2011年8月27日(土)付


雪中甘藍の苗定植 小谷特産 12月中旬から収穫
 小谷村で同村特産の越冬キャベツ「雪中甘藍(かんらん)」の苗の定植作業が始まり、栽培農家が作業に汗を流している。
 収穫期を真冬にあわせて育て、雪から掘り出して収穫される同村の冬の特産品。栽培は残暑厳しい今の時期に行われている。北小谷来馬地区の「北小谷耕作組合」(見田勇治代表)は、今月下旬から定植作業に入った。猛暑が続いたため、種まきの時期を慎重に見計らいながら、来馬の温泉ハウスで5000株ほどポットで育苗した。
 昨年から暑さによる苗枯れを避けるため、黒マルチのかわりに、地中に熱がこもりにくい白マルチで畝を作って栽培している。ここ数日は長雨が続いたため、関係者は「作業は楽だがうまく育ってくれるといいが」と心配しながら、根気良く植える作業に汗を流していた。
 収穫は12月中旬からを見込んでいる。
打ち込む人長生き 平林院長が認知症公演 大町市
 大町市平公民館と大町市北部地域包括支援センターは24日、「いきいき広場」8月公開例会を平公民館で開いた。池田町の平林メンタルクリニックの平林一政院長が講師を務め、「認知症−やることがあれば幸せ」と題して講演した。
 平林院長はアルツハイマー病をはじめ認知症の症状や原因、治療法などの研究について紹介。「経口ワクチン療法」など、根本治療に近づきつつある研究や、症状を軽減する薬物療法などに触れた。
被災者へ思いやり深める 星観察と避難所生活体験 大町北小
 大町市の大町北小学校(金井伝校長)6学年はこのほど、宿泊学習を校内で行い、「星の観察会と避難所生活体験」をした。「月と太陽」、「星とその動き」の学習で実際の星空を見ながら理解を深めるねらい。
さらに、夜間の活動を利用して質素な食事と体育館で就寝することで、被災者への理解や思いやりの気持ちを深め、防災への意識を高める場とした。
北高白樺祭 つまようじアート公開 原画イラストレーター来訪
 大町市の大町北高校の文化祭、第62回「白樺祭」は26日、開祭式を体育館で開き、宇宙を描いたイラストをつまようじアートで作った全校制作作品が公開された。原画のイラストレーター・KAGAYAの加賀谷譲氏(43)が訪れ、生徒たちが力を合わせて作り上げた作品に感激した。
全校制作のアートは、つまようじ30万本を使い、KAGAYAのイラスト「ザ・ユニバース」を再現。一本一本に色を塗り、生徒一人ひとりが刺して、幅5・4b、高さ3・6bの作品を作り上げた。地球や星などさまざまな天体が描かれた幻想的な作品で、文化祭テーマの「架楽FULL(カラフル)」にちなみ、色鮮やかでスケールの大きい絵として選ばれた。
地域の名人講師に学び 小谷っ子タイム6分野
 小谷村の小谷小学校で24日、村についてさまざまな角度から学び、体験する総合学習「小谷っ子タイム」が行われた。シャワークライミングや同村の伝統文化のぼろ織り体験、夏野菜料理や勾玉(まがたま)作りなど、地元の名人・達人を講師に、歴史やスポーツ、食べ物など6つの分野で学びを深めた。
 このうち同村の「文化探検隊」のグループは、同村おたり名産館で昔の着物や野良着などの古布を細く裂き、機織り機で新たな作品を作るぼろ織りを体験し、伝統技術にふれた。
W杯トップの飛行 サマージャンプ白馬開幕
 2011FIS(国際スキー連盟)サマーグランプリジャンプ白馬大会が26日、長野五輪会場となった白馬村の白馬ジャンプ競技場で開幕した。2日間にわたる世界トップジャンパーの飛行に五輪の興奮がよみがえる。
 開幕を控えた会場では、同大会事務局の村や村スキークラブが準備に追われていた。観覧席に、東日本大震災被災者特別招待席を設けたほか、収益の一部を義援金として被災地に送るTシャツ販売など被災地復興支援の準備も併せて進めた。
 同大会は、夏のワールドカップとして白馬などを会場に毎年、行われている。国内からは今大会に竹内択や東輝、伊東大貴、葛西紀明ら10選手が出場する。
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