞いた母親らから「栄村の一日も早い復興に」との願いを込めて、多数の善意が寄せられた。