2011年9月11日(日)付


塩の道舞台 魅力発信 小谷 ウオークイベント10月に
 義塩の故事が残る古道・千国街道など舞台に秋深まる小谷を満喫する第4回信州小谷北アルプス・塩の道ウオーク(同実行委員会主催)が10月15、16の2日間の日程で開催される。ゴンドラを利用して栂池自然園をガイドと歩くプレミアコースも加え、小谷が誇る手付かずの自然遺産の魅力を発信する。10月5日まで事前参加申し込み受け付けを行っている。
 初日は「昔のおもかげを残す歴史と文化の古道 塩の道コース」、2日目は「雄大な北アルプスの景観と紅葉のチップロードを回るコース」で行われる。
緊急時の組成対処法学ぶ 大町合庁で救命講習会
 救急の日(9月9日)を前に、大町市の大町合同庁舎に勤務する職員を対象とした普通救命講習会が8日、同庁舎で開かれた。災害などの緊急時に、迅速な蘇生法対処ができるよう、北アルプス広域消防大町消防署の消防士からAED(自動体外式除細動機)の扱い方や心臓マッサージなどの技術を学んだ。
救急の日や4日から10日の「救急医療週間」の取り組みの一つとして、初めて開いた講習会。ことし頻発しているさまざまな災害などの緊急時に、迅速に的確な対応を可能にするために開催した。
「酒のうつわ」展示 三蔵呑み歩きに合わせ 大町市の麻倉
 大町市で10日に行われた「三蔵呑(の)み歩き」に合わせ、堀六日町の麻倉で9日から26日まで、「酒器展」が開かれている。陶器やガラス、漆器など、さまざまな素材でつくられた酒にまつわるクラフト作品が並んでいる。
平林昇(陶)、前田一郎(ガラス)、大場芳郎(漆)、小田時男(木工)、廣川伊知朗(木彫)の5人の作家が手掛けた、ぐい飲みやおちょこ、とっくり、テーブルや食器、お盆や花器など約200点を展示販売している。
麻倉は、クラフトによる交流で市街地の活性を目指す市民有志により倉造りの倉庫が再生された。もともとは市野屋商店の倉庫として使われ、酒蔵との縁も深く、呑み歩きとタイアップして企画された。9日には、仁科台中生徒が手伝いウッドデッキにテーブルが整備され、呑み歩きの途中で足を休める場ともなっている。
稲作柄「平年並み」 大町市農業委が調査
 大町市農業委員会(新井深充会長)は9日、本年度の稲作等状況調査を実施した。約30人の委員や関連機関職員が市内のほ場を巡り、ことしの稲の出来具合などを確認した。
参加者は、八坂地区・美麻地区の水田や、大町・平・常盤・社各地区で数種類の品種を同時に栽培する試験ほ場などを視察。生育の経過や状況を調査。担当者から生育状況の説明を聞き、作況や反収などを、実際に確認した。
ことしは低温や雨など天候不順に見舞われ生育状況が心配されていたが、夏から落ち着き、平年並みとみられる。カメムシなどの虫害はあまり見られなかったが、一部でイモチ病などの病害がみられた。
新井会長は「脱穀してみないとわからないが、平年並みのようで、いい感じに収穫できるのではないか」と話した。
学校生活の日常披露 安曇養護で公開授業
池田町の安曇養護学校(布山清保校長)は8日、保護者や住民に校内を開放した公開授業を行った。地域の意見をよりよい学校運営に生かそうと、児童生徒の自立を目指す学校生活の日常を披露した。
校内では小学部から高等部まで、さまざまな体験を盛り込んだ生活単元学習や、ものづくりの技術を磨く作業学習などを公開。文化祭「とんぼ祭」を10月に控え、彫金や絵画など展示作品の制作も行われ、来校者が真剣な表情で取り組む生徒たちの様子を見学していた。
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9月の一覧
地産地消を推進 大型店で「淡水魚の日」 大町漁協連
大町市漁業協同組合連絡協議会(猿田勝文会長)は10日、地元産の魚を販売する、第25回「淡水魚の日」をザ・ビッグ信濃大町店で開いた。地産地消の推進につなげようと、木崎マスやイワナ、シナノユキマスなどを手ごろな価格で提供し、家族連れなど多くの来場者でにぎわった。
会場では販売開始前から、魚を買い求めに来た住民が列をつくる盛況ぶりとなった。組合員らが水槽を泳ぐ魚を網ですくった。水しぶきを上げて跳ねる生きのよさに、来場者は驚いていた。同協議会は外来魚・ブラックバスの空揚げも振る舞い、在来種の生育環境保護のため、再放流の禁止を呼び掛けた。