2011年8月24日(水)付
被災小中生が自然満喫 小谷村リフレッシュ交流 東日本大震災の被災地の小中学生を招待する子どもリフレッシュ交流事業が22日から、小谷村で始まった。放射能の影響で満足に屋外で遊ぶことができない子どもたちに、豊かな自然の中で涼しい夏を満喫してもらう企画。 同村の有志とNPO法人・山村留学育成会が「夏の思い出づくりに」と受け入れ窓口となった。交通費や宿泊費は県が助成し、村が参加者を現地まで送迎するなど全面的に協力。この事業で同村の受け入れは初めてという。福島市内の小中学生11人が2泊3日の滞在で、中土地区の民宿に宿泊しながら、栂池自然園散策や川遊びといったさまざまな自然体験プログラムを計画している。 |
楽しみながら親子の絆 人形劇団オフィスやまいも 白馬村 白馬村の子育て支援ルームで22日、東京の人形劇団「オフィスやまいも」による、人形劇の出前公演が行われた。保護者対象の子育て講演会を、親子が楽しめるようにという企画で昨年に引き続き2回目。多数の親子連れが鑑賞に訪れ、楽しみながら親子の絆を深めた。 同劇団は民話や童話をベースにした創作人形劇を全国で広く展開。人形劇を通じた良質な物語で見る人に夢と感動を提供し続けている。 |
聖白馬教会 被災者励まし一つに サキソフォーンの夕べ 白馬村の聖白馬教会で20日、神奈川県を中心に音楽活動を行っているサキソフォーン奏者、丸山胤幸さんによるコンサート「クラシカルサキソフォーンの夕べ」が開かれた。「震災復興のため音楽でできることを」と、心を込めて演奏を披露。地域住民ら多数の聴衆と、音楽を通じ、被災者への励ましの気持ちを一つにした。 丸山さんと妻で声楽家の智也子さんは、次世代の音楽家を養成するため、毎年夏に白馬音楽合宿を行っており、コンサートは合宿の成果を発表しながら地域住民と交流を深めようと開かれている。 コンサートには丸山さん夫妻をはじめ、2人の指導を受けた中学生から社会人30人余が出演。震災後に音楽で被災地の中学生が被災者を力づけようと避難所で歌い、復興への希望の歌として大きな反響を呼んでいる「あすという日が」という曲を、丸山さんが吹奏楽用にアレンジして演奏した。 |
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愛称は蔵通り飲食街 中央横丁昭和の薫り 大町市上仲町の中央横丁にある飲食店5軒はこのほど、同横丁を「蔵通り飲食街」と名付けた。昭和の薫りのする懐かしい通りに、蔵壁の風景が醸し出す風情を感じてもらいたいと願いを込めた。 同横丁は、上仲町の中央通りへ抜ける一方通行の通り。南側に、市野屋商店の倉庫となっている蔵があり、昔ながらの風情を漂わせている。 北側には、美々、穂花、みちづれ、和我家の飲み屋4軒と、喫茶店1軒の5軒がある。訪れる人に風情を味わってもらおうと、一方通行の入り口となる東側付近の電柱に看板をつけた。 |
全力で「架楽FULL」 白樺祭一般公開27、28日 大町北高 大町市の大町北高校(赤羽建利校長)の「白樺祭」は27、28の両日午前9時半から、一般公開される。テーマに「架楽FULL(カラフル)」を掲げる。生徒一人ひとりの色を合わせ、地域と高校をつなぐ架け橋として、思い切り全力で楽しむ白樺祭にしたいと願いを込める。 全校制作は、つまようじ30万本を使ったようじアート。有名イラストレーターの作品を原図に、幅5・4b、高さ3・6bの作品を作り上げた。26日の校内祭で発表され、イラストレーター本人も訪れる。期間中、来場者も参加してともにようじ画をつくる企画を行う。 恒例のボランティア同好会によるアジアフバザーは10・11・12番教室で。13番では東日本大震災の紙芝居なども行われる。各教室では、人形劇や映画などの各クラスの出し物や展示。美術部、書道部、写真部などの作品展なども催される。 |
北ア遭難防止40日間 夏山常駐隊解隊式大町で 夏場40日間の北アルプスにおける山岳遭難防止などに活躍してきた、県山岳遭難防止常駐隊・夏山常駐隊の解隊式は22日、大町署で開かれた。登山者が増加するなかで、山岳事故の可能性も高まった今夏の活動を報告した。 山に精通する隊員らが県内外から選ばれ、後立山連峰などの北部地区隊員13人、槍・穂高連峰などの南部地区隊員14人が7月14日から活動してきた。期間中の山岳遭難は、北部地区で15件(前年比2件減)、南部地区で30件(同3件減)。死者は北部地区は昨年に比べ1人減少の2人、南部地区は5人増加の6人で、けが人は北部11人(同)、南部22人(5人減)だった。 登山者数減少が懸念されていたが、7月は12万1500人と前年比約1万人の増となった。 |