2011年8月23日(火)付


復興願うハーモニー 白馬で夏の終わりコンサート
 白馬村の夏を心休まる音楽で締めくくる合唱の祭典「夏の終りコンサート」(白馬CLSと村主催、大糸タイムスなど後援)が21日、ウイング21文化ホールで開かれた。音楽で震災復興の機運を盛り上げようと、県内外から過去最多の23団体、約450人が参加し、美しいハーモニーを響かせ聴衆を魅了した。
 大人や子どもの音楽愛好家で作るグループから、音楽学校で専門に学び、全国各地でコンサートを開く腕前を持つメンバーで構成するグループまで、歌の経験やレベルはさまざまだが、復興を願う気持ちは一つ。各団体は「声と心を合わせ勇気と自覚を胸に未来につなげよう」を合言葉に次々にステージに。それぞれが復興への思いを歌に託した。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

8月の一覧
愛飲者無病息災願う 御長寿祈祷酒お清め 池田町大雪渓
池田町会染の大雪渓酒造(薄井敦行社長)は22日、「敬老の日」に合わせて販売する純米吟醸酒「御長寿祈祷(きとう)酒」を、安曇野市の穂高神社でお清めした。社員たちが「大雪渓」愛飲者への感謝を込め、神事を通じて無病息災や長寿を願った。
同社は昨年から、「祈祷酒」を企画。ことしは末広がりの「八」や酒の原料となる「米」にちなんで、720_g瓶388本と1升瓶88本を用意した。720_gには50本限定で、道祖神をかたどったお守りを同封する。
杜氏に次ぐ酒造りの責任者・頭(かしら)の久保肇さん(37)によると、吟醸酒は大北安曇野で契約栽培された美山錦を使用。燗(かん)にしても楽しめる軽い香りと、誰もが飲みやすいきれがある味に仕上げたという。
久保さんは「年配の方だけでなく、家族そろって健康を願い、楽しく飲んでもらえたら」と話した。
団の枠超え交流試合 中信少年剣道交流大会大町で
 平成23年度県スポーツ少年団中信地区剣道交流大会(相澤英伸大会長)は21日、大町市の大町運動公園総合体育館で開いた。小谷村から塩尻市まで中信各地の9少年団から約100人の小中学生剣士が参加し、技を競った。
同大会は各団対抗の対抗試合や、混成チームを作っての交流試合を通し、剣道技術と団員相互の連帯感向上を目指して開かれている。
対抗試合は、各団からの選出メンバーで、小学生団体、中学生団体の各部ごとにトーナメントで競い合った。混成試合は、学年ごとに先鋒(せんぽう)から大将までの5人をさまざまな団から集めたチームをつくり、22チームが予選リーグ、決勝トーナメントで団の枠を超え汗を流した。
箏教室の成果披露 松川小児童が初コンサート
 松川村の松川小学校放課後子ども教室で箏(こと)を習う子どもたちは21日、初めての「ミニミニお箏のコンサート」をすずの音ホールのパッサージュで開いた。
演奏したのは同教室で学ぶ6人のうち、4年生4人。名前の頭文字をつないで「ReMONTY(レモンティ)」と名乗り、かわいらしい浴衣姿で練習の成果を披露した。「かえるの合唱」「さくら」「いつも何度でも(千と千尋の神隠し)」や、アンコールで「君を乗せて(天空の城ラピュタ)」の計4曲を演奏した。慣れない人前での演奏ながらも弦を爪弾き、約30人が訪れた会場の拍手を浴びていた。
水かけみこしに歓声 大町温泉郷で初のまつり
 大町市の大町温泉郷で20日、北アルプスのおいしい水の恵みに感謝する祭り、「水まつり」が開催された。大町神輿(みこし)愛好会「黒部睦」のみこし渡御や和太鼓「結」の太鼓ライブなどで観光客へのサービスと温泉郷の元気さをアピールしながら一層の活性化を目指す初の祭り。
温泉郷入り口から森林劇場に向かう「あいどう路」の道祖神に「願掛け」しながら市内3蔵の酒だるを乗せたみこしが北上。雨降りの中、担ぎ手の威勢のいい掛け声と勇ましい和太鼓の音色に大勢の観光客らが集まった。
メーン会場の「ふれあい広場」ではたっぷりと用意された水を人々がたらいやバケツでくみとり、みこし目がけてかける「水かけみこし」に歓声が上がった。みこしの一行はずぶぬれになりながら各ホテルを練り歩き玄関先や客室からの声援を受けていた。
ガスや電気なくても食 まいと釜で炊き出し訓練 日赤奉仕団大町
 大町市の日赤奉仕団大町分団は22日、炊き出し訓練を西公園体育館で開き、まきと釜による炊き出しを体験した。災害によってガスも電気もない場合でも食事をつくれるように経験を積んだ。
東日本大震災などを教訓に、ガスなどのインフラが使えなくなった場合でも災害時の食づくりに対処できるようにと、実際にまきを使う訓練を実施した。平成18年以来5年ぶり。
団員65人ほどが参加し、おにぎり270食分(13・5`)を、端材のまきと鉄の釜で炊いた。最近はオール電化などで火を使わない家庭もあることから、経験のある人に学びながら協力して作業した。