2011年6月26日付

楽しさ体感し親睦　父ちゃんの料理教室　小谷村
　小谷村内の60歳以上の男性有志を対象とする、同村の社会福祉協議会の独自事業の一つ「父ちゃんの料理教室（第８期生）」が23日から、同村福祉センターせせらぎで開講した。
　家族の形態の多様化で共働き家庭も普通の昨今、かつて女性が中心の仕事であった料理を男性が参加して、料理の楽しさを体感しながら参加者同士の親睦を深めるのを目的に開催。同村の食生活改善推進協議会の会員の指導で毎月１回、２年間の料理講習を受けていく。

大北で断続的な大雨　国道通行止め　大糸線運休
　梅雨前線の影響で、県北部を中心に荒れ模様となった25日、大北地域でも断続的な大雨により、国道の全面通行止めや大糸線運休など交通面で大きな障害が発生した。
　長野地方気象台によると、大北地域では降水量が、降り始めの24日午前８時から、25日午前11時までの27時間に、白馬村で１４９・５㍉、小谷村で１０３㍉を観測。大雨警報が24日午前に大町以北の３市村、25日午前に池田町、松川村に発令された。
　小谷村や白馬村では、雨量規制による全面通行止め、道路への土砂流出や冠水などが相次いだ。
　小谷村の下里瀬信号から県境までの国道１４８号は、25日午前９時40分から全面通行止めとなった。白馬小谷境の国道上でも土砂が流出するなど交互通行となった。
　両村を流れる姫川では水位が25日正午現在で１・６㍍と、氾濫注意水位の１・４㍍を超え、消防団など出動し警戒態勢をとった。小谷池原下の中土駅周辺では道路冠水被害も発生した。

世界選手権3位報告　スキークラブ西選手村長に　白馬村
　ことし２月、アメリカで行われたフリースタイルスキーの世界選手権デュアルモーグル競技で３位に入賞した、白馬村スキークラブの西伸幸選手（25）が24日、太田紘煕村長を表敬訪問し、銅メダル獲得の凱旋報告を行った。
　デュアルモーグルは急なコブ斜面を２人同時に滑って勝ち抜きを争う競技。高いターン技術、エア演技、ハイスピードといった、技の完成度と難易度の高さが求められる。
　決勝トーナメントに進んだ西選手はバンクーバー五輪チャンピオンらと対戦｡｢隣にライバルがいることが逆に気合が入る」といい、真っ向勝負を挑んでみごと３位に輝いた。同大会では出場した日本人選手の中で唯一のメダル獲得という。

多彩100株幾何学模様　池田町　愛好会のバラ園開園
池田町の住民有志でつくる「池田町バラ愛好会」（村端浩代表）は25日、渋田見地区に整備したバラ園の開園式を開いた。会員や住民、観光関係者ら約30人が集い、色とりどりのバラを観賞しながら、「花とハーブの里」ならではの新たな観光名所の完成を祝った。
バラ園は花壇が幾何学模様に配されたヨーロッパ風の庭園約１０００平方㍍。東山の中腹に位置し、北アルプスと田園風景を同時に望む。赤い花を咲かせる「情熱」、皇室にちなんだ「プリンセスミチコ」、平和への願いが込められた「アンネのバラ」など、多彩な品種１００株が並ぶ。

練習の成果元気に　大町南小で校内音楽会

　大町市の大町南小学校は24日、校内音楽会を同校体育館で開いた。保護者たちが見守る中で、それぞれに練習を重ねた合奏や合唱を発表した。
２年１組は、昨年親子レクリエーションで制作した太鼓を抱え、鉢巻き姿で元気に演奏。大きな声で「わっしょい！」と合いの手を入れ、体育館にばちの音を響かせた。

全校で心一つに斉唱　白馬、小谷の小学校音楽会
　白馬・小谷両村の３小学校で24、25の両日、１学期の最大行事の「校内音楽会」が開かれた。白馬村の白馬北小学校(前田好文校長)では３６０人の全校児童が、休憩時間や放課後など、寸暇を惜しんで練習に励んだ成果を、保護者や地域の人々に披露した。
　第１部の全校斉唱では、東日本大震災と、県北部地震で被災した栄村の被災地の復興への願いを込め、くじけそうになった友に寄り添い、人間が支えあうこと、優しい心を持つことの大切さを伝える「ビリーヴ」を熱唱した。
　「被災した皆さんの明るい未来に向かって、私たちの歌が届きますように」と祈りつつ、「アイ・ビリーヴ・イン・フューチャー」（未来を信じてる）と力いっぱいに歌いあげた。全校の心を一つにした斉唱は会場に大きく響き渡り、保護者ら聴衆の感動を呼んでいた。