2011年6月30日(木)付

本社で新聞製作体験 大町一中 矢口君と西澤さん
大町市の大町第一中学校2年生130人は28、29の両日、職場体験学習を市内の事業所を中心に約30か所で行った。希望する職場での仕事を実践し、各分野のプロフェッショナルから、やりがいや苦労を学んだ。
矢口岳君(14)と西澤梨子さん(13)は、大糸タイムス社で取材から紙面の製作、印刷まで新聞作りを体験。本紙記者に同行して、各事業所で働く仲間たちを取材し、インタビューや写真撮影を通じて、普段は見られない仕事の裏側にふれた。
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6月の一覧

レッヒ村から義援金 友好協定結ぶ白馬村に
 白馬村と友好協定を結んでいる、オーストリアのレッヒ村からこのほど、東日本大震災と県北部地震に対する義援金が同村に寄託された。ことしの4月に、レッヒと友好都市関係にある白馬とアメリカ、ドイツとの友好の証しとして行われている、レッヒワインコンテスト「友好祭」のチャリティーオークションにおいて、現地関係者が義援金協力をよびかけたもの。合計額は1万636ユーロで、日本円に換算して121万1121円。27日はレッヒとのコーディネーター役を務める、同村在住の丸山徹也さんが役場を訪れ、太田紘煕村長に目録を手渡した。
 太田村長は「白馬を通じて義援金を託してくれた、レッヒの人々の気持ちがありがたく、これも長年にわたっての交流のおかげと心から感謝したい」と話していた。
 白馬とレッヒはともに国を代表するスキーリゾート地という関係で1995年に友好協定を締結。スキー講師交換、相互訪問、フレンドシップワインの製造などの交流を重ねている。義援金は村から日本赤十字社を通じて被災地の支援に充てられる。
鐘鳴らしクマよけ 小谷小4年生お手製の台
 ランニングや森林浴など楽しめる小谷村の栂池ウッドチップロードに29日、小谷小学校4年生お手製のクマよけ台が設置された。ウッドチップロード周辺は例年、クマの目撃情報が多く寄せられている。利用者の安全を願い子どもたちが手作りし、台につるされた鐘を鳴らすことでクマを追い払う仕組みになっている。
 クマよけ台の設置は、村や栂池観光協会などの協力を得るなか、昨年末から準備を進めていた。同校では、総合的な学習の時間で、森林学習の一環として取り組んだ。
 クマよけ台は、子どもたちが設計。地元産スギ材を使い高さは2bほど。天井から鐘がつるされ、周辺にはクマの絵など塗装も施した。半年ほどをかけて4台を作り上げた。
 子どもたちは同日、完成した1台を運び込み、ウッドチップロード入り口に備え付けた。残りの3台も順次コース内に設置していくという。
禁煙友愛会が義援金 「被災地復興」社協に託す 大町市
 大町市の日本禁煙友愛会大町支部(吉岡正夫支部長)は28日、東日本大震災への義援金5万円を大町市社会福祉協議会(黒岩良介会長)に託した。
吉岡支部長、丸山晃夫副支部長、西沢幸治副支部長が市総合福祉センターを訪れ、黒岩会長に目録を手渡した。
未曽有の災害が発生し100日が経過する中で、「復興にできる範囲でお役に立ちたい」と、先月の総会で支出を決めた。これまでにも、災害発生直後の3月に松川支部との合同旅行の中で義援金約3万9000円を集めて送った。
同会は大町市、白馬村、小谷村の会員約120人。禁煙思想を啓発し「健康で活力ある社会」を目指す同会の活動の一環として、地域福祉の一助にとの願いを込め、例年市や施設に寄付金や品物を送ってきた。
黒岩会長は「支援活動はまだ続く。温かい気持ちを大切にして、しっかりと被災地に届けたい」と話した。日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。
茶摘みなごやかに はなのき保育園と鹿島荘 大町市
 大町市のはなのき保育園(伊藤孝江園長・園児128人)は28日、市内の養護老人ホーム鹿島荘(平林圭司所長)利用者を招き、子どもとお年寄りがふれあいながら地域とのつながりを深める交流会を開いた。園児との再会やふれあいを楽しみに19人のお年寄りが参加した。
恒例の交流会はことし、6月生まれの誕生日会に合わせ開き、園児の発表や昼食会で楽しく過ごした。保育士による「おおきなかぶ」の寸劇では職場体験に訪れた大町第一中学校生徒6人も参加するなど、なごやかで笑顔あふれる行事となった。
子どもたちは年齢ごとに歌や手遊び、リズム体操を発表し、年長児は「茶摘み」を披露。歌を口ずさむおじいちゃん、おばあちゃんと向かい合い、昔ながらの手遊びを一緒に楽しんでいた。
麻倉見学20回目の交流 メンドシーノ訪問団来日
 大町市の姉妹都市・米国メンドシーノからの訪問団が29日、大町市に到着した。相互交流が始まって20回目の記念すべき年に、市民や子どもたち、地元のクラフト関係者たちと交流を深める。
到着した訪問団は、芸術交流展「芸術と工芸をめぐるふたつの町の国際交流展」が開かれている麻倉を見学。歓迎した麻倉プロジェクトのメンバーらが、作品や建物を紹介した。
 訪問団代表のマイク・エヴァンスさん(59)は麻倉を見て「ビューティフル」とため息。東日本大震災に触れ、「絶えることなく続いた交流を続け、日本の人たちのことを応援していていることを伝えたい」と話し、節目の交流に意欲をのぞかせた。マイクさんは交流後も1年間、美麻に滞在する予定だ。