2011年9月6日(火)付


外来種除去 生態系守る 八方尾根自然環境保全協が作業
 白馬村の「八方尾根自然環境保全協議会」(丸山敏会長)はこのほど、八方尾根自然研究路で景観を損ねている要注意外来植物のイタチハギやヨモギの除去作業を行った。会員や索道・村関係者ら多数のボランティアが、貴重な高山植物の宝庫である八方尾根の生態系を守るため、外来植物の侵入を防ぐ抜き取り作業に汗を流した。
 イタチハギは北米原産で環境省の要注意外来植物。ヨモギも従来生息しない高山帯にはびこり、登山道を中心に繁殖、在来種への悪影響が懸念されていた。参加者は手作業で外来種がこれ以上繁殖しないよう、根元からていねいに抜き取っていった。美しい自然の中に多くの外来種が侵入していることに驚くとともに、八方の生物多様性をしっかりと保全したいという気持ちを新たにしていた。
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9月の一覧
地元バンド野外演奏 サマーライブ10周年記念で
松川の戸谷夢ふぁーむ

 松川村の音楽ライブイベント「夢ふぁーむサマーライブ」は3日、同村西原地区の農園・夢ふぁーむTOYA野外ステージで開かれた。ことしは開催10周年の節目を迎え、おなじみのバンドの演奏に加えて、記念バンドも結成。地元のバンドマンたちが多彩な音楽を響かせた。
 ステージには中信地区から、例年より多い15組のバンドが出演。10周年記念として、農園オーナーの戸谷勝治さん家族を中心としたドリームバンドの演奏もあり、特別なライブとなった。毎年参加しているおなじみのバンドの演奏も会場を沸かせ、ロック、ポップス、ヘビーメタルなど有名曲のカバーや各バンドオリジナル曲の演奏に来場者も一体となって楽しんでいた。
 ことしは東日本大震災や県北部地震の災害を受けて、ライブを通じた被災地支援を行おうと、会場で東北地方の物品販売や栄村の観光パンフレット配布などを行い、復興を支援した。
歓迎受け田園歩く 北ア山麓ツーデーウオーク 大町・松川
 国営アルプスあづみの公園を発着点に稲穂輝く大町市や松川村を歩くウオーキングイベント、第2回「北アルプス山麓ツーデーウオーキング」は3・4日、開いた。
 大型の台風接近によるあいにくの雨模様の中でも、3日の松川コースでは約70人、4日の大町コースでは約60人が参加。地域の歓迎を受けながら、田園のコースを歩いた。
 4日の大町コースは、「清流と大町ダム(竜神湖)を歩く」と題し、大町ダムまでのロング25`、大町運動公園までの13`のコースで実施。「泉小太郎」の民話の語りを聞いた後、参加者たちは小雨の中をいっせいにスタート。手にポールを持ったノルディックウオークでの参加者も見られた。
水しぶきあげ銀輪駆ける 自転車インカレ美麻で熱戦
 国内の大学自転車競技の最高峰レース、文部科学大臣杯第67回全日本大学対抗選手権(インカレ)自転車競技大会の最終日個人ロードレース競技は4日、大町市美麻地区の特設周回コースで開いた。あいにくの雨模様ながら、色とりどりのジャージーと数百の銀輪が水しぶきあげ、高原の公道を駆け抜けた。
 コースは新行グラウンドをスタート・ゴールとした、県道美麻八坂線や市道蟻坂線などを通る1周12・6`、標高差226bの周回コース。美麻でのインカレ開催は3年ぶり2度目。男子は約180人が13周163・8`、女子は約30人が4周50・4`を走った。
 選手たちは牛越徹市長らの号砲でいっせいにスタート。競技の様子はインターネットで全世界に生中継された。
感謝込め「元気」届ける 地域のためにプロジェクト 仁中3年生
 大町市の仁科台中学校3年生約170人は5日、総合的な学習の時間「仁科タイム」で取り組んできた「地域のためにできることってなんだろう?プロジェクト」の総まとめの活動を実施した。自分たちを育ててくれた地域への感謝の気持ちを込めて、街へ繰り出して元気を振りまいた。
 生徒たちは全日を総合学習に用いる「終日仁科タイム」の日を使い、12の「隊」に分かれて市内へ。福祉施設の訪問や猿追い、バリアフリーマップづくりの調査や清掃活動など、それぞれのテーマごと活動を行った。
 イベント参加を通して町を活気づけようという「イベント隊」と、震災の支援に取り組む「東日本応援隊」は、チャリティーコンサート「仁」を企画。信濃大町駅前公園や大型店の店舗内で、練習を重ねたダンスやバンド演奏を披露し、被災地への募金を呼びかけた。
健康と長寿を祝う 白馬村の特養白嶺で敬老会
 白馬村の特別養護老人ホーム白嶺(川上明子所長)で3日、敬老祭が開かれ、施設利用者と家族らが茶話会やボランティアの芸能発表を楽しみながら健康と長寿を祝った。
 式典では施設で100歳以上の長寿を迎えたお年寄りや、白寿・米寿のお年寄りが村と施設関係者から祝福を受けた。太田紘煕村長らが壇上のお年寄りにねぎらいの言葉をかけながら花束と記念品を贈り、お年寄りたちはにこやかな笑顔で受け取っていた。
 地元の舞踊グループ「翠美会」の優美な踊りや職員による出し物などが披露され、お年寄りたちは手拍子を打ったり、歌を口ずさんだりして楽しいひとときを過ごした。