2011年8月18日(木)付


小谷村 鎮魂と復興願いこめ 玉泉寺初の灯ろう祭り
 小谷村中土の曹洞宗宝降山玉泉寺で14日、初の「灯ろう祭り」が行われた。同寺は平倉山で武田信玄の軍と戦い討死したとされる飯森十郎盛春の墓がある由緒ある寺。この春、清水祥夫住職の就任を披露する晋山式が営まれた際、檀家の若手有志らを中心に、お盆に灯ろうをともして先祖の精霊を回向しようとの話が持ち上がったもの。
 ろうそくを立てた紙コップ400個余を用意し、山門に至る石段の両脇と本堂まで、ほとんどすきまが無いように一つひとつていねいに並べていった。点火されると闇夜に浮かぶ炎で参道や本堂が照らし出され、幽玄な雰囲気がかもしだされた。檀家以外の人々にも広く呼びかけ、多くの地域住民らが参拝に訪れた。
スズムシ小包便最盛期 早くも松川の秋¢S国へ
 松川村恒例「スズムシ小包便」の発送が、最盛期を迎えている。地域の活性化に取り組む「村おこしこぶし会」(甲斐澤明会長)と村が、全国各地に松川のシンボル・スズムシの鳴き声を届け、地域のPRを図っている。
ことしは南は沖縄から北は北海道まで、全国から300件を超える注文があった。村が昨年、全国で初めて制定したスズムシ保護条例を受け、生育環境の保全を呼び掛けるリーフレットも同封した。
村役場では17日、会員と村職員がスズムシの梱包(こんぽう)作業を行い、1ケースにオスとメスを3匹ずつ入れ、約100ケースを発送した。
スズムシは同会が村内で育てたもの。天候の影響で、例年と比べ10日ほどふ化が遅れたが、約1万匹が元気に育った。「リーン、リーン」と、オスが求愛する鳴き声は、9月中旬ころまで楽しめるという。
希望に満ちた出発祝う 大北各地で夏の成人式

 大北各地の市町村で15日、お盆の帰省時期に合わせて成人式が開かれた。平成2年度中に生まれた成人者約800人が対象で、それぞれに趣向を凝らした内容で、未来への希望に満ちた出発の日を祝った。
池田クラブ2回目V 第86回安筑青年野球大会
 第86回安筑青年野球大会(池田町野球連盟主催)の決勝戦が14日、池田町農村広場で行われた。「池田クラブ」が延長戦の末、「安曇野池田20th」を5対4で下し、一昨年に続き2回目の優勝に輝いた。
 接戦となった決勝戦。規定の7回を終え4対4で並び延長戦に突入した。池田クラブ9回裏の攻撃。2アウトながらランナー一、二塁と一打サヨナラのチャンスを迎えた。3番・板花理宗の振りぬいた打球はライト線を勢い良く転がり、二塁ランナーがホームイン。劇的勝利をつかんだ。
 池田クラブは、初戦から決勝までの4試合で8本の本塁打を放つなど、圧倒的な長打力で86回大会を制した。
30周年、自立と平等 アスカ王国サマーキャンプ 大町市で
 一般社団法人アスカ王国青少年自立支援機構(東京都、会長・橋本久美子=故橋本龍太郎元首相夫人)は16日から、大町市大町温泉郷で「岳の郷・おおまち温泉サマーキャンプ」を開いている。自閉症やダウン症・脳性まひなどの障害のある参加者や学生ボランティアがともに過ごし、年齢や障害による偏見や差別のない世界を目指す「ボランタリー体験学習」。30周年の節目に、北アルプスの麓に県内外から約200人が訪れている。
催し楽しみ地域の輪 大町市白塩町で恒例納涼祭
 大町市白塩町(平林健司自治会長)の夏恒例となっている納涼祭は14日、同町公民館で開かれた。年々参加者が増えているという祭りにことしは地域住民約150人が訪れてさまざまな催しを楽しんで交流しながら地域の輪を広げ、にぎわった。
会場には住民らがつくるかき氷や綿あめ、焼き鳥、フランクフルトなどの屋台が並び、大人も子どもも舌鼓を打ち、祭りの雰囲気を盛り上げた。同町の子ども会育成会や町内の有志団体「塩満会」などの団体が企画したビンゴやカラオケ大会、流しそうめん、宝探しなどのイベントも催され、祭りを満喫していた。
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