2011年8月16日(火)付


大人への門出誓い新た 大北各地で真夏の成人式
 大北各地の各市町村で15日、お盆の帰省に合わせた真夏の成人式が開かれた。スーツやドレス、浴衣などに身を包んだ成人者は旧友との再会を喜び、ふるさとで大人への門出に気持ちを新たにした。
平成2年4月2日から3年4月1日までに生まれた成人者が対象。大町市は393人、池田町105人、松川村151人、白馬村111人、小谷村34人。コンサートやパーティーなど、それぞれに趣向を凝らした内容で希望に満ちた出発の日を祝った。
大町市では市文化会館で開催。牛越徹市長らが祝いの言葉を贈り、万歳で成人を祝った。成人者の少年時代当時の写真を集めたスライド上映では、保育園の運動会や学校での文化祭、友人との交流などの写真が映し出され、思い出を懐かしむ声が上がった。恩師らとともに記念撮影し、思い出を残した。
色鮮やか2000発 高瀬川納涼花火大会 光と色
 池田町と松川村合同の第15回高瀬川納涼大花火大会は13日夜、高瀬川大橋南河川敷で開かれた。大小さまざまな花火約2000発が打ち上げられ、色鮮やかな花火が夜空を彩り、夏の夜のひとときを過ごした=写真。
花火は祝雷(しゅくらい)からスタート。約1時間にわたって、地元地域の企業や団体、自治会など協賛の尺玉やスターマインが打ち上がった。次々と上がる華やかな光や色を見せる花火やハート型の変り種の花火などに訪れた家族や親子連れなどが対岸や会場のグラウンドから夜空を眺めて「すごい」「感動する」などと歓声をあげていた。
実行委員会は「大震災からついに半年経とうとしている。皆さんの協力があって15回目の開催を迎えることができた。今日はしっかり楽しんで、被災地にも元気を送りたい」と話した。
大町地区子ども会マスつかみ
 大町地区子ども会育成協議会(柳沢英幸会長)の夏の恒例行事「子ども会マスつかみ大会」が13日、同市高瀬川の観音橋下で開かれた。大町地区の親子ら合わせて130人が参加。暑い日ざしのなかで、魚を追いかけ楽しんだ。
同イベントは、同協議会が夏休み中の子どもたちの楽しめるイベントとして毎年開いている行事。
会場の高瀬川には、北安中部漁業協同組合によってマスやイワナ800匹が放流された。子どもたちは水着や短パン姿で川に放たれた魚を追いかけた。石を並べて魚を追い込んだり、網で追いかけたりとそれぞれに工夫して魚つかみを体験していた。自治会ごとに、川原で火をたいて採りたての魚の塩焼きを味わったりしていた。
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8月の一覧
伝統のお盆ソフトに汗 帰省者も含め親睦 八坂学友会
 大町市八坂の高校生でつくる八坂学友会(縣泰廣会長)主催の伝統の「第61回学友会お盆球技大会」が14日、八坂運動場で開かれた。帰省者含め多くの地域住民が集う年に一度の球宴。6つの自治振興会と学友会の7チームがソフトボールで心地良い汗を流し、住民間の絆を確かめ合いながら親睦を深めた。
 運動場からは、大きな笑い声や温かみあるやじ。チーム一丸となって得点を狙う姿勢に、応援の声も次第に大きくなっていった。快音が響き、ホームインした仲間たちをハイタッチで迎え入れていた。
お盆三世代地引き網 平海ノ口絆会と育成会 大町市
 大町市平海ノ口の「海ノ口小地域福祉ネットワーク絆会」(平林盛男会長)と「海ノ口子ども会育成会」(松澤長会長)は14日、三世代交流事業として地引き網漁を木崎湖で行った。同地区の大人、子ども合わせて約80人が地引き網を体験して地域の文化に触れながら、地域住民同士の交流をした。
同地区では近年、夏休みの子ども向け事業を行っておらず、みんなが楽しめるイベントを行おうと初めて企画した。
主体的に判断する力 栂池高原で 体育会系サイエンス部
 小谷村の栂池高原を会場に14日まで3泊4日の日程で、自然科学教室「体育会系サイエンス部」が行われた。体験に基づく科学教育の振興をめざすNPO法人の体験型科学教育研究所と小谷村が主催。将来的には栂池地域の自然をテーマにした教材で学校授業が行われることを目標に、首都圏をはじめとする学校団体の学習旅行を栂池に誘致することにもつなげたい考えだ。
 同法人の東日本大震災復興プロジェクトの一環として、主として福島県いわき市の小中学生に参加を呼びかけた。69人の子どもたちが参加。初日は栂池第2駐車場で開講式が開かれ、村からの歓迎を受けた。